ガンバ大阪戦 (Away)

4節終わって1勝3敗。まだ下には下がいるけど、直近2回の降格シーズンと同じく位の苦戦を予期させられてるのは、自分だけじゃないはず。

 夢のようなJ2最終節を経ての、念願のJ1の舞台。あの大逆転劇から約4か月。J2で一番にはならなくても、一番にかなり近い位置を掴み取ったからこそJ1に上がれたわけで、J2でベースにしていた戦い方がJ1でも通用するんじゃないか、と言うより継続性が大事なんだしベースに上澄みで挑戦でしょう、と思いがちだけど、そんな簡単に通じるもんじゃないってことですね。やっぱ高いわ、J1の壁は。

 4節終わっての実感の一つは、J1のレベルは年々上がっている、ということ。J1はもとよりJ2からも有望な才能が続々と海外流出してしまう時代だし、(実名を出して大変申し訳ないですが)ここのところJ1において優勝を争う強豪として名を馳せてきた川崎フロンターレや鹿島アントラーズのように端から見ても試行錯誤を続けていそうなチームもあるにはある。でも、やっぱりリーグとしては、総体として、試行と研究と訓練を重ねて、自チームから見ての"勝ちづらさ”は増しているように思うわけで。3節の柏レイソルしかり、そして今節のガンバしかり。ここ数年はJ1で苦戦しているイメージだけでも、やはりJ2に落ちずに生き抜いているからこそ、ソリッドさを身に付けているし、勝ち点を積み上げるノウハウを細かくチーム内で共有していることによる手強さを感じずにはいられない。  当たり前ですが、どのチームも絶対降格したくないわけで、失敗や見込み違いから大いに学ぶわけですね。

 そこでジュビロ磐田。今の段階ではまだ結論を出すのは早計と自覚しつつも、ここまでのところあまり代わり映えのしないスタメンの中で、テクニシャン系を多く配置する中盤には少々心許なさを覚えずにはいられない。いやもちろん、自チームのボールスキルに秀でた選手たちがどれだけ華のある連携を見せてくれるのかは大いに期待したいところだけでも、理想を追求した結果頓挫→途中でマイナーチェンジを試みながら軌道修正を図るも残念無念、という道程を複数回目の当たりにしているゆえ、やはり今の段階でも不安が先行してしまう。

 とはいえ、コーチ時代にこの程度の苦境は幾度も経験しているはずのわが指揮官。「勝ち点40」をゴールとして細かくマイルストーンを設定しているだろうから、大船に乗ったつもりでもう2~3か月はあれこれ言わずに挑戦を楽しんで応援しようという気持ちが半分。残り半分は、まずは石田、ブルーノ、エベルトン、川崎といった新戦力を試してほしいという気持ちと、ジャーメインの身体能力とペイショットの高さをより活かす布陣でスタートからどうですかという提案めいた願望ですかね。特にジャーメインは昨シーズンのケガ以降、完全に一皮むけた印象。このまま好調を維持すると、"J1規格"から飛躍するのも非現実的でないように思う。  そんなこんなで、まだ4節。一喜一憂する幸せを噛みしめながら、2週間後のアントラーズ戦を楽しみに待ちたいと思う。


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