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【茶道表千家】煙草盆

コロナも落ち着きを見せ始め、続々とお茶席の開催やお茶のお稽古が通常に戻ってきました。
この調子でコロナ前の状況に戻って気兼ねなくお茶を楽しむことができる日々が帰ってくるのを楽しみにしています。

さて、お茶席再開ということで、ちょっと初心に戻って基本を確認していきます。

まず、茶室。
客は三人の場合、入室は正客(しょうきゃく)、次客(じきゃく)、三客(さんきゃく)の順番で入室します。この入室という動作だけでも作法がありますが長くなるので今回は省略します。
正客が座る位置は決まっていて、それが【煙草盆】があるところです。

煙草盆とは煙管、火入れ、灰吹、煙草入が入っている盆のことです。
意味合いとしては、
「まあ、たばこでも吸ってリラックスしていってください。」
といった感じです。もちろん、本当に吸うわけではありません。
煙管は正式には二本一対にして組み合わせますが一本にして省略することもあります。
火入れは名前のとおり煙管に使う火をいれる器です。
これ、灰も一緒に入ってますが、この灰を綺麗に整えるのはなんと客を席にご案内してからご挨拶をするまでの短い間です。熟練の先生の早業を見ることができます。
灰吹は附属の竹筒で煙草の吸殻落としとして使います。正式には青竹を使います。
煙草入れは刻み煙草を入れる器です。

なぜ煙草盆を正客席に置くのかというと、簡単に言うと鑑賞するためです。
茶席との取り合わせ、掛け軸との取り合わせなど、いろいろなものと全体の調和を保つようなものを選んで置いてありますので流し見せず、きちんと拝見しましょう。
灰を整えるのは見た目に反してとても難しいので毎日の練習が必要です。
灰も、この火入れ専用の灰を使用しているので、こうして改めて復習してみると煙草盆一つにもいろいろと意味があったんだったということを思い出してきました。
初心に戻るって意外と大変・・・💦

復習しなければならないものが多すぎて目が周りそうですが、やっぱり楽しい🎶し、落ち着くんですよね。精神統一ってこんな感じなんでしょうか・・・。
落ち着き過ぎて時々寝落ちしたりしますが、まあ、程ほどに楽しくゆったり頑張っています。

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