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宗教や信仰についての雑記 #132

◯サクラメント

家の近所の葬儀会社の店頭に、桜の模様とともに「サクラメント〇〇」と書かれた看板がありました。(◯◯の部分は忘れてしまいました、すみません。)

サクラメントとは、キリスト教において、神の見えない恩寵を、目に見えるかたち、体をもって知り得るかたちで表し受け取る行為(儀式)とのことです。
カトリック教会では「秘跡」と呼ばれ、洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油、叙階、婚姻の七つがあり、プロテスタント諸教派では「聖礼典」と称し、洗礼と聖餐式とをいうことが多いそうです。

これらの内に葬儀は含まれていませんので、上記の葬儀会社の看板が何を指しているのかはわかりませんが、「サクラメント」と「桜」をかけていることだけはわかりました。

「桜」の「さ」とは古来、稲作の神様を指しているそうで、「早苗」や「早乙女」の「さ」も同じ意味とのことです。
そして「桜」の「くら」とは「鞍」と同様に乗り物を表しているそうです。
春になり山から降りてきた稲作の神様が鎮座する場所が桜の木であり、桜の花が開くことがその現れだとみなされていたそうです。

そう考えるとサクラメントも桜の開花も、ともに神の見えない恩寵が目に見えるかたちで現されたものとであるようにも思えます。

そうだとするとあの葬儀会社の看板には、目には見えない恩寵による故人の冥福を祈る気持ちが込められていたのかもしれません。

目には見えない恩寵への想い。
普段から忘れないようにしたいと思います。

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