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3月のソロ活~ソロ スワンボート~

ソロ活生活一か月目。

ソロ活を行うにあたり、簡単なルールを決めた。
①ソロ活は月に一回。忙しくても億劫でも、予定を空けて自分とのお出かけを楽しむこと。
②できれば、今までやったことのないことに挑戦すること。

①のルールは、ソロ活を単なるマイブームではなく、ライフワーク(大げさ!!)として維持していくためのもの。
時間やお金に余裕がないと、無駄とも思えるお出かけには腰が重くなる。
けど、負けないぞ!!
というか、仕事とか勉強とか、はたまた友人との交際などの、自分にとって素直に ”必要” だと思えるもの、ではないところに手間をかける習慣をつけておくことは、そのうち大事になってくる気がするのだ。

②のルールは、なかなか難しい。
なんせ普段が一人暮らしなので、デフォルトの状態が一人だ。
ちょっとした外食や、カフェ、銭湯、カラオケなんかは一人であることを意識せず行けるようになってしまった。
せっかく意気込んで行くなら、「ソロ活やってなかったら一生経験しなかっただろうな~…。」と思って帰りたい。プラス、欲を言うなら、ソロ活界隈(?)でも珍しめな、江口のりこさんがまだやってなさそうな、ニッチなところを攻めたいとも思っている。

ということで、記念すべき一回目。
①と②のルールをいい感じに満たしてくれるアクティビティとして思いついたのが、「ソロ・スワンボート」である。

そもそもスワンボートに乗った記憶がないので、新しい挑戦としてしっくり来た。実はこの「一人でスワンボートに乗る」というアイデアは、高校生の時の大親友、Tさんが数年前にやっていたところから拝借した。進学で上京したTさんは、東京のでっかい公園のでっかい池で一人でスワンボートを漕いでいたらしい。しかも台風の前の日に。

ということで、意気揚々とに向かったのは大阪府吹田市の万博記念公園。
スワンボートを漕げる場所は全国でもあまり多くないのだが、幸い万博記念公園は電車でのアクセスも良い。
調べてみると、二人乗りの船を20分借りるのに1000円。まあ悪くないのでは。

2人乗り、20分1000円。ソロ活予算が1000円に収まるとなんかうれしい。


公園の真ん中あたりの大きな池に向かうと、さっそく水の上に白鳥が何羽も並んでいる。優雅~。

天気がすごい良かった。

受付で借りたいボートを伝える。そして緊張の瞬間。
スワンボートって何となくだけどデートのイメージというか(古い?)基本的には二人以上で漕ぐものだよなあと思いつつ、勇気を出して聞いてみた。
「あ、一人なんですけど大丈夫でしょうか。」
受付の方はすっごく親切で、あまり困惑した様子もなく丁寧に案内してくれた。
ここで一つ想定外が。
「今日は風も強いですし、白鳥の形のボートは表面積が大きいので一人で漕ぐのはおすすめしませんね。」
「…どうしても無理ですか。」
「う~ん、風で反対側の岸なんかに流されちゃうとねえ。時間内に帰ってきてもらう必要もありますし…。」
ぐぬ。
個人的には、こんな感じの↓ザ・白鳥型のボートをイメージしていたのだが、確かに座席は4つあるし、一人で漕ぐのは骨が折れそうだ。

こういうボート。乗りたかった。が、やっぱり白鳥に乗るのはロマンティックなデートに取っておくべきなのかもしれないね。

代わりにといって案内してもらったのが、小型のヨット型ボート。
結構かっこいい。
そもそも水辺のアクティビティが大好き(私が提案するドライブの行き先はだいたい海、と友人から指摘を受けたところ)なので、ゆらゆらする船に乗り込むだけでテンションが上がる。

「行ってらっしゃい~~」
と、乗り場のお姉さんに船を押されて、ゆっくりと船着き場を離れる。
足元は自転車みたいなペダルになっていて、前に漕ぐと船が前に進み、後ろに漕ぐとなんとバックもできる。
楽しい~~~~
と思ったのもつかの間、足のペースを緩めると船があらぬ方向に流されていくことに気が付いた。なるほど、これが風の威力か。
というか、そもそも二人で漕ぐボートを一人で漕いでるということは、単純に計算して二倍の力を担わないといけないということだ。
なるほど優雅なボートのイメージには二人の相互努力があったのだなぁ。

そんなこんなで足を必死に動かしつつ池を一周してみる。
天気はめっちゃ良く、大学生の長い春休みの締めとしてぴったりの気分。
しかも万博記念公園なので、池のほとりには青空を背景に太陽の塔が見える。
足を必死に動かしつつではあるが、周りを見渡してみると、ド平日の昼ということもあり、私の他にはボートが2,3隻だけ。いずれも、おじいちゃんおばあちゃんと(恐らく)お孫さんが乗っていて、非常にほほえましい。
にしても脚疲れてきたな…。


太陽の塔を横目に見ながら水上で遊ぶ。優雅~~。

ところで私は健康増進のためジムに通っているのだけれど、有酸素運動としてエアロバイクを漕ぐ時がある。トレッドミルで走るよりは苦手でないのだけれど、壁に向かって置かれた自転車を延々漕ぎ続けて、結局どこにも行けはしないあの感じがあまり好きではない。
一人でボートのペダルを黙々と漕ぐ感覚は、あれ?ここジムでしたっけ?となるくらいエアロバイクに酷似しているのだけれど、ボート漕ぎの良いところは、漕ぐとちゃんと景色が変わることだ。間違いなく良い有酸素運動!すばらしい!

一人で水の上でボーっとして、ちょっと深い考え事でも出来たらいいなという淡い期待とともに決行したソロ・スワンボートだが、まさかジム気分を味わうことになるとは。予想と全く違う結果を楽しめるのも、ソロ活の良いところかもしれない。

思う存分ボートを楽しみ、船着き場に戻る。
係員さんに船を返却して、陸地に上がった私の脚は生まれたての小鹿のようにフルフルしていた。もちろん次の日は筋肉痛だった。

案外ハードなソロ・スワンボート。
紹介してくれた友達はいったいどんな感想を抱いたのか気になって、LINEのトーク履歴を遡ってみた。
友人「漕ぐのに忙しすぎて考える暇なかったです笑」

…だよね!!!

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