見出し画像

分かりません、を見抜けるか

バンガロールでも生活も数日が過ぎて、少しだけ生活にリズムができてきて、生活に必死感が薄らいできた頃、そろそろ洗濯物が溜まってきたなぁと言うことで、ランドリースペースはいつ頃できるのか、あらためてホテルのロビーで聞いてみた。

この前とは別のお姉さんに聞いたら、ランドリーは地下二階にありますよ、とのこと。
おや?この前はまだ出来てないって言ってたのに、と思いつつ、ありがとう、行ってみるね、とお礼を言ってエレベーターに乗り込んだ。

地下一階がレストランなので、なるほどその下にもう一階ありそうだな、とエレベーターのボタンを押してみる。
…押しても光らない。
ならば、と階段で行こうとするも、階段がない。
結論。地下二階は無いか、まだできてない。

また別の日に、ロビーでマッタリしていると、スーツを着たホテルのマネージャーと名乗る人に、ホテルの事で困りごとは無いか?と聞かれたので、ランドリーの事を話すと、このホテルにはランドリースペースは無いんですよ、と言っていた。
多分だけど、この回答が正解なんだと思う。

この手の話は、インドに滞在された方からよく聞く話。道を聞くと、教えてくれるんだけど全然デタラメだったりするとか、バスの時間を聞いてその時間まで待っていたら、既に行っちゃった後だったとか。よく言う、分からないって言わないってヤツ。

事前情報として把握していたから、頭で分かってはいたものの、実際にやられると全く見抜けない。よく言われる、彼らはサービス精神旺盛だから、分からないながらも、何とか無理矢理にでも答えを捻り出してあげよう、という優しさなのか、それとも単なる見栄なのか、結局のところはわからない。

詰まるところ、悪意のない嘘は表情にも屈託がないので全く見抜けない。さらに言えば、別に見抜く必要もない。あーそかそか、ありがとう、と言って、自分でちゃんと調べればいいのだ。
人に聞いておいて、騙されたーも無いもんだ。分からんかったら自分で調べなさい、という事だと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?