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妥協は思いやり?家族キャンプと片付けと私の葛藤

三密回避のレジャーとして爆発的なブームとなったキャンプ。我が家もその波に乗り、昨年からデビューした。

提案者は夫。

ステイホームで悶々とした日々が過ぎていく中、夫はYouTubeで最新のキャンプギアやオススメのキャンプ場について調べまくっていた。

あぁ自分もやりたいんだろうな…と
冷めた目で見ていた私。笑

そしてついに、
「俺はキャンプ家族共通の趣味にしたい」
自然の中でしか味わえない、学べないことが必ずある
と鼻息荒くプレゼンしてきた。

これを聞いた私の答えはNO!笑
だって、せっかく家が片付いてきたのに!
あなたキャンプギアの管理できるんですか?


とは言え、こんなに熱く語る夫は久しぶり。
言葉にしないだけで、夫も私と同じく死産の悲しみを静かに乗り越えてきたのだ。待望の男の子だったから、一緒にアウトドアも楽しみたいと思っていたはず。私の体調が回復してきた今こそ、家族で一緒に楽しいことをしよう!と思ったのかもしれない。

その気持ちを邪険にしてはいけないと思った。

そして、とにかく一度挑戦してみようということになり、また一気に物が増え出したのだった。


以前、家族の「片付けに対する価値観の違い」について書いた。

この時私が出した結論は、
人はそう簡単には変われない。
片付けを強要しても、やらされ感でやってるうちは続かない。だから見過ごす。

だった。

では、今回のキャンプについてはどうか。

自分が選んで購入した道具だから、自分事ではある。(これは進歩、と言うか当然でしょ)
ただ、収納スペースに限りがあるから、物の量に見合わず出し入れが難しいのと、キャンプと長距離運転した身体にムチ打ってまで、元の場所に戻そうという気分にならないらしい。

休日が終わり平常運転に戻っても、同居する義父母との共有スペースでもある玄関先に、何日も放置された道具。仕事で疲れて帰ってきた夫に、いつ片付ける?と聞いたら、「置いておいて」とはぐらかされ、溜息がもれる。

あと私が不満に思っているのは、衛生管理に対する価値観の違い。

夫1人の趣味なら良い。でも私と娘も使う物だから、夫のいい加減な衛生管理では私の気が済まない。(寝袋を干す、ぬるっと油汚れが残った食器を洗い直す、クーラーボックスの中を拭く。これらの作業を怠る)

で、結局私が手をつけてしまうのだ。


「妥協」は「思いやり」
というフレーズをネット記事で見た。

妥協(だきょう、英語 compromise)とは、何かの物事を進めるにあたって、関係する双方の意見が食い違い、そのままではそれ以上の進展が望めそうもないときに、いずれか一方が自身の意見を取り下げたり、あるいは双方が互いに相手の意見を一部容認して、歩み寄りして、問題の打開を図ること。
Wikipediaより
おもい‐やり〔おもひ‐〕【思い▽遣り】
1 他人の身の上や心情に心を配ること。また、その気持ち。同情。
デジタル大辞泉より


家族キャンプに対して前向きになれない私が、不満を抱えながらも、キャンプに行く。

これはまさしく「妥協」なのだが、これが「思いやり」とは考えたこともなかった。

夫が家族キャンプを共通の趣味にしたいと言った気持ち、疲れていて片付けたくない状況。これらを汲み取り、私ができることをする。

これを「思いやり」という優しい言葉で表現してみたら、ちょっと心が軽くなった。




ちなみにこれまで春・夏・秋と3回キャンプにチャレンジしてきた。

1回目は、初心者にはいきなりハードル高めな雨キャンプ。冷たい雨の中、テント設営に2時間もかかってヘロヘロになり、夜食べた温かいおでんが身体に沁みた。

2回目は夏休みに2泊3日と連泊したこともあり、特に2日目はかなりのんびりできて、川遊びや、星空の下 焚き火や花火を楽しんで、キャンプの醍醐味みたいなものを感じた。

3回目は、親戚を誘ってのグループキャンプ。小学生と中学生の甥っ子2人がいてくれたお陰で、娘も大はしゃぎ。大変な撤収作業もみんなで協力しながら頑張った。

夫の言っていた「自然の中でしか味わえない、学べないこと」を体感し、キャンプを始めて良かったなと思う。

ということは、後は片付けの仕組みを整えられれば、満足度は格段に上がるはず

片付け好きの妻の腕の見せどころではないか。笑

「やりたいこと100リスト」に
家族みんなが楽しめるキャンプ道具の管理方法を考えるを追加した。

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