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きみへ 

きみへ

掬っても 掬っても 手から零れる希望だった
やっと つかんだはずだったのに
するりとこぼれた
なんでやろ
夜の底で叫んでたきみ
 助けて
たったひとつの救いだったのに

流れる音楽は ノクターン?
かなしみのトレイン?

ほら
おいでよ
手を繋ごう
ぎゅっと 抱きしめてあげる
わたしのぬくもりで 包んであげる
ふたりで 見よう
星が流れるところ

絶望に見える あの景色だって
枯れたなみだだって
時がくれば また違って
きみの出会うものたちも
また 違って

朝になれば 露に濡れて 
草や名もない花がひかるのが見えるんだ
白くひかりを受けて
一瞬 輝くんだよ
生きているって ほんとは
素敵なんだ
月並みだけど
愛が信じられればね

今夜
一緒に もうひとつの希望をつかまえに行こうよ
迎えにいくよ




もし 心に留まって下さったら、、、本を出すと言う夢に使わせていただきます。