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岡山城

 以前に春画関係の文章を公開してから、かなりの空白の期間がございましたが、久方ぶりに活動を再開したいと思い、本記事を書かせて頂きました。
本記事の内容は、「岡山城」(鳥城)についてです。



岡山城について

岡山とは

岡山城について、触れていく前にまず岡山とはどのような場所であるのかについて記述していきます。
岡山は旭川の流れと洪水によりできた低湿地帯の平野にある街で、
当時の岡山は現在の岡山県に広島県の東部更には香川県の北部までというかなり広い地域を有していました。また、その広大な土地から弥生時代には「鹿田遺跡」が中世には「鹿田荘」として瀬戸内海を通じて発展しました。

岡山城の建設と城下町の発展の歴史

 宇喜多直家から家督を引き継いだ、宇喜多秀家が豊臣秀吉による天下統一後に石山の東隣にあった岡山の丘を本丸として、岡山城を築城した歴史を持ちます。ですが、1600年に起きた関ヶ原の合戦により西軍に見方した宇喜多秀家は現在の東京都が所有する八丈島へ流罪にされました。
 そこから、岡山城になった人物は小早川秀秋になります。小早川秀秋は
彼は城下町の発展の為に、多くの領民と家臣を大動員して20日で外堀(現在は埋め立てられ国道が通る柳川筋になっています)を完成させました。
また、外堀の外側に寺院を移動させることにより、戦の際に寺院を防衛施設の一部にするといった「寺町」を築づきました。
 小早川秀秋の死後も、岡山城の改築は行われており、池田忠雄のが岡山城に入城した際に現在の岡山城の姿になりました。城下町も同様に、現在緑道公園になっている西川が整備されたことにより、長い姿が出来ています。
 池田忠雄の死後、池田家同士で鳥取と国替えが行われ、城主が池田光政に代わり、そこから池田綱政へと城主の座が受け継がれていきました。それと同時に、洪水対策、新田開発、「岡山後楽園」、閑谷学校の設立など池田家は城下町の発展及び、現在の岡山の基盤を作りました。
 時代は進み、明治時代になると「廃城令」により全国の城が取り壊されました。それは岡山城も同様であり「掘」・「城内の建物」が取り壊されました。ですが、城郭建築の見直しにより、昭和6年(1931)に岡山城天守は国宝となりました。ですが、昭和20年(1945)6月29日にアメリカ軍による本土空襲により天守が消失してしまいましたが、昭和35年(1960 )に旧藩士の子孫を中心にした「岡山城再建期成同盟会」が結成され、本格化します。
 岡山市が岡山城再建期成同盟会から事業を引き継ぎ、昭和41年(1966)に岡山城は再び町のシンボルとなりました。

岡山城の基本情報

岡山城の本丸は現在散策可能な場所は「内堀」と「旭川」に囲まれた部分が本丸に当てはまる。本丸の高さの高い順から「本段」・「中の段」・「下の段」3つの段で構成されています。
 岡山城の本丸は3つの役割を有しています。1つ目がまもることです。
関ヶ原の戦い以前は、最も高い部類の石垣、城壁には鉄砲狭間が設けられており、格子窓、「月見櫓」などを備え、北から東は旭川を天然の要害として守りを固めた。
 2つ目が、政治をおさめることです。
池田家が、中の段、御殿、表書院は政治を行う場にしました。
 最後の3つ目は、くらすです。
天守の前には本丸御殿という城主のプライベートな空間です。
 上記で天守について触れたので、次は天守閣について触れます。
天守の石垣は、地盤に沿って強い石垣を積もうと、天守台は不等辺五角形になっており

岡山城の瓦は豪華絢爛だった!?

現在の岡山城の瓦は写真①のような色の物であると思うが当時の瓦とは少し違ったらしいです。
 当時使用されていた瓦には、「金箔瓦」を使用していたと考えられます。
その証拠として、過去に行われた発掘調査により「岡山城五七桐紋軒丸瓦」に金箔らしきものが付着していたことが分かった為、城郭の瓦に金箔瓦が利用されていたことが伺えます。
 次の項にて、金箔瓦の製作工程及び歴史について触れていきます。

写真1岡山城に金箔瓦を使用していた可能性をうかがわせる写真

金箔瓦の歴史と製作過程 順番が交差してしまいましたが、ここから具体的に金箔瓦について触れていきたいと思います。 まず、金箔瓦を発明した人物は織田信長とされており、その証拠に織田信長が建立した安土城跡からは、金箔が付着した瓦が出土しています。 そこから、時代は経過し信長の家臣の一人であった羽柴秀吉の建立した「大阪城」にも金箔瓦は使用されました。このように、金箔瓦は権力者の象徴としての役割を担っていたのです。  では、少し内容が変わり、金箔瓦の作り方についてです。金箔瓦の作り方はいたってシンプルです。まず、瓦に漆を塗布します。ここで使用する漆は黒漆ではなく朱漆をジェッソに使用します。理由は金箔を塗布した際に金箔の輝きがより際立つためです。そして、漆が塗布出来ればあとは金箔を貼れば、金箔瓦の完成です。 

岡山城の特徴

 岡山城の最上階には、特殊な形をした窓があります。それが写真2です。
この窓の形が花の開花もしくは火のように見える為「華頭窓」
(かとうまど)別名「火灯窓」と言います。このまどは中国から輸入された禅宗寺院の建築様式で岡山城の特徴の一つです。
 

写真2 華頭窓(火灯窓)

同じ最上階層の壁の写真である、写真3を用意しました。この写真に写っている壁紙には、文様が確認できます。この文様の壁紙は「唐紙」と呼ばれ、和紙に木版手摺に装飾されました。現在、岡山城の装飾を再現したものが残っています。

写真3唐紙


岡山城の意外な弱点

岡山城は、上記でも記したように旭川とそこから流用した水が流れる堀を
有している為、防御力はかなり高い。だが、当時の岡山県は雨が多かった為
旭川周辺で洪水が多発した。それは天守でも同様であった。

おまけ

上記でも記したように、岡山城は現在でもかなり広範囲の敷地を有しております。その為、岡山城のみの観覧もありですが、周辺地域の観光も行いたいと考えておられる方向けに、周辺のおすすめ観光地や店舗を紹介させて頂きます。

1:岡山市立オリエント美術館

(写真)岡山市立オリエント美術館

【概要】岡山市立オリエント美術館はメソポタミア文明の文化財を収集した専門の博物館です。2階建ての展示になっており、1階は常設展示、2階では、2024年7月1日現在では館蔵品展「シティ・ライフのはじまり、オリエント」が開催されており、一部フロアにて小企画展が行われております。 私が、来館した際には小企画展にて「オリエントの植物表現」という企画展を行っていました。2024年7月1日現在では「ビールとワイン‐飲酒の情景をたどる」が2024年9月1日まで開催されております。

【基本情報】(*岡山県ホームページから引用しています)
開館時間:9:00‐17:00
入場料 :一般¥310 団体¥250
     高校生・大学生¥210 団体160
     小学生・中学生¥100 団体¥80
休館日 :毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌平日)
     展示替え期間(随時)
     年末年始(12月28日-1月4日)
入場料をお得にするために、岡山城のチケットの半券を持参すればお徳に入館できます。

2:岡山県立美術館

岡山県立美術館

【概要】
岡山県立美術館では、美術館が収蔵している収蔵品展示と企画展を年間で開催しております。2024年7月1日現在では「北斎と広重 冨嶽か三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクションより」が開催されておりました。

【基本情報】
開館時間:  9:00‐17:00
入館料 :  一般350円   団体280円  
       大学生250円   団体200円
       65歳以上170円  団体140円
       小中高生無料
休館日 :  月曜日(休日の場合はその翌日)
       年末年始
       展示替え期間中
岡山市立オリエント美術館のチケット半券を提示すれば、お徳になります。

3:林原美術館

林原美術館

【概要】
林原美術館では、館所蔵の文化財を展示していおります。
2024年7月1日時点では、「開館60周年記念展「平家物語絵巻ー絵巻とアニメ
∞時代を超えて動きだす物語ー」が前期・後期展で開催されます。

【基本情報】
開館時間:10:00‐17:00
入館料 :一般¥500 
     高校生¥300
     小・中学生無料
休館日 :毎週月曜日
     展示替期間
     年末年始

4:岡山県立博物館

岡山県立博物館

【概要】
岡山県立博物館では1階、2階の建造物で、1階第1・2展示室では企画展・
特別展を開催しています。2024年7月1日現在では、「岡山県古代吉備文化財センター開所40周年記念「吉備から岡山へー最新の発掘調査成果からー」が開催されています。2階第3・4展示室では常設展示が行われています。

【基本情報】
開館時間:夏季(4月~9月) 9:00‐18:00
     冬季(10月~3月)9:30‐17:00
入館料 :一般 ¥250円   一般/ 団体(30名以上)¥200円
     65歳以上¥120 65歳以上/ 団体(30名以上)100円


5:株式会社アムス岡山

アムス岡山

岡山城付近にある画材屋です。
画材だけでなく額縁も取扱いしています。また、色々なイベントも開催されています。
学生・専門学生は会員カードを無料に発行するすることが出来ます。
他の画材店との違いは一部商品を除き画材を2割引きで購入することが出来、2・12・22日は日本画専用の画材を2割引きで購入することが出来ます。
私が来店した際、取扱いされていた商品には呉竹・吉祥等の有名メーカーの商品から、天然顔料を利用した天然岩絵具が販売されていました。
今回は、日本画用画材を紹介しましたが、スケッチブック、紙、絵具、
色鉛筆等の様々な商品を取り扱っています。

【基本情報】
開店時間:9:30‐18:30
休店日 :水曜日

マトメ

 こちらの記事を最後まで、ご講読頂き誠にありがとうございます。
この記事をお読みになり、岡山城及び岡山城周辺に興味を持って頂き、
岡山城に訪問して頂ければ幸いです。
 短いまとめになりましたが、ここで本記事を締めさせて頂きたいと思います。ご購読ありがとうございました。

猫耳の姫

参考文献

2024年7月1日参照




 







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