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【MBTI】E/I, S/N, T/F, J/Pで迷う理由

2024/01/30 追加

16 personalities

診断結果のE/I, S/N, T/F, J/Pのパーセンテージが半々で出るため、自分のタイプを迷うことがある。その理由を、8心理機能モデル(Fi/Fe, Ti/Te, Si/Se, Ni/Ne)から考察する。

※MBTIの4文字のうち、1文字変わるパターンのみ考察する。2文字以上、例えば、ENFPとINFJがよく出る場合などは考慮しない。
※あくまで健全な状態で診断した場合とし、不健全な状態(ループやグリップ)は考慮しない。



■EとIが拮抗する理由 

(ESTP/ISTP, ESFP/ISFP, ENTP/INTP, ENFP/INFP, ESTJ/ISTJ, ESFJ/ISFJ,  ENTJ/INTJ, ENFJ/INFJ) 

 第2機能(補助機能)が第1機能(主機能)と同じくらい強く働いている。


例:ENFPとINFPが両方出る人
ENFPは、第1機能がNe、第2機能がFiである。
第2機能のFiが第1機能のNeよりも強く働いているとき、INFPに近づく。
例えば、ENFPは家にいるとき、自分の感情(Fi)を強く認識するため、INFPのように内省する時間を持つ。

INFPは、第1機能がFi、第2機能がNeである。
第2機能のNeが第1機能のFiよりも強く働いているとき、ENFPに近づく。
例えば、INFPは友達と遊んでいるとき、相手に対する興味(Ne)が強くなり、ENFPのように多弁になる。


■SとNが拮抗する理由

1.   J型の場合

(ESFJ/ENFJ, ESTJ/ENTJ, ISFJ/INFJ, ISTJ/INTJ)

心理機能のSiとNiが両方とも発達している。
SiとNiは、内面の情報に基づいて現在や未来の行動方針を決定する心理機能である。
異なる点として、Siは過去の記憶と現在の状況を比較して行動方針を決定するのに対し、Niは閃きや予感(無意識下で過去の経験を統合する)という形で未来の状況を予測し、行動方針を決定する。
いずれも過去の情報を基準とする点でその構造は似ており、両立が可能である。

SiとNiが両立する人は、未来の状況を推測したうえで(Ni)、実際の経験やデータをもとに現在の状況に即した行動を選択する(Si)。


特に、第8機能にSi/Niが配置するINFJ/ISFJ, INTJ/ISTJは社会に適応するうえで、後天的にSi/Niを発達させる可能性が高い。

2.   P型の場合

(ESFP/ENFP, ESTP/ENTP, ISFP/INFP, ISTP/INTP)

心理機能のSeとNeが両方とも発達している。
SeとNeは、どちらも外部の情報を求める機能である。異なる点として、Seは情報をそのまま五感で受け取ることを好むが、Neは得た情報に独自の解釈を加えることを好む。
そのため、Seが働くとき、人は目の前の出来事に集中しているが、Neが働くとき、目の前の出来事から派生して様々な物事を頭の中で考えるため、うわの空になる。
すなわち、SeとNeはシーソーの関係(一方が強くなると、もう一方は弱まる関係)であり、両立が難しい。
  
SeとNeの両方とも発達している人は、SeとNeを場面ごとに切り替えて使用する。目の前の物事に集中するときはSeが優位となり、目の前の物事に様々な想像力を働かせるときはNeが優位となる。

特に、第8機能にSe/Neが配置するENFP/ESFP, ENTP/ESTPは社会に適応するうえで、後天的にSe/Neを発達させる可能性が高い。


■TとFが拮抗する理由

1.   J型の場合

(ESFJ/ESTJ, ENFJ/ENTJ, ISFJ/ISTJ, INFJ/INTJ) 

心理機能のFeとTeが両方とも発達している。
FeとTeは外部の基準をもとに判断や意思決定を行う機能である。
異なる点として、Feは周囲の人々の気持ちに配慮した意思決定を行うが、Teは物事の効率性や合理性を考慮した意思決定を行い自分や他人の感情は二の次となる。
そのため、FeとTeは、SeとNe同様、シーソーの関係(一方が強くなると、もう一方は弱まる関係)になりやすく、両立が難しい。
  
FeとTeが両方とも発達している人は、FeとTeを場面ごとに切り替えて使用する。周囲の感情に配慮すべき時はFeを優先し、合理的に割り切る必要のある時はTeを優先する。

特に、第8機能にFe/Teが配置するESTJ/ESFJ, ENTJ/ENFJは社会に適応するうえで、後天的にFe/Teを発達させる可能性が高い。

2.   P型の場合

(ESFP/ESTP, ENFP/ENTP, ISFP/ISTP, INFP/INTP)
       
心理機能のFiとTiが両方とも発達している。
FiとTiは自己の内面の価値観から判断や意思決定を行う機能である。異なる点として、Fiは自己の信条や倫理観から意思決定を行うが、Tiは正誤の知識や客観的事実から意思決定を行う。
どちらも一人の人間の価値観を基準にするため、Ti(客観的思考)には少なからずFi(主観的思考)が影響を及ぼすことや、客観的思考で主観的思考は補強できることを踏まえると、FiとTiの両立は可能である。
  
FiとTiが両立する人は、客観的なデータや知識を考慮したうえで(Ti)、自分の信条や倫理観をもとに意思決定を行う(Fi)。
  
特に、第8機能にFi/Tiが配置するISTP/ISFP, INTP/INFPは社会に適応するうえで、後天的にFi/Tiを発達させる可能性が高い。


■JとPが拮抗する理由

(ESTP/ESTJ, ESFJ/ESFP, ENTJ/ENTP, ENFJ/ENFP, ISTJ/ISTP, ISFJ/ISFP,  INTJ/INTP, INFJ/INFP) 

第1機能と第2機能と同じくらい、第5機能と第6機能が強く働いている。
第5機能と第6機能は『実社会』でよく使う機能である。
特に、第5機能は第1機能を使用できない時に、第6機能は相手に抗議や反論をする時に使用する。
  
例:自認がINFPで、しばしばINFJも出る人
INFPの第5機能はFe、第6機能はNiである。
実社会では、第1機能がNi、第2機能がFeのINFJを意識している。
例えば、周りの空気に合わせる(Fe)とき、自分の感情を抑える。
相手に抗議や反論をするとき、「きっとこうなるからやめよう。」といった未来の推測(Ni)を交える。

例:自認がINFJで、しばしばINFPも出る人
INFJの第5機能はNe、第6機能はFiである。
実社会では、第1機能がFi、第2機能がNeのINFPを意識している。
例えば、周囲との話し合いでは、あらゆる可能性(Ne)を考える。
相手に抗議や反論をするときは、自分の信条や倫理観(Fi)から訴える。


まとめ

今回は、8心理機能モデルを用いて、E/I, S/N, T/F, J/Pのパーセンテージが半々で出る理由を考察した。

E/Iが半々の場合、第2機能が第1機能と同じくらい強く働いている。
S/Nが半々の場合、J型の場合はSiとNi、P型の場合はSeとNeが両方とも発達している。
T/Fが半々の場合、J型の場合はFeとTe、P型の場合はFiとTiが両方とも発達している。
J/Pが半々の場合、第1機能と第2機能と同じくらい、第5機能と第6機能が強く働いている。


参考文献



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