おはこんばんちは世界。久しぶりの備忘録です。

見世ってなんだろうかと思う。遣り口は時代によって様々で色とりどりだし賑やかで鮮やかで良い。鮮やかであることと鮮烈であることの一寸した差異とかを年寄りながらに目撃できているのが楽しい。出目の話。


最近、大河の影響もあって源氏物語を読み直していて帷がエピソードの演出に寄与しているのが面白いなって思った。えっと、御簾ね。硬度と格式は違うかもしれんが光源氏がバカ御チンコなせいで住まいが裏ぶれていても上等でも関係がなく帷や御簾の向こう側を、女御やら人妻やら可愛い若い子ちゃんやらお姫様やらかーちゃんやらが色めいて、魅せる音やら歌やらの演出力がちゃんとロマンスやワンナイトとして成立していて、よく見えないせいでお鼻が大きい不美人をうっかりひいちまったのとか普通に安いラブコメディだと思うしルッキズムの人に怒られるやつね。それがもしかしたら本当にその時代に起きていたことのデフォルメなのでは??っていう解釈をみんながしてしまうから紫式部すげゑ。でもきっと性格は可愛くないと思う。。清少納言と違うのは下品と上品のバランスの数式と思っていて、どちらも上品で下品。当世の売れっ子で素養があって何かの政治にも認められて絡め取られている詩文歌の作家である時に、絹と麻みたいな。どっちも上質でちゃんと自分の持ち味とライバルとの色の違いを互いにバチバチと認知をしている。女の子が2人なのにジャンプやマガジンみたいに。後世の私たちにとっては高みのバトルでしかない。


式部ちゃんがもしも同級生にいたら仲良くなりたくてアプローチをしても何度も断られて、卒業式にはボタンをもらいたい。私がうるさいからっていう理由で渋々と差し出されたそれを受け取りたい。その景色を納言ちゃんが慰めてくれたらば最高だ。これは気持ちが悪い妄想の備忘録です。


少しだけ文学に被れていた時代のちょっと前に一所懸命に頑張って翻訳して面白くて楽しかったのを思い出して把握をした気になって、後になって源氏物語ってマジ全部盛りじゃん!!!ってなったので、ゆっくりだけれど読み直せて嬉しいな。


帷、降ろす?あげる??



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