見出し画像

あらゆる石鹸を買わない生活

うち、石鹸使わないんですよね~と言うと、みんな理解できないという顔で「え、どういうこと?シャンプーは?洗剤は?」と質問攻めになります。

私が手放した石鹸・洗剤類は、
・シャンプー
・リンス
・ボディーソープ
・洗顔フォーム
・洗濯洗剤
・柔軟剤
・漂白剤
・歯磨き粉
・アルコール
・お風呂掃除用洗剤
・トイレ用洗剤

今も使っている石鹸・洗剤類は、
・手洗い用石鹸
・食器洗い用洗剤(夫は使いたい派なので置いているが、私自身はほぼ使わない)
・セスキ炭酸
・クエン酸
・キッチン用ハイター
・カビキラー(本当は使いたくないけど、ナチュラルクリーニングがまだ使いこなせていなくてしょうがなく使用)
です。

きっかけはアトピー

石鹸や洗剤をやめようと思ったきっかけは、私がアトピーだったことでした。幼児期の頃にアトピーと診断され、それ以来いつも何かのステロイド剤を肌に塗っていました。アトピーと診断されたときに飼っていたハムスター「レックス」は、泣く泣く誰かに譲ったのを覚えています…

物心付いたころには、友達と比べて自分の肌が良くないことに劣等感を感じて、いろんな薬や化粧品を試しました。お金もたくさん使ったと思います。でも、やっぱり薬が手放せなくて、海外留学するときも現地で合う薬が見つかるかがとても大きな課題でした。

そして、就職をしたころ、何かのきっかけで「湯シャン」というものがあると知りました。何これ…と半信半疑で、やり方をネットで調べてやってみたところ、最初は試行錯誤があったものの、ふと気づいた時には、ん?なんか調子が良いぞ??となり…そこからどんどん石鹸類をやめていきました。

「汚れている」の概念が変わった

「湯シャン」でちょっとした確信をつかんだ私は、ふと考えました。「毎日洗わないと汚い」と思ってたけど、そんなことはなかった。逆に洗いすぎだった!ということは、他のものはどう?洗濯は?掃除は?皿洗いは?

「ふつうは…」や「こうあるべき」を捨て去って、科学的にどうなのか、ひとつひとつ書籍や時にはネットの情報も活用して、調べていきました。私がリサーチした中では、洗濯は水洗いで十分。皿洗いは毎回すべてに洗剤を使う必要はない。掃除は「台所用」とか「トイレ用」とか洗剤を分ける必要はない。という結論に落ち着きました。

なんだか、世の中は、いろんな用途の洗剤やらを開発して、売って利益を出さないといけない「企業」の戦略がうごめいているんだなと、つくづく感じました。資本主義社会では、それはしょうがないんですけどね。

服は買ったままの状態で真っ白でないと「汚い」?使っていれば色あせてくるのは当たり前ですよね。お皿だって、ついさっきまで自分が食べていたものが盛られていたのに、そんなにバイキン付いてる?歯磨き粉は泡あわになって磨いたつもりになっているだけ。歯磨き粉がない方が、しっかり磨けるのだそうです。

菌はお友達

とはいえ、昨今いろいろ流行っているし、除菌はしっかりしないと!という気持ちも見え隠れしていました。でも、こんな話を読んで、私はそこから解放されました。

その話というのが、「カイチュウ博士」こと藤田紘一郎氏の著書「アレルギーの9割は腸で治る! 」。詳しくはぜひ読んでいただきたいのですが、花粉症やアレルギーは「キレイ好き」が過ぎた結果増加した病気で、江戸時代や戦後は見られなかった病気だということ。また、何か月もお風呂に入らないことで有名なチベット族にはアトピーの発症例がないという例も挙げて、現代人は身の回りの菌や微生物を排除しすぎて、外敵から守ってくれるはずの自分自身の「良い菌」も排除してしまったそうです。

別の話で、「パレオな男」鈴木祐氏が実践している「パレオダイエット」の理論も、私にはとても響きました。

人類が誕生したのは600万年前。農耕・定住が始まったのは約1万2000年前で、相対的に見ると「つい最近」のことです。私たちの体は、狩猟採集生活の方が圧倒的に長ったので、その時代の暮らしが最も人間に適して生活だという話です。まだ、人間の体は、農耕・定住スタイルに慣れていないそうです。

狩猟していた時代に、毎日お風呂に入って、住居を洗剤で洗っていたわけがありません。それでも人間は元気に、(おそらく今より良い体調と精神で、)過ごしていたのではないでしょうか?

この2つの話は、いずれも科学的根拠が明確で、現代の「キレイ」は作られたものであって、人間の体に合っていないのだなと、とても納得しました。

洗剤減らしたらオマケがついてきた

さて、肌に良い、本当は必要ないのでは、ということで洗剤ミニマリストになったわけですが、気づいたらメリットがたくさんありました。

まず、そもそも買う必要がなくなったので、買い物の手間も減り、出費も減りました。地味に、洗剤って在庫の管理も大変ですよね。気づいたら無くなっていて買いに走ったり…そんなこともなくなりました。

そして、ズボラな私にとって嬉しかったのが、洗面所、風呂場の掃除が楽になったこと。カビや汚れの温床は、せっけんだったことに気づき、それ以前にシャンプーのボトルやら掃除する対象が少なくなったことで、掃除の手間は激減。前は家事代行を頼んでいたのですが、代行のおばちゃんに「とってもきれいだけど掃除する必要ある?」と言われてしまい、家事代行をやめたということもありました。ちなみに、メイク、美容品も使っていないので、洗面台があまり汚れません…

あとは、災害時には「生活用品がなくて困る」ということはあまり無さそうかなと感じています。歯ブラシだけあれば生きていけるかな‥と。少ないものだけで生活できるというのは、自立しているというか、なんだか自信になったように感じます。

まだまだこれから

まだ減らしたいものはたくさんありますし、私がまだ「固定概念」にしがみついていて手放せていないことがあるかもしれません。特にナチュラルクリーニングはまだ極められていなくて、カビキラーが手放せず…いろいろ模索していきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?