信用できる中古車屋の見つけ方

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 前回は、輸入車購入に向けた手順を書きましたが、今回は、信用できる良質な中古車屋の見つけ方について素人目線ではありますが、今回輸入車を購入してみて感じたことを話してみたいと思います。
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今回買った車

フォルクスワーゲン・ゴルフ

 フォルクスワーゲン・アウディ専門店にて整備してもらいました。中古車屋と言っても日本全国には約2、3万店舗程があると推定されていて、コンビニで言うとセブンイレブンが全国に約2万7000店舗展開しているようなのでそれと同等と考えるとかなりの数がありますよね。
 その中古車屋って意外と潰れないですよね?田舎の中古車屋だって都会の中古車屋だって割と長く続けているところが多いと思います。それはなぜでしょうか。答えは簡単です、儲かるからです。中古車屋を営まれておられる方からはお叱りを受けそうですが、実際に店頭に並んでいる車の価格とオークションで出されている車の価格にはなかなかの差があります。ここに儲かるカラクリはあるのです。
 中古車が店頭に並ぶ手順として、オークションがあります。オークションは各地方で開催されていて、中古部品専門のオークションも存在します。中古車オークションの世界も興味深く、20万キロオーバーのボロ国産車でも東南アジアや中央アジアではそれなりの価格で取引されるそうです。そのオークションでは基本的に店頭価格の半額以下で出回っています。それを入札し、整備して店頭に並ばせるというのが一般的な例です。
 ちなみにオークション代行サイトを使えば、オークションで出品されている車両を落札し、陸送してくれるサービスもあります。もちろん整備は自分で行わないといけないのですし、状態の良いものを落札できるかは運になってくるので、手間がかかりリスクも多いです。これは、車に詳しい人や時間や労力に余裕のある人が行うものなので一般人には関わることはないと思います。
 話を戻しますが、中古車屋はどこで利益を得ているのか。それは落札した車をいかに安く整備して仕上げるかです。当然利益を出さないといけないのですが、あまり信用できない中古車屋はほとんど整備を出してない状態で売りに出している店も多いようです。特に輸入車の場合は適正な整備が必須であり、型落ち車から順に値段が下がるようなジャンルでは数十万で落札し、最低限の整備していない車を倍以上の価格で売っているところも存在するようです。すべての中古車屋でそのようなことが横行しているわけではありませんが、それがダメという法律は存在しないので仕方がありません。

 

信用できる中古車を見つけるにはどうしたらいいか

ここから本題に入ります。信用できる中古車を見つけるにはどうしたらいいでしょうか。初めて中古車を買う方や学生に向けてポイントを絞って話したいと思います。

1つ目

 専門店を選ぶこと。国産車であれば特段気にする必要はないかもしれませんが、輸入車を選ぶ際は間違いなく専門店、或いはそのメーカーの車種を多く揃えている店に行った方がいいでしょう。国産車の場合はディーラー系の中古車もいいと思いますが、輸入車の場合はディーラー系の中古車やディーラー直営の認定中古車もできるだけ回避した方が良いでしょう。理由はコスパが悪く、絶大な信頼があるとみせかけてずさんな対応をしてくるパターンもあるからです。長期の保証が付いていれば心配いりませんが何かにつけて高くつきます。

2つめ

 店員さんが本当に信頼できる人なのか見極めること。車屋に下見に行く際どうしても車の内外装、状態に目が行きがちですが、中古車購入の場合は販売員さんの対応に注目しましょう。実際に私が初めて行ってみたフォルクスワーゲン・アウディ専門店(と書いてあったが実際は微妙)は若い人たちで創業したお店で、アポを取って下見に行った際あくびをしてお兄ちゃんが出てきました。話した感じいい人ではあったのですが、説明があいまいだったり本当のことを隠しているかのような説明がありました。
 フォルクスワーゲン・アウディ車はトランスミッションにDSGという機構のものを採用している車種が多いです。DSGとは、別名DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)とも呼ばれ、クラッチの操作をコンピューターで行い変速するという機構でAT車でありながら、中身の機構はMTということになります。国産AT車では通常トルコンATと呼ばれる変速機が積まれていることが多いのですが、稀に国産のスポーツカーなどではDCTが採用されている車種があります。DSGはクラッチ操作をコンピューターで行うことで経年劣化や乗り方、整備の具合によっては動作不良を起こし、ジャダーの発生や最悪ギアが入らず立ち往生というリスクがあると噂されています。その初めて行った店の車は格安であったので、販売員さんに格安の理由やDSGの状態の説明や、その他消耗品の交換状況を聞きましたが、具体的な返答はありませんでした。正直、ぽっと出の学生が来たものだから舐めてかかっていたというところが正直なところではないでしょうか。DSGの説明についても曖昧な点が散見され、素人でもわかるような矛盾点がありました。
 このDSGの下調べをせずに行ってしまうとこのようにネットを調べればわかるようなことを平気で嘘をついてくる販売員さんもいます。嘘というか、実際にはよく理解していなかったのだと思います。1時間ほど見学をさせてもらいましたが、退店の際には「眠気覚ましになりました、ありがとうございました」と言われ、疑問が残りました。ともあれ、価格や利便性に惹かれてこの車を買うことを決意しますが、その店に見積もり依頼の連絡をしたところ、前日に売れてしまったと言われました。当時はやられたと思いましたが、今となっては危ない車を買うところだったなと思っています。

3つ目

そのお店、販売員さんに車愛があるか。2つ目の話と被ってしまいますが、車に対する情熱、会社としての理念が強くある店程、やはりきちんとした整備を行ってくれます。ほとんどが愛や情熱があるお店なのですが、他方で金儲けのことしか考えていない店も多いのが事実です。車愛がある販売員さんは、売って終わりではなくアフターサポートがしっかりしている印象です。また、車のことのみならず乗る人のことを意識し、自分たちの過剰な利益度外視で信頼性が高いということをアピールしてくれます。経験値のある販売員さんは、今までの体験談や豆知識を織り混ぜ、惜しみなく車に対する情報を伝えてくれるはずです。

まとめ

以上3点をまとめると、信頼できる店(販売員さん)は経験値があり様々なメリットデメリットをしっかり相手側から教えてくれます。怪しい店では、「壊れたらその時はその時、また修理しますから」「DSGが壊れるのを心配していたら輸入車に乗れないよ」とまで言われました。たしかにそうではあるのですが、捉え方によっては整備なんて二の次だよと言っているようなものです。このように責任感のない店を選ばないようにするのもポイントであったりします。また、お店の規模と信頼は関係ないと思います。個人でやっている得意先のみを請け負っているところもあれば、数人の整備士を抱えながらずさんな管理をしているところもあります。なので、まず店に行ってみて雰囲気を感じ、自分に合った車を選んでくれる、もしくは見つけてくれる店を探しましょう。そして、買う車の車種が決まっている場合はしっかりと下調べをし知識を持った状態で店に行くようにしましょう。

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