見出し画像

遂にダウンする

インド滞在期間で一番心配していた体調の不良だったけど、まさか風邪を引くことになるとは。

確かに、ここ一ヶ月ぐらいは目まぐるしかった。進まない工事、迫ってくる日程、建屋の準備ができてないのに設備設置の業者がインドに来ちゃうなどなど、もう胃が痛くなる毎日。

それに加えて自宅では洗濯機が突然の仕事ボイコット。最近かなり暑くなってきて、しかも現場は屋内とはいえエアコンがないので事務仕事をしているだけでも汗だくになる毎日。洗濯機なしでは本当にきつい。
あ、洗濯機を巡る闘いはまた別途、これこそ、まさにインド生活の象徴的出来事でした。

そんな中、実は日本にも一週間だけ帰国したりもしていましたが、まあ帰ったら帰ったでほぼ一日家に居ない状態。仕事メインでなんにも休みになりませんでした。

帰ってきてからは日本から応援に来てくれてる設備搬入の担当者くん達と外部業者さんの生活をサポートしつつ、自分は自分の仕事をする感じで、何かと気忙しい毎日。
とりわけ休みが1日(インドはいまだに週勤6日のところが多い)なのが意外に応えるらしく、なんだかんだでHPが地味に削られていく毎日だった…のだろう、今思えば。

今週の日曜、工場の準備が遅々として進まないため、土日も工事となり、その確認番として出勤することに。出勤の道中、妙に鼻の奥が痛い。これ、風邪を引く直前の症状だなーと嫌な予感。

工場に着いて仕事を始めると、頭痛や関節の痛みなど、どんどん体調が思わしくない方向に行っているのがわかる。
夕方、早く帰ろうとなってくれたのが幸い。家に着くなり体温を測ると37℃、やはりいつもより高めだ。

その後、この先のことを考えて夕飯はおじやに。少し食べて、日本から持って行った市販薬を飲んで早々に寝た。
なかなか寝付けない。いつものように半袖ステテコで寝ていると寒気がする。
こりゃまずいなと熱を測ると38℃、あちゃーやっちまったな、と思いつつ寝る。

夜中に何度も起きて、何度も熱を測っても38.0〜38.4℃を行ったり来たり。しまいには38.4℃から動かなくなってきた。自身の平均体温が36.5℃ぐらいだから、2℃ほど高い。
これはキツい。

翌朝も熱は変わらず、会社に連絡して寝たり起きたり。
すると、午後にこちらの法人の社長にまで話が行ったらしく、今すぐ病院に連れて行け命令が出たらしい。夕方過ぎに、こちらの敷地内にある病院に連れて行ってもらう。

問診票を書いて、ごく簡単なやり取りの後、聴診器を服の上から当てる、この辺インドらしいなーと思った。
それでまあ風邪かねぇ、とりあえず点滴打って薬飲んで様子見ましょう、となった。
いきなり点滴かー。

この適当な感じ 血圧計は隣の患者さんの血圧を測定中

で、何の点滴かはよく分からんけどとにかく点滴を打ち、薬をしこたまもらって帰ってきた。
早速おじやの残りを食べつつ薬を飲む…むむ、デカいな。痛む喉を通るかなぁ。

大粒っす かなり大粒っす

もともと薬を飲むのは苦手じゃない方なので、なんだかんだ普通に飲んでしまい。早々に眠ることにした。

夜中に目が覚めたけど心なしかスッキリ。 これはイケるかな、と熱を測ると何とビックリ35.3℃…先生、低過ぎます。
程なく眠ってしまい、朝起きてあれは夢だったのかな、リアルな夢だなーと思って熱を測ったら35.8℃、それでもやや低め。

にしても、やはりその国で罹った病気にはその国の薬しか効かないと"深夜特急"のインド編で沢木耕太郎は言っていたけど、同じインドで同じく高熱を出して、その言葉を実感するなんて、なんとも不思議な縁だなと思ったりした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?