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荒井由実をたどる小旅行(鉄道編)

彼女の実家はご存知?八王子。
その八王子にはJRと京王線の二つの路線が乗り入れている。余談だが彼女の荒井時代(独身時代)はJRは国鉄で京王線(京王電鉄)は京王帝都電鉄だった。
ただ荒井由実の曲から京王線は感じない。あくまで個人的主観だけど。
荒井由実時代、電車を感じさせる曲をピックアップしてみる。
・たぶんあなたはむかえに来ない
・雨のステイション
・天気雨
・LAUNDRY-GATOの想い出(松任谷名義になっての初アルバム「紅雀」に収録されているものだがおそらく曲を作ったのは独身時代だったはず)

とりあえず小旅行のコース選定のため、場所の推定してみたいと思う
・たぶんあなたはむかえに来ない
線路の向こう街が見え始めたら大粒の雨、という歌詞からは場所の特定なんか無理なのだけど、ピックアップした他の曲に鑑みればそこから遠く離れてはいないだろう。ということで先に他の曲を見てみる
・雨のステイション
これはあれこれいうまでもなく青梅線西立川駅の発車メロディになっていることから、西立川ステイションの事なのだろう。西立川駅を降りて昭和記念公園へと向かう途中に歌詞の書かれた石碑が設置されているのだから、揺るぎない。
・LAUNDRY-GATEの想い出
随分前のことになるけれど友人の家へ向かうために東中神からバスに乗りこんだ。しばらく進んだあたりで「次はランドリーゲイト前」というアナウンスが耳に入ってきた。ランドリーゲイトだ!二駅揺られてもまだ続いてる錆びた金網だったりジミヘンのレーコードだったり、そんな歌詞が浮かんで来た俺のLAUNDRY-GATEの想い出だ。東中神は青梅線で西立川の隣駅。二駅揺られたのは立川から西立川、東中神の間のことだったんだろう。荒井由実を身近に感じた最初の出来事だった。
以上を鑑みてたぶんあなたはむかえに来ないの駅はきっとその辺り、街が見え始めるのであればそこそこの大きい駅ということだろう。ならば立川駅か。八王子から立川へ向かい遊びに行こうと言ったのに、、、想像してみる。
・天気雨
他の曲と違い、具体的な店名や相模線に乗って茅ヶ崎までと経路まで出てくるので場所はわかりやすい。

そして荒井由実を感じる電車旅のしおり
スタートは八王子駅。中央線で立川駅へ。出来れば先頭車両で線路の向こうに見え始める街を感じてみよう。誰もむかえに来ないかもしれないけれど。
立川駅から青梅線へ乗り換えて東中神まで二駅揺られて、ランドリーゲイトへと向かってみる。残念ながらランドリーゲイト前というバス停は無くなってしまい、名残の煙突も消えているけれど往時を思いながら散歩するのもいいのではないだろうか。そのまま昭和記念公園沿いに歩いて西立川駅まで行き雨のステイションの歌詞が刻まれた石碑を写真に収めるのもいい。
そして西立川駅から青梅線へ乗車、が電車をいくつかやり過ごさなければならない。発車メロディが雨のステイションなのだから、堪能してほしい。十分に堪能できたなら立川から八王子へ、横浜線へ乗り換えて橋本まで、そこでいよいよ相模線へと。単線のローカル線でゆっくりと茅ヶ崎へ向かう。海へ出て低い雲間に天気雨が降り水平線が煙ってくれると最高なんだけど。

一つ大事な曲を忘れていた
・ルージュの伝言
冒頭の歌詞から
あの人のママに会うため いま一人列車に乗ったの 黄昏せまる街並みや車の流れ横目で追い越して
不安な面持ちで車窓から外を眺める画が浮かぶ素敵な歌詞。
茅ヶ崎からの帰りの列車ではそんな表情で黄昏れせまる街並みを見つめてみてこの小旅行の締めにするのがおすすめ。

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