#38【膵臓癌治療記27】投与40日目 年を越せる
今年も1年、無事年を越せそうです。
病気になる前は年を越せないかもしれない。
なんて思ったことがなかったので、不思議な新しい感覚。
思い返してみれば昨年は12月28日まで入院していたもんだから、こんなことを考える余裕すらなかったなぁ。
ともあれ、今、生きてる。
先日急遽親不知を抜いたこともあり、年末の抗がん剤の状況は、2クール目を12月19日に1回投与したきりで終了。そのおかげ?もあって、体調も悪くなくのんびりと健やかみ過ごせている。気持ち悪いもダルいもない。ちょっとだけ抗がん剤を投与する前の日常に戻った感覚。
あ~、こんなに楽だったのか。
治療優先の我が身を鑑みると、抗がん剤をうっていないことが良いことなのか、甚だ疑問。
まじで抗がん剤で癌に打ち勝ちたい
vs
まじで抗がん剤射ちたくない
の究極の狭間の葛藤。
(ちょっとだけ打ちたくないが優勢w)
そんなこんなで、クリスマス~年末にかけて久しぶりにゆっくりと家族との時間を過ごしている。
一緒にゲームをやったり、一緒に料理を作ったり、公園に散歩にいったり、お風呂入ったり、映画みたり、大掃除したり、父のお墓参りいったり、夜更かししたり。
超楽しい~。
1年分笑って、1年分抱きしめた。
元気チャージは100%。
こんなに家族とちゃんと向き合って、一緒の時間を過ごしたのは本当にひさしぶり。
病気になる前は、なんだかんだやっぱり忙しかったし、病気になってからは心に余裕がなかったから。
長女は料理がうまくなった。
滅茶苦茶綺麗になった。
次女は逆上がりが出来るようになった。
滅茶苦茶愉快になった。
奥さんはちょっと白髪が増えたかな。
少しみない間の子供たちの成長に嬉しい気持ちと同じくらいの驚きを受けながら、逆に、病気にならなかったらこんなゆっくりとした時間を過ごすこともなかったのかなぁと、少し不思議な気持ちになった23年の年の瀬。
こんな気持ちを知れたことに感謝しながら、来年もまた家族のために生きようと強く思った。
病気に負けている場合ではない。子供たちの笑顔をずっとずっと守るのだ。
それでは皆さん、良いお年を❗