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お仕事の分担など

今日は、インドと言えば必ず頭に浮かぶ例の慣習の話を、めちゃめちゃソフトに語りたいと思う。

今日も仕事に行ってきた。当たり前だけど。
私は事務職的かつ技術職的な仕事をしているので、直接私に関わりのある人間は、現地工場の技術部門のマネージャーだったりする。

これがまた面白いのだけど、マネージャーと一言で言っても、実は色々あって、下から言うとアシスタントマネージャー、デピュティマネージャー、アソシエートマネージャー、そしてマネージャーとなる。マネージャーが一番偉い。

その上に、アシスタントシニアマネージャー、デビュティシニアマネージャー、アソシエートシニアマネージャー、で、シニアマネージャーがいる。

さらに、デビュティダイレクターがいて…もうええか。

私が聞いた限りでは、副社長になるまでに12個もクラスがあるのだそう。
そのそれぞれが各部署に全部配置されているわけではなく、この部署ごとに一人なのはマネージャーぐらい、あとは居たり居なかったりな感じ。

なるほどねー、と思った。なんなら、そのポジションの拘りで会社辞めちゃうぐらい。頑張って出世すればええやん、というのは、やはり日本人的感覚なのだろうと思う。
まあ、日本だってショボい給与システムで出世したんだかどうだか分からんような給与体系だったりするけど。

新しい工場にも、リーダーみたいな人がいて、その人がマネージャーに昇格して、というのが日本的理想だけど、どうもそうでは無いらしい。
そういうものが、だんだん分かるようにはなってきた。

じゃあ、それって世間的には言われるような、忌み嫌われるような慣習なの?
と言われると、私自身は正直クエスチョンだな、という感想を持っている。何故なら私はこの国では外国人なので。

例えば一時期よく行っていたアメリカ。
ホテルや会社事務所の清掃員や、ゴミの回収、一般的な肉体労働は、結構ヒスパニック系の人間がやっている事が多い。
日本だと東南アジアとか、南米系の人もいるのかな、そんな感じ。

インドはそもそも人口が多いので、国の中でそう言った労働者を国内でまかなっているイメージ。
それには、国籍などの違いは無いので、古くからの慣習に基づいて分担している、という考え方は、ちょっと飛躍し過ぎているのだろうか。

いや、インドのシステムがいいんですよ、と言いたいのではなく、どこの国だって、結局何かしらで同じようなことはしてんじゃん、という観点。

つまり、表面だけ見て良し悪しを判断するのではなく、その国ごとの事情も理解できないまでも、受け入れることはすべきなんだろうなぁって思う。

比較に出していいかどうかは分からんけど、日本の海外研修生制度とか、ありゃ相当人権無視の悪法だと思いますよ。他の国の人のこと言えませんって。

なので、この国の平等を訴えて良いのはマハトマ・ガンジー始めこの国の人達なのであって、外野は自分達だってその恩恵を十分受けて生活している事を感謝しつつ、日々暮らしていくべきなのだろうと、帰国が迫ったワタシは思うのでした。

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