日々徒然日記 NO.5

前回の内容に少し訂正があります。
公正証書遺言の作成と成年後見の設定は同時期でした。失礼しました。

で、ここからですが、順を追って書いていきます。

まず、祖母は施設で亡くなりました。看取りは遠方の姉夫婦を除く私一家でした。
元々長期休暇のために里帰り準備をしていたところだったので訃報の連絡をいれた後、すぐに自宅を出発したらしく、当日の真夜中に合流しました。

御通夜・葬式には当然親戚一同も集まり、恙無く終了しました。

本当でしたら、しばらく期間を空けて落ち着いてから相続の話し合いをしようという所ですが、姉夫婦は遠方に住んでおり、仕事もあるので帰るとなかなか都合がつかなくなるので、葬儀の前に公正証書遺言の内容を相続人に公開することにしました。(帰省する時に公正証書遺言を持ってきていた。)

相続人は三人。ここで叔母が自分一人では不安だからと、叔父と従兄弟長男の同席を求めました。
許可するかわりに私一家も姉夫婦、母、私も同席させてもらいました。

内容は自分の生前の生活全部、死後事務もすべて頼む代わりに遺産は全て姉夫婦のものとする内容でしたが、姉夫婦の希望により、実際に何もかもしていたのは私母と私父なので、公正証書遺言の内容は尊重しつつも三人で分けたいということになりました。

財産目録は義兄が監督人さんに見て頂いたものを持ってきていて、大まかな金額は分かっていましたが、それは関係なく、姉夫婦に全体の2分の1、残り2分の1を私母、叔母で等分する、という内容で決まり、私母、叔母ともに異論なしでここでの話は終了となりました。
私の行政書士としての初仕事はまさかの祖母の遺産分割協議書作成となったわけです。

ところが、それでは解散して葬儀に・・・というところで従兄弟長男が
「実は自分は祖母から自筆証書遺言を預かっている」
と言い出したことで話が振り出しに戻りました。
この言葉により配分は今決めた通りにしつつも最終決定は自筆証書遺言の内容を確認できてから、ということになり、そのまま葬儀は終了しました。

既にこの時点でなにやらおかしいことが起こっていますが、この時は本当に喧嘩もなく巷でいう争続にならないようで良かったと思っていました。
しかしこれこそ本当にただの嵐の前の静けさだったのでした。

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