花瓶の中には左バッターがいる。 じゃあ、右バッターは？右バッターはどこにいるの？（あと、三塁審判も） 右バッターは皆のここ、みんなの胸の中に右バッター。 みんなは、外野よりも外。 三塁審判は、三塁。
文化はテレビを見ている。文化はリビングでテレビを見ている。文化は部屋の電気を点ける事さえしない。差詰め、「目が悪くなることなんて、文化の前ではちっぽけなことさ」と豪語するようで、偉そうな文化の四肢は、薄いディスプレイから激しく垂れている最新式の眩しさによってはっきりと映し出される。然し乍ら、改めて文化の骨の太さもまざまざと…憎い、その矍鑠さに、心憎い、…、…。 風呂上がりの文化は、奥ゆかしさも大胆さも兼ねており、かなりの見ものである。裸の文化。要はラテン語のような
私だけが、この通りで傘を差している。通りの空は、ほとんど雲のないはっきりとした青である。が、ただ一点、私の上空のみ激しい灰色の雨が降っているのである。雨は私の傘に刺さると共に失せるので、当然ながら、地上に落ちることはない。とはいえ、体に直接雨を当てる訳にはいかないので、私が傘から逃れることはできないのである。 いつもどおり、すれ違う人達からの奇妙気な視線をくらいながら歩いていると、正面から、古西欧風のシャビーな傘を差す女が見えた。自分にとって女の傘は、自らの奢靡
泥のように眠るとはよく言うが 私は寝ている泥を見たことがない。 あぁ、目が冴える
こんにちは。初投稿です。こんにちは。 こんにちは。とはいい言葉だ。 私は、こんにちは。がすきだ。 彼も、こんにちは。がすきだ 親も、先生も、コンビニの人も、陰謀論者も、みんなが好きだろう。 でも、自分が好きだと思ったものの価値は、案外過信しすぎている場合もあるなぁ。 まぁ嫌いな人はいないだろう。こんにちは。を。 なぜ好きか。それは勿論意味がワカラないからだ。 なんの意味かと言うと、省略しようとしたやつの発想だ。そうだ。そうに決まっている。 今日は、いい天気ですね。
