手裏剣の使用方法

手裏剣は投げて刺すものと思われがちですが、刺さらなくてもいいのです。
手の内の暗器として使ってもいいですし、そもそも手裏剣という言葉にはたくさんの意味が内包されています。固有名詞としてだけでなく「松明を手裏剣に打つ」というように物を投げることの動詞としても手裏剣という言葉が使用された文献もあります。
身の回りにあるものを投げつければそれも「手裏剣」なのです。ここからも手裏剣という言葉は非常に広義的に使われており、刺すことを目的としていないことがわかります。ものを投げつけて一瞬相手がひるめばそれでいいのです。
問題はひるませた後でどうするかです。体術的な勝負で勝ってもいい。相手がひるんだすきに戦わずに逃げてもいいのです。つまり勝つための武器ではなく、生き残るための道具として手裏剣はあったのかもしれません。

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