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Primary contactの恐怖

さて、新工場の下見も終わり、ボスも早々に帰国と思ったその矢先、なんと帰国便が機材の問題でキャンセルになり、二日後じゃないと代替便が飛ばないらしい…。自分の帰国便ではないからいいけど、ボスはガッカリしていたのでかける言葉も無かった。そりゃそうだ。出国の72時間前という縛りのせいで、せっかく受けたPCR検査の結果もムダとなり、もう一度受けなきゃいけないことに。これが水曜日のお話。

木曜日、ボスはホテルのロビーで再検査。
二日前の検査の時は、私は別の所にいたんだけど、ボス曰く、このおっさんが検査員で大丈夫なのか?と言っていた。
今回は私も朝居たのでなんとなく立ち会う感じに。んー、確かに不安にはなるね。

そして、木曜の夜。7時半ぐらいまで出ていたオンライン会議が終わった直後に、インドの私のアシスタント君が、キミのボスのレポートの件で話がしたいと。
ん?レポートってなんだ??

聞くと、いやー、君のボスの検査結果がポジティブじゃん、と。

は?

はぁ??

そこであらためてメールを見ると、なんと再検査の結果はPositive、つまり陽性に。
でもさあ、二日前のは陰性だったじゃん…。
アシスタント君と、明日は念のため会社は行かずに家、私はホテルで仕事するか、となった。

可哀想なのはボス。帰国直前でまたもやの足止め。ボス、インドでなんか悪いことしましたね?とか冗談言ってる場合でも無く、翌朝の再検査の手配をした。

私はと言うと、それからやっぱり外に出づらい。
だって、ほぼ毎回一緒に食事してるし、一昨日はクルマ移動で6時間以上同じ車に乗ってたし、絶対濃厚接触者じゃん。
ボスと濃厚接触とか、もう字面だけでもイヤやん…。せめて若い女子と…あ、違うか。
ちなみに、濃厚接触者のことを、Primary contactと言うらしい。知りたくもない知識だが。

ともかく、金曜の朝に再検査。まぁたこのおっさんかぁ、ボスと二人で大変不安を募らせる。
ほどなく検査が終わって、検査員は帰って行った。結果は通常は5時ごろに出るらしいけど、エクスプレスサービスで、3時ごろに分かるとか。

その間、やっぱり出づらい。ボスはシレッと朝ごはんを食べに行ったりしてるけど、自分は気になっちゃう。
一応食糧は持ってきているものの、味噌汁とかお椀でどん兵衛うどんとか、ちょっとしたものばかり。まあ、なんとかそれで飢えを凌ぐ。

さて、3時。…連絡無し。
今日は混んでるから、少し時間がかかるらしい。
そうかあ。
4時。…連絡無し。
5時。…連絡無し。
おいおい、エクスプレスが鈍行に抜かれとるがな。

結局、結果が出たのは5時40分ごろ。
再検査の結果は…陰性でしたー!とりあえずホッとした。
しかしなんだか釈然としない。なんで陽性だったんかなー。

にしても、もしボスの再検査結果も陽性で、しかも私も濃厚接触者になって…となったら、どうなっていただろう。そう考えると大変怖い、そんな二日間だった。
あ、ボスは先ほど成田に着いたって連絡があったので、何とか日本の地を踏むことができたらしい。
そんな細かいやり取りまでしてるなんて、やっぱりボスと私は濃厚…ゲフンゲフン(´Д` )

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