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なんだかさ

なんだかさ
意味もなく
急に切なくなって
胸が締め付けられる
夕方の空のいろ
いまさらだよ。

なんだかさ
心許なくてさみしくて
母の胸が恋しくなる
遊んで帰って会えた
あの時の少しのさみしさと
安堵に似てる。
へんだよね、おとななんだよ、私。

私が生まれた日
父さんは 末娘を笑って迎え 元気なかわいいこが
やってきたとよろこんだ

母さんは 慣れた子育てながらも 日焼けした顔を
くしゃくしゃにして 泣いてよろこび
いつも ただ ただ愛してくれた

だから。
だからさ。

なんだかさ
小さないのちの豊かさを
もう、この手に抱けぬって
笑顔が弾けるあの幼な子に
もう会えぬ時代なんだって
それって 当たり前だけどさ
遠く輝いて 笑ってるんだ
会いたいな

「そんな寂しさがなんだというの、
わたしたちがいるじゃないの」と
笑い飛ばしてくれた
遠いけど近い
今夜の電話で話した友。

冴え渡った月が笑ってる

ああ夜が更けるね。
あなたとふたり

このしじまで、ときを抱きしめ
こんな日もあんな日も
愛しき




この「碧いいうさぎ」のうたは いつ聴いたっけ。
子育ての時だったかな。
小椋佳はあなたと聴いた
子どもたちが大きくなり あの愛しい
ちいさないのちを この手に抱く日は
遠く去った。
こうして夫婦ふたり
にぎやかだったあの頃が
ふと 浮かぶ時がある
今夜の
碧く凪いだ海のような夜空と
細い月を見上げると
ふとそんな感傷がこみ上げる

また 新たな時代を生きていくんだよ。
また 歌を口づさみながら
今まで通り 小さなことと笑いながら。

仕事帰りの夜空があまりに澄んでた

そして
このnoteの空間があって よかった、と
つくずく思いながらいます。



もし 心に留まって下さったら、、、本を出すと言う夢に使わせていただきます。