【ドラマ感想】エルピスー希望、あるいは災いー#10希望、あるいは災い
※ネタバレを含みますのでご視聴後にお読みいただけると幸いです😊
ドラマが終わるときってさびしいもの。まあそれだけ楽しかったということですね🥰
このある意味「挑戦した」ドラマも無事最終回を迎えました。勇気ある挑戦に敬意を払いながら、個人的に印象に残ったセリフを振り返りたいと思います🙋♀️
前回のラスト。
ニュースエイトのスタジオに殴り込んできた村井。
暴れてセットを壊して、3人に怪我をさせたそうだ。
事情が飲み込めない恵那は、岸本宅へ押しかけて何があったか知ってる?と問う。
どうせまた聞くだけ聞いて努力っぽいことしたり、正義っぽい気分になりたいだけですよね、
と岸本は恵那を信用すること出来ない。
絶望感が強すぎて。
村井さんは10年間恵那の上司だったという。
目が覚めた恵那。やっと戻ってきたね。
村井さんは恵那を正気に戻す役割を持っているみたいだ。#8の「寂しい男と忙しい女」のときのように。
また1回目から随分なセクハラ言葉の連発だったけれど、2人には信頼関係がガッチリとあったんだね。
岸本の部屋で大門亨のインタビューを見る恵那。
このインタビューをどうするのかと恵那に問われ、
今度こそ諦める、自分がバカだったと、引っ張り出した大門亨が犠牲になった責任を感じ自らを責める岸本。
自殺に見せかけて消されたのだと思う、
きっかけを作ったのは僕です、負けです、
相手は無茶苦茶強いんで、と。
無理です、キャスター降ろされる、殺されますってマジで、と岸本が止める。
無理ですってと岸本と揉み合ううちに、先ほどまで聞いていた大門亨のインタビュー音源までも振り払ってしまう。正気に戻り大丈夫か確認するために再生させる。
そこで、先週の大門亨(迫田孝也さん)のセリフ。
分岐していたふたりの道がやっと一緒になったね。
放送の打ち合わせ会議後、恵那は滝川に相談があると持ち掛ける。
2017年の大門派議員のレイプ事件揉み消しについての記事を読み上げる。当然反対されるが、今日のトップでやる、上に聞かれたら私に騙されたといえばいいと提案する。
番組吹っ飛ぶぞ、終わるぞ、どんだけの人間に被害が及ぶと思ってんだよ、という滝川。
Vを流されなくても原稿を読むと言う恵那に、すべがなくなる滝川。
滝川は一本電話を入れに行く。
スタジオに斎藤がやって来る。
滝川は今までも恵那たちの情報を逐一報告してたんだね😓
10分でいいので外してくださいと、斎藤は周りの人間に頼み込む。滝川が「10分休憩にします」と仕切る。
たった10分の話でひっくり返る程度の覚悟だと思うのか?(やめる説得は)無駄ですよ、と恵那。
今夜、大門副総理のスキャンダルを外して欲しいと斎藤。
断る恵那。
大変なことになると斎藤。
長い長い説得。そして悪魔のささやきのようだ。
自分が責任を取らなくていい、とにかく保身、それが最優先事項な人間であれば甘い甘い誘惑の言葉だ。
しかも自分がかつて愛した男だ。
恵那は斎藤を信じられてない。いや、最後のくだりだけは微かに信じたのか。まるで善玉と悪玉の狭間にいるような説得。
恵那たくましい。カードを切る。
斎藤の理想を語る泣き落としにも騙されないで、
向こうが「カード」「カード」って言ってくるだけに、
取引することを忘れなかった。いやいや、その手法は素人には分からないほど難し過ぎる😥
もう(報道とはいえ)政治の世界ですな。
そして恵那のその提案を受けて一瞬で顔色が変わる斎藤。泣き落としは演技だったのが分かる。
さすが一流政治家を目指す男。
大門本人もしくはかなりの側近に電話をして
「交換条件としてホンジョウアキラの逮捕を…要は例のネタと差し替える形で…」と報告をする斎藤。
今夜のトップニュースでホンジョウアキラの件を流していいという斎藤。
恵那自身も驚きの表情。
ただし、大門とホンジョウの父親との関係についてはオフレコで。
明日まで待つと、君は事故か病気で出れなくなるよ、と真顔で。
(こ、こわいんですけど〜😰)
わずか一瞬のチャンス✨なんだこれ。
すごい不利じゃないか。
斎藤はでていく。
「オンエア40分前です」の声がかかる。
岸本に電話する恵那。
いま大洋テレビの一階に居るという。
今朝浅川があのネタやると電話をくれたので
いても立ってもいられず、なんとなく来たと。
ホンジョウアキラのVについて問われ、
作ってますよ、そりゃ作ってますよ、
いつからこのチャンス狙ってきたと思ってるんですか…ああ、はい、分かりまし…
と答えたところで恵那からの電話が切れる。
言い残してまたエレベーターに走って戻る恵那。
電話しといて、(誰に?)みんなに、
と付け足して。
放映後逃げるようにして足早に局から出て来る恵那。
牛丼屋で一寝入りのあと、岸本とともに大盛りを注文。
いい食べっぷり。頬張る。ふたりとも食欲あるね。健康だ。
恵那、岸本、そして村井さん。
3人で、それ以外の人もいるけれど、とくに3人で補い合っていたね。誰かが脱落したり、危うくなると、誰かが気付きを与えたりしてくれた。
恵那と村井は再生して岸本は覚醒の物語でもあった。
最終回の斎藤との駆け引き。あんなビジネスライクに放送の条件をやり取りして細いチャンスをものにしないとカタチにならないなんて、
なんて厳しい綱渡りだろう。準備を怠らず、あきらめなかったおかげで、鮮やかに渡り切った爽快感もあるけれど、一方で表に出ないでいる事件もある。
ドラマとしても楽しかったし、社会のことー冤罪、司法制度、被害者家族、世論、権力者絡み、マスコミのことなど考えるきっかけをくれたドラマでした🤔
法律は人間が作ったものだから、うまく整備されたところもあれど、まだまだ改善の余地が大きく残されているもの。完璧ではない。
現状での思考停止は危うい。
制作の方々、チャレンジングで見応えのある作品を届けてくださってありがとうございました❣️
またnoteで一緒に楽しんでくださった方、本当にありがとうございました💕スキをいただけたときはとても幸せな気持になりました🥰
また一緒にドラマを楽しめる日が来ることを夢見て💝✨🙏(恵那の言葉を借りました😊)