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2パターンあるのがいけない

ソックスとイオンも強く記憶が結びついています。

超恥ずかしいのですが、
私は幼い頃、多分4、5歳頃まで
ソックスと くつ下を混ぜて、
「ソックつ下」と覚えていました。

忘れもしないジャスコの時代のイオンで、母と叔母との買い物中
「なんか買い忘れてるねー」
と母が言い、

あ、これは昨日言ってたやつ、
と、小さい声だけど自信満々に
「ソックつ下買うって言ってた」
と、言って、
「よく覚えてたね」の言葉を待ってました。

しかし叔母がウケてる。
なにか間違ったか?
「ソックつ下・・?」

ソックス?くつ下?、その言葉も知ってる。
でも両方が入っておけばどちらも取りこぼさないから、ソックつ下。かと。

微妙に違う2種類をまとめて言える言葉と考えていたのです。

慌ててそれぞれの違いを聞いたが一緒のものらしい。
ラインが入ってたら、とかの基準もないらしい。

ならなんで二種類の呼び方があるんだ。
納得できない。
しかしとにかく私が間違っている。
なんてこと。

心から思いました。
早く言ってよー。

母は元々分かっていて、でも本人なかなか気が付かないし、まあいいかと放置していたらしいです。

保育園に通うのは遅かったけど、本を読む分言葉の早さには多少の自信がありました。
なのに!

そんな初歩的な言葉で躓いた事で、
恥ずかしさと敗北感に顔に血がのぼりました。

後で考えると、
友達の少ない環境で、本の文脈で言葉を覚えていた私は、
微妙に言葉の意味を取り違えて覚える事が多く、
おとなしいが故に修正される機会が少なかったので、仕方ないのですが。


その時以来、言葉の意味にはとても気をつけるようにしていたので、
平気で間違った言葉を使う子には、心の中で猛烈に突っ込んでいました。

しかし、私も大人になって、
会話の中で言葉をすり合わせ、確認しながら正しく伝え合えるようにやり取りする術を身に着けました。


弱みを意識しすぎて、
新しい言葉をどんどん覚えているのに使えなかったのは、
残念な子供時代だったと思いますが、

黒歴史が少なく済んだのは
ソックつ下のおかげかも知れません。

でもいまだに悔しい気持ちはぜんぜん消えませんね。
ファースト悔しいの思い出です。



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