見出し画像

できないことはない。


最初から諦めていては何もできないのは誰にでもわかることだと思う。ただ、歳をとるにつれて自分の能力や環境を理解していき、次第に「自分にはできない」「私には能力がない」「自分を取り巻く環境に問題がある」と言い訳や自分に非はないと声高らかに吹聴する。

先日、私はPTSDと診断された。今までの辛さはこれが原因だったのかと、少し誇らしい気持ちになった。そこで友人に「PTSDって診断されたんだけど、PTSDって何?」と軽い気持ちで聞いてしまった。(調べればわかるし、どういうものかある程度理解していた)てっきり寄り添ってくれると思っていたのだが、想像を上回るほどボコボコにされた。
簡単にいうと、「甘えるな、逃げるな、人に頼るな、自分の努力で乗り越えろ」という内容だった。間違いはないのだが、無気力な状態だった故に想像以上にダメージを負った。私としては珍しく、ちゃんと反論した。(反論したところで…というのはわかってた)

その友人はとにかくすごい、自分が出会った全ての人間より才能を持ち、努力を積み重ねている。小学生のころからの付き合いなのだが、昔はそんなに尊敬していなかった。むしろ捻くれた性格で取っ付きづらかった。ユーモアがあって一緒にいるのが楽しかったから学校ではよく話していたし、家まで遊びに行くことも多かった。ゲームをしたり、外で思いっきり遊んだのをよく覚えている。しかし、その時点では友人の才能には気づいていなかった。
私たちの関係が大きく変わったのは高校進学後になる。中学卒業後はお互い別の高校に進み、もう縁がないだろうと思っていた。だが、友人が高校を辞めたタイミングでなぜか交友関係が戻っていた。(確か高校1年だった気がする)

少し話はズレるが、高校1年生の頃はまだ誰とでも友達でいれると思っていたのが懐かしい。自分から縁を切るのが強さだと勘違いしていた愚か者だった。今となっては数少ない友人とたまに連絡を取るくらいになってしまった。大切にしなくてはならない。(大人になればこんなものですよね?💦)昔に戻りたいとは思わないが、人生の分岐点で違う選択をしていたらどうなっていたのかとても気になる。

話を戻そう。その友人は通信制の高校に行き、その後専門学校へと進んだ。その頃はそんなものだろうと思っていた。私の方が社会的にみて優秀とされる高校に進んでいたため、友人を低く見ていたのは確かである。今となっては学校で人を判断するなんて愚の骨頂と思うようになったのだが、その当時はそれが判断基準の全てだった。(いい大人でさえも学歴で人間を判断するのだから、高校生程度なら当然なのかもしれない)
結局、私は大した大学に通っていないからまぁ自業自得だが、そんな中でも友人は隣でコツコツと勉強していた。外見も大きく変化した。ちなみに私の外見至上主義はその友人の受け売りでもある。というか、多くのことでその友人の考えを受け入れている。
友人はとにかく自分で考えて前に進んでいた。専門学校に入ってからも友人には多くの困難が待っていたわけだが、全てと闘っていた。隣でぼーっとしていた私は大したアドバイスも言えなかった。生きているテンションが違いすぎた。悩んでいるステージが違いすぎた。
今思い返せば、私が異常だったのではなく、友人の置かれた状況が異常だったと思う。ただ、友人はどんどん成長していき、人間的にとても強くなっていた。差が開きすぎたことに気づいたのはここ一年くらいで、収入だけでも大体10倍差はあるだろう。(タワマンには余裕で住めるらしい)

正直、私は嫉妬した。異性との付き合いも私の及ぶところではなく、話を聞いてはいつも羨ましいと思っていた。なんとか強がって接していたが、そんなことは見抜かれていた。悔しいと思うのだが、かといって何かしているのかというと、せいぜい長期インターン頑張ってるよ!くらいだった。
私は一般的な大学生より多少なりともいろんなことに挑戦していると思う。サークルやゼミには入っていないが、今に至るまでにアルバイト・長期インターンを10個以上は経験した。1年続けた仕事もあれば1週間も持たずに辞めた仕事もある。振り返ると失敗ばかりだが、挑戦を辞めなかった自分をほんの少し褒めていいと思う。

友人は常に努力すれば大抵の問題は解決できると話していた。私も賛成はしていたが、友人が考える努力のレベルは到底理解できていたとは思えない。本当に私にはまだまだ成長の余地があると思う。悔しいが今は友人の方が何をとっても上のステージにいる。非常に悔しい。友人の言葉を信じて努力をしてみようと思う。まずは生活リズムを整えて、目の前の仕事に全力で取り組もう。
そしたらいつの間にすごいところに立てる日が来ると信じて。友人には感謝してもしきれないが、しばらくは個人で頑張ろうと思う。胸を張って友人と話せるようになるまでは我慢。

自分を認めてあげるためにもまずは継続して頑張ろう。大抵のことは努力でどうにかなる!

ご清覧いただきありがとうございました。

追記:コラムを書くのが楽しいことに気づいてしまった…



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?