【三菱商事】グリーン水素事業
三菱商事はオランダにグリーン水素の大型プラントを新設し、大規模生産を手がけるとしました。
このプラントのグリーン水素の生産量は世界最大級とされています。
三菱商事は脱炭素事業に注力しているため、まさに大型のプロジェクトになるでしょう。
燃やしても二酸化炭素を出さない水素は次世代エネルギーの本命とされており、発電や自動車燃料のほか、製造業の脱炭素を進めるうえで欠かせない存在とされています。
そして現在、水素は天然ガス由来の「ブルー水素」が主流ですが、将来的にはより低炭素な再生エネルギー由来の「グリーン水素」へと置き換わっていくと考えられています。
グリーン水素は生産時に再生可能エネルギーを使うことで二酸化炭素を排出しないため、次世代の脱炭素エネルギーの本命と位置付けられています。
三菱商事はグリーン水素で先行している欧州市場で生産や供給など事業化に必要なノウハウを磨き、世界展開に生かすとしています。
三菱商事とオランダの再生可能エネルギー大手企業である「エネコ・ダイヤモンド・ハイドロジェン」が生産を行います。
今の水素は天然ガスなど化石燃料由来の電力を使ったものが多く、脱炭素に必要なグリーン水素は生産コストの高さが普及の課題とされていましたが、三菱商事は大規模生産を行うことで生産コストを抑えることができるとしています。
水素分野では旭化成が出力が世界最大級の電解装置の実用化を目指すなど日本企業は優れた技術や製品を持っています。
ただし、水素市場での日本の存在感は小さいのが現実です。
そこで日本企業の優れた技術力を三菱商事グループが主導することで日本企業の関連ビジネスの活性化にもつながる可能性があります。
三菱商事は脱炭素に注力している企業です。
温室効果ガスの排出を2030年までに2020年と比べて半減するという目標を掲げています。
また、三菱商事は中期経営計画においてEX関連事業のポートフォリオを将来的に5割に引き上げていくとしています。
EXとは「エネルギートランスフォーメーション」という意味で、三菱商事は「再生可能エネルギー」や水素・アンモニアなどの「次世代エネルギー」に投資を拡大して行うこととしています。
最終的にはEXバリューチェーン全体を管理する「脱炭素ソリューションプロバイダー」を目指しています。
三菱商事は今後も再生可能エネルギー、銅、天然ガス、水素・アンモニアなどのEX関連事業をグローバルに進めていくとしています。
今後も三菱商事は世界で脱炭素を進め、世界的・社会的な責任を果たしていくと考えています。
そんな企業を応援していきたいと思っています。
三菱商事については以下の記事にも書いていますので読んでいただけると幸いです。
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