見出し画像

0040.高く薄い本棚

高さ2780ミリ、幅1600ミリ、奥行き175ミリ、の本棚。家を建て替えた2012年に、家具店で組み立て式を買って壁に取り付けた。いくつかの部分に分かれているが、お互いをボルトで固定し、ひとつの本棚になっている。本棚上部で、金具を使って壁の下地の木材に木ネジで留めている。いままで、倒れそうになったとか、本が落ちてきたということはない。壁にもピッタリくっついている。メジャーで奥行きを測るために、メジャー先っぽの ”爪” を差し込んだら、取れなくなるくらいピッタリくっついていた。

見出し画像の写真は、実際の俺の部屋の本棚である。

家を建て替える際に、相当な量の本を処分した。小説の文庫本とマンガの単行本が半分ずつぐらいあり、あとは小説のハードカバーだった。マンガをほぼ処分した。マンガのほうが、少ない時間で読めてしまうのに場所を取るからというアホな理由と、ほぼシリーズ物で冊数が多いという理由から、マンガを重点的に処分した。建て替えのあいだの仮住まいのアパートへの引っ越しと、アパートから新築への引っ越しと、二回の引っ越しがある。段ボール箱に詰めながら、全部を取っておくと、これは大変なことになると思い、決心して処分した。

大判の AKIRA 全6巻は処分できなかったが、SFマガジン、SFアドベンチャー、スターログなどは処分した。なので、奥行きの無い薄い本棚でよくなった。しかし、わが家は狭く小さく、壁の面積が少ないので、高くせざるを得ない。そして、高く薄いと危ないので上部で留めた。もし、夜間、寝ているときに、これがそのまま倒れてくると、ベッドで寝ている俺の下半身に乗っかることになる。けれど、この12年間、そういう怖さを感じなかった。

いま、小説の文庫本はほぼ買わない。文章を追うというのはなかなかエネルギーのいることで、もう夢中になって読むことはない。若き日は布団の中で徹夜で読んで、一冊読み切ってしまうなんてこともあったが、いま、それだと本が近すぎて文字が読めない。むろん、老眼のせいである。本当に読みたい本しか買わない。マンガは、アマゾンキンドルで読む。もし、電子書籍の普及があと20年早かったら、わが家のこの高く薄い本棚は存在しなかった。

ここ数日、わが地方で地震が多いので、心配している。

とはいえ、朝まで、ほぼぐっすり寝ているので、どうだかね。

柳 秀三

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?