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食事をめぐるアレコレ 帰国編

写真は、とても見慣れたシートでございます。
さて、1ヶ月の刑期を終えて(?)、本日無事に日本に帰国。と、いう記事を、この見慣れたシートを見ながら書いている。

と言いつつ、普通に帰してもらえないところが困ったところで、今回はインド人現地のエンジニアのR君を一人研修の為に連れて帰る事になった。
また、チャンギ空港のカオマンガイチャンスが遠のいてしまった…。

彼は、30代半ばで幼稚園に通う娘さんと、2歳の息子さんがいるパパさん。日本には一度来たことがあるという話だったので、じゃあある程度は日本生活も経験あるのかなーと思っていた。
だけど、そう簡単ではないのよね…。

まず、トランジット先のシンガポールのチャンギ空港で、少し時間があるからコーヒーでも飲もうか、って話になった。
例のシアトルにある緑の看板のコーヒー屋さんみたいな感じのお店だったので、私はカプチーノの真ん中サイズを頼む。R君はコーヒーより紅茶がいいな、と言って紅茶を頼んだ。

出てきたのは、いわゆる紅茶。だけど彼にとって紅茶は、ティーと頼めばチャイが出てくるのが当たり前なので、そのミルク無し紅茶に大層困惑していた。
ミルク入ってるって思ったんだよね、と言うから、まあ他の国でティーって頼むと、普通はこうなんだよ、と答える。

多分R君は半分も飲まなかったと思うけど、私は久々のカプチーノを堪能して席を立った。

さて、無事に成田空港での入国審査も終わり、電車を乗り継ぎつつ自宅のあるエリアに向かう。
途中、お腹が空いたから弁当買って新幹線で食べようか、となった。
東京駅の駅地下で、食べ物を物色する。

R君はベジではないので、チキンという選択肢が出てくる。これは非常に助かる。
東京駅構内で弁当とか物色しても、ベジの人が食べられるものを探すのは至難の業。まず見つからない。
例えベジ用のお弁当があったとしても、それは日本人のベジの方の為なので、それも合わないらしい。

で、鶏天と鶏めしのお弁当を購入した。
R君は、もしかすると口に合わないかもしれないからと、念のためにパンも買っていた。なかなか慎重派だけど分からんでもない。

さて、新幹線に乗って食べようとなったんだけど、お箸のみ入っている。そりゃそうなんだけど。
スプーンとかないなぁってボヤキつつ、R君は手で食べていた。
で、私はと言うとハンバーグ弁当が目に入ってしまったので、ついつい買ってガッついていた。

私が光の速さで食べ終わると、R君は半分も食べない感じで終わっていた。
ちなみにパンにも手をつけず、隣の席で眠っている。
お陰でトイレに行けず、ぼうこう莫大男になりつつある。

今回は、攻守所を変えた形になってやはり思うのは、インドと日本の食文化の違いは如何ともし難いほどにギャップが大きいんだなと思う。
この数ヶ月で二人のインド人を日本に連れて来たけど、ほぼ毎日食事の心配ばかりしてしまう。
むしろ他の心配事が疎かになるぐらい。

私自身が海外に行って、激しくストレスを感じるのがやはり食事なので、気持ちは痛いほどわかるし、会わないのも身をもって体験しているのでよく分かる。

それでも、私はあまり助け舟は出さないでいる。
意地悪だと言われて仕舞えばその通りかも、と思うけど、あまり手を出してしまって、困惑しない環境というのもどうかな、と思っちゃう。
いつもと勝手が違う!なんかいろいろ暮らし難いな!が海外滞在の醍醐味だと思う方なので。

なので、お弁当をお箸で食べずに手で食べていたR君は、自分のスタイルを貫いてて潔いって思う。
もし、本人がお箸使いたいった言うならもちろん教えるけど、手で食べるのだってそれはそれで全然アリ、だと思う。

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