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12月25日(2004年) またしても

この日の天皇杯準決勝。会場は旧国立。私は「またしても」参戦できなかった。29年に及ぶサポ人生で数々の節目の試合を仕事でフイにしてきたが、この時もそのパターンだった。

当時従事していた衣料品小売業で、1年で売上の最も高い月が12月であり、店舗にもよるが23日の天皇誕生日からクリスマスへと続く3日間は、日別の売上も高い時である。そんな日に店長自ら率先して休むわけにはいかない。旧国立は家から最も行きやすいスタジアムだったが、準決勝の日程が例年より早く設定された組合せを恨めしく思うしかなかった。

試合も磐田に1-2で敗れた。ナビスコ杯決勝のPK戦負け、リーグ戦チャンピオンシップでのPK戦負けに続き、「またしても」タイトルに手を掛けながら、あと一歩及ばなかった。F東京、横浜FMに続いて、色の濃淡の違いはあるが、「またしても」青系のユニのチームに屈した。

国内3大タイトルに全て「あと一歩」まで迫ったシーズンだったが、今から見れば翌年からのタイトル獲得の礎になったシーズンとは言えても、当時は「逃した獲物は大きかった」という気分だった。「またしても」の続いたシーズンは、「またしても」職場で終焉を迎えることになった。

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