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宗教や信仰についての雑記 #52

◯認知バイアス

個人や弱者が抑圧されない社会をつくるにはどうしたらいいのでしょうか。

差別や貧困などとはまた別の話ですが、政治団体や企業などで何かトラブルや問題が生じたとき、すぐに悪者探しが始まり、ときに特定の誰かがスケープゴートにされて、感情的に非難されることがよくあるように感じます。
そこには認知バイアスが関わっているように思います。

認知バイアスとは、物事の判断が、直感やこれまでの経験にもとづく先入観によって非合理的になる心理現象のことで、誰にでもあることだそうです。
認知バイアスには様々な種類かあるそうなのですが、その中に対応バイアスや確証バイアスというものがあります。

対応バイアスは、状況の影響を過小評価し、個人特性を過大評価して人間の行動を説明する傾向のことだそうです。
また確証バイアスは、自分の信念や価値観に合致する情報ばかりを集め、それ以外の情報は無視してしまう傾向のことで、他者の能力を評価する際にも影響し、自分の考えや能力と異なる他者に対して、低い評価を下してしまう可能性があります。

それらのようなバイアスがあることにより、環境や状況の要因を無視して、個人の能力や心がけなどにしか要因を見なくなりなり、必要以上に特定の個人を責め立てることがあるように思います。

また、ある集団内に問題があったとしても、自浄作用がはたらかないということもあります。
外部からの批判や圧力がなければ、自ら改善できないことが多いと思います。
そこには向社会性ということが関係しているようです。
それについては次回にしたいと思います。

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