【ドラマ感想】初恋の悪魔③〜鈴之介の恋、星砂の恋と謎〜
3回目。物語がだいぶ動いた感じです。前回は悠日(仲野太賀)がクローズアップされていましたが、
(※ネタバレを含みますので、知りたくない方は視聴の後に読んでくださいね)
凶悪犯罪オタクで恋愛経験に乏しい鹿浜鈴之介(林遣都)の摘木星砂(松岡茉優)への想い。星砂と悠日の距離が縮まり、悠日の兄・朝陽の殉職事件ついて新たな事実が発覚する。そして星砂の謎めいた秘密が明らかになりかけて、、、という回でした。
今回は星砂の心の動きを追いながら、個人的にステキ💖と思ったセリフを集めてみたいと思います。
悠日は婚約者のユキに「結婚したらお互いのことだけを思っていたい、僕のことだけを思ってくれるのなら来て下さい」と
改めてプロポーズしようと花束を用意してカフェで待つ。が、ユキは来なかった。
(いい❗️悠日。自分を主張するようになってる😭)
その帰り、職場の駐車場で洗車中の星砂と遭遇。
「フラれたんだ?」と言われ水をかけ合う。2人ともびしょ濡れになったところで
「ボクが振りました」と悠日。
「その通りだよ」ゲンコで悠日の胸を軽く叩く星砂。
(星砂は1話めから悠日にだけは何気にスキンシップが多いし、そっけないながらも優しく寄り添っているんだよね)
一方、停職処分中の凶悪犯罪オタク刑事・鈴之介は、星砂を明らかに意識して気になっている様子。
嵐の晩に隣人宅から空き巣に押し入られ、間一髪難を逃れる。翌日訪問してきた悠日に、危機的状況のなか星砂のことを思い浮かべたと話す。
「ボク以外の世界中の人は摘木さんのこと好きなんだろうなって思うんだよ」
👏👏👏そうだよね、好きな人の魅力には自分以外の沢山の人が気付いていて、みんながその人を好きになってしまっているように思えるよね。
とあるスーパーで万引き事件は起こる。生活安全課の星砂が店内パトロール中に万引きの瞬間を目撃する。
バックヤードで被疑者のバッグから証拠の商品を探るが、盗まれたはずの品が出てこない。
監視カメラを確認すると、窃盗の瞬間、被疑者の手元はカメラの死角になる。同じようなことが繰り返し起こる。
万引き犯をつかまえられない星砂のために、鈴之介の推理能力を使って解決してみせようと提案する小鳥。
星砂が鈴之介邸に招かれる。ごちそうを用意してふだんと違う服装で待つ鈴之介。小鳥に鈴之介をどう思ってるか聞かれるが、ない、と即答し星砂は邸宅から出て行く。 悠日が追いかける。
「ごめんなさい、だますつもりはなくて」と悠日。
「別に怒ってねえよ。残念だけど」と悠日の顔を見る星砂。
(うーん、やっぱり星砂は悠日が好きなんだね、と恋愛ウォッチャーの私は確信🤭
松岡茉優さんは口数少なくても居住まいとか表情で気持を表現する。仔犬のように存在で本能的に好き、って言ってるみたいだ。)
2人で居酒屋へ。星砂が言う。
「まあ、正しくて冷たいより、アホで優しいほうがいいけどさ、(略)」
👏👏👏だよね。ほんとそう。正論ばかり言ってるとムダはないけれど、優しさとか温かみが失われる気がする。
サラダを食べながら、プチトマトを避ける星砂。トマトソースはダメなのか悠日に問われ、トマトソースはうまいと答える。同じもので出来てますよ、と悠日。
「おんなじもんで出来てても、全く違うものってあるだろ」
「肉じゃがとコロッケとかですか?」
「そう。街だって、昼と夜で変わる」
これは今後のある人物を象徴する、伏線のセリフ。
「どういう人が好きなんですか?」と悠日に問われ星砂、
「どういうって。どういうのが好きとか決めてそういうのを好きにならなくないか?
これ美味しいな、一緒に食べたいな。そういうことをふと思う、それが好きってことなんじゃないの?」
星砂ちゃんの好きって言うのはこういうことなんだね。
その後、この店で見知らぬ人相の悪い男に星砂は話かけられるが、星砂はその男を思い出せない。
殴りかかられたところを悠日やほかの客に止められ、男は「ヘビ女」と言い残し出て行く。
悠日から「過去の事件の逆恨みとか?」と問われ、「分かんね」と返答。「以前にも兄のことを聞いたら分かんね、って。何なんですかヘビ女って???」心配して訝しむ悠日。
一話から見ていると、星砂は一時的に記憶が抜け落ちる病気?または多重人格とか?なのかなあと予想する。
帰宅して玄関前で星砂は家の鍵がないことに気付く。
翌朝、資料室で悠日の兄・朝陽の友人であり署長の雪松が、朝陽について新たに見つけた捜査資料について悠日に話す。
朝陽が装填した拳銃の弾を1発紛失したという始末書が見つかる。打ったかどうかも不明。
この10日後にビルから朝陽は転落死。持っていたスマホも見つからず。これをただの事故死といえるか?と疑問を投げかける。
犯人が出るかと思い、解約された死んだ友人の携帯に時々電話をかけてしまうという雪松。
一方、小洗杏月(田中裕子扮する元監察医)の診療所へ身を寄せる星砂。
星砂に鍵を失くしたことを尋ねるが不確かな返答で誰かに相談した様子もない。あの時みたいに心配したくないから、と。
回想映像が流れ、夜中の診療所に星砂が駆け込む。
「撃たれちゃった、内緒で治してくんない」
右鎖骨下あたりが流血の染みがにじむ星砂。
杏月「一体何が起きてんの?」
「よく分からないんだよ、私の中に、肉じゃがとコロッケがいる」
(居酒屋のときの肉じゃがとコロッケでた!)
スーパーではまたもや同じような万引き事件が起こる。
店長に睨まれる星砂だが、松金よね子演じるベテランのパート主任だけは
「大丈夫、気にすることないから。またお願いします」
とやさしく声をかける。
警察署ではスーパーからクレームが入ったらしいと噂になる。悠日と小鳥が一緒にポスターを貼りながら、先日以来、
事件解決を頼れないと思っていた鈴之介から着信がある。電話の後ろにオクラホマミキサーが流れる。小学校の校庭横からの電話。
「一度しか言わない。万引きは凶悪犯罪だ。そしてぼくは摘木星砂さんの笑顔が見たい」
よっしゃー!鈴之介は凶悪犯罪しか興味ない→万引きは凶悪犯罪じゃないから興味ないと言ってたが、
このたび凶悪犯罪認定、プラス彼女の笑顔が見たいなんて、恋に慣れない男の子が目覚めた瞬間だね。グッジョブ、オクラホマミキサー❣️
かくして自宅捜査会議はじまる!
悠日「摘木さんは5回の万引きを目撃しました。その5回、みな、異なる人物なんですよね」
星砂「夢を見てたのかもしれないけどな」
鈴之介「ボクらはまず君の証言を信用する。そこから始める」
うなづく悠日、うなづく小鳥。うれしそうな表情の星砂。
だよね、だよね。今まで5回もキツネにつままれたようなことが起こって、自信なくなってたよね。少なくともこの3人は援護だよ。
考察が進む。が、究明出来ず
星砂「私は見てた、でも見てない私がいたのかも知れない。やっぱりこれは私の問題で…」と言い掛けたところ
鈴之介が星砂の腕をつかんで
「この世には知らなくていいことがある」と言って彼女の話を止める。
(健気。好きな子が落ちそうになるタイミングをさえぎるんだよ!なんていい男の子なんだ!)
キツネのポーズをとり「コン」と鳴く鈴之介は、まわりが引くくらい変わっているけれど、見事に事件の謎を解明する手掛かりを唱える。
いいな、この捜査会議パートはこのドラマのコミカルパートでもある。あのセットの中に入って、一緒に捜査会議してみたい。楽しそう(笑、マニアの願望です)。
事件は解決。鈴之介邸にて。夕暮れどき。
悠日が、星砂が鈴之介にお礼を言いにもうすぐここに来ると伝える。鈴之介は追い返すように言う。
「ボクは気付いたんだ。
もっと楽しくオクラホマミキサーを踊れば良かったって。
お手紙に返事を書けばよかった。電車で出会うあの人と一緒に本を読めばよかったって。
(略)
ボクには無理なんだ。
花や植物を部屋に置いても、必ず枯らしてしまう人がいるだろう。ボクは人間関係においてはそれだ。
ボクが触れると花は枯れ、人は離れる。」
悠日「そんなことないと思います。ただ、普通にして、普通に好きになればいいんだと思います。」
鈴之介「君は人から気持悪いと言われたことはないだろう。(略)
"普通"という言葉におそれを抱き、怯えてしまう人間は存在するんだ。
目の前にいる人が今にも"あなたヘンだよ、なんか気持悪い"、
そう言い出すんじゃないかと思って存在を消してしまいたくなる人はいるんだよ。(略)」
星砂を追い返して、悠日も出て行ってくれと促す。なぜなら悠日も星砂が好きだから、悠日は自分の気持に気づいてない、と指摘する。
(他人のことは分かりやすいよね😌)
鈴之介の自分への認識ってこういうのなんだね。才能があって、個性があって、とってもいいやつなのに。きみの良さをそばで分かって、きみっていいねっていう人が今までいなかったのかな。
そうしようと近付いた人がいても避けてきてしまったんだよね。
悠日は星砂と一緒に以前行った居酒屋へ。
悠日は小学校の頃のマンガ友だち・コバヤシくんの話をする。虫愛が強過ぎて嫌われ者だったが、マンガの才能が溢れていて、普通を自覚していた自分からはとてもうらやましかったと。
星砂「まあ、ないものねだりっていうけどさ、
普通の人とか、特別な人とか、平凡とか異常とか、
そんなのないと思う。(略)
ただ、誰かと出会ったときにそれが変わるんだよ。
平凡な人を平凡だと思わない人が現れる。
異常な人を異常だと思わない人が現れる。
それが人と人との出会いの、いい、美しいところなんじゃないの?」
👏👏👏ステキだね。こう考える星砂がステキだなと思う。このまま悠日へ好きだと告白するんだよね。
自分の思いに素直で正直な星砂。
で、悠日への愛の告白のあと、物語の核心に迫ることを言う。あなたのお兄ちゃんに会ったことがあると思うと。
多分だけど、うちにあんたのお兄ちゃんのスマホがある。あんたに最初に声かけられたときに資料室にいて、悠日の兄の事件を調べていたと。
星砂「3年前の夏、気が付いたら夜中の公園にいて、気が付いたら私の手の中にスマホがあった」
悠日「気が付いたらってなんですか?」
星砂「ん、ヘンなやつだって思うかも知れないけれど、時々見覚えのない買い物をしてることがある。財布失くしたり、この前みたいに急に知らないヤツから声をかけられたり。最近もさ、部屋の鍵無くして、全然覚えてなくて、今も部屋に入れない」
悠日「記憶がなくなるっていうことですか?」
星砂「まあ、そういうような…
私の部屋にさ、買ったこともない、私なんか絶対似合わない服とか靴とかバッグとか、そう言うのが沢山あって
(プチトマトを食べる星砂。前回は食べられず避けていたので、悠日は驚く)
年中同じようなものしか着ないのにさ。いつのまにか、こんなヒールのパンプスが…
(悠日「パンプスが?」)
あなた誰?なんでこんなに人がいるの?
と星砂はおびえて裸足で店から飛び出す。
あー入れ替わっちゃったのかなあ。
大事な話に差し掛かったところで星砂の異変。飛び出した雑踏のふたりの近くを偶然歩く雪松。
謎解きは得意ではないですが、朝陽の死に、星砂はどう関わっているのか、雪松は?
あんなに優しい星砂。もし多重人格とするならば、よほどのことがあったのか。
悠日寄り添ってね、鈴之介、小鳥も支えになってねと思う。
事件もミステリーだけど、人間そのものも大いなるミステリーだなと思う第3話でした。
松岡茉優さんの圧巻の演技、話題になってるみたいですね👏👏👏
また次回を楽しみにしております❣️
星砂はこの万引き事件に限らずに、時々記憶が抜け落ちている?と思われることがあった。普段の自分なら買わないと思われる靴やカバンが家の中にあったり、
悠日の兄・朝陽が殉職した現場から消えた朝陽の携帯電話をなぜか自宅に持っていたり。(どうやら事件に巻き込まれた?)
そんなことも手伝ってか自信をなくす星砂。実際に自分でも気付くと何故そこにいるか分からない場所に自分がいる様子が今回もある。