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ランドリーバッグ戦争の結末

以前にも書いたけど、現在滞在しているホテルには洗濯機スペースが無い。
なので、小さなものは自分で手洗いするとしても、シャツやズボンなどの大物はホテルのランドリーサービスを使うことになる。
幸い、会社が交渉して一日4アイテムまでは無料のサービスが付いている。

じゃあ、さほど不便では無いのでは?と思うかも知れないが、これが大変不便。
なぜかと言うと、いちいちフロントに電話しないと、ランドリーサービス用の袋とオーダー用の紙をもらえないのだ。
ここから、世に名高い(?)ランドリーバッグ戦争の火蓋が切って落とされる。

普通なら、ルームサービスの時に入れておくとか、洗濯終わったものを持ってくる時に一緒に持ってくればいいんだけど、それをしない。
だから、毎朝フロントに電話しないとバッグがもらえない。めちゃ面倒くさいのだ。

それならば、と、部屋にストックを置いておいてもらえばいいじゃんと思い、昨日の朝いつもの如くランドリーバックを持ってきてもらう時に、ついでに数枚予備をくれとフロントにお願いする。

部屋に戻って数十分後に部屋のブザーが鳴り、扉を開けるとお兄さんが一枚だけバッグを持ってくる。ついでなので、そのお兄さんにあと数枚持ってきてよ、とお願いする。
どんだけ待ってもお兄さんは帰ってこない。

お昼、部屋でランチを食べてからロビーでマッタリしていると、前回の滞在でいろいろ世話を焼いてくれていたマネージャーのお姉さんが私を見つけて声を掛けてくる。
何か問題無いですか?と聞くので、カクカクしかじかと顛末を話し、ランドリーバッグの予備をもらうようにお願いする。
マネージャー姉さんは快諾し、そう言えばお茶はどう?とジャスミン茶を置いていく。
これは期待できる!

が、結局昨日はそのまんま。
今朝、しゃーないのでいつもの如くフロントにランドリーバッグをお願いする。
数十分後にお兄さんがバッグを持ってきて、洗濯物を入れて渡す。

しばらくするとまた部屋のブザーが鳴り、扉を開けるとさっきとは別のお兄さんがニコニコしながら、何かサービスで問題は無いかと聞いてくる。
私も大人だ。ここでキレることなく、いやね、ランドリーバッグが…と説明すると、お兄さんは笑顔で、OK, sir!と言って居なくなる。

更に、その後朝食を食べていると、初めて見かけるお姉さんが、何か問題無いですか?と聞いてきたから、朝ごはん食べたいから他の時間でいい?と言って去ってもらう。さすがにもう言う気にもならん。

更に更に、昨日のマネージャー姉さんが現れて、どう?ランドリーバッグは届いた?と聞くので、まだだよ、と答えると、え?という顔をしつつ、少し待っててね、と大変険しい顔つきで何処かに電話。

そこから数十分後、朝のニコニコ兄さんが持ってきたものは…

四枚持ってきました

こうして、ホテルの人間4人を巻き込んだランドリーバッグ戦争は終結を迎えた。
しかし、私はオーダー用紙も一緒に持ってくるように言ったのに、彼らがバッグしか持ってこなかったことに言い知れぬ不安を感じるのだった。

いや、マジでこういうとこなのよ!

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