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「穢翼のユースティア」をプレイして個人的に考えたこと

以前Xにてポストした「穢翼のユースティア」の長文感想(ネタバレ含む)の一部をこちらにも転載します
批評ではなくゲームをプレイして個人的に思ったことをまとめたものとなります


コレット/ラヴィリアルート


個人的になるほどなと思ったことは、何かを信じるにはそれを信じる自分自身を信じなければ貫けないということですね。 
これはコレット(聖女)の考え方なのですけど、結局のところ信じるということに他の人は関係ないわけで、他の誰が否定してきても自分自身が信じ続けることさえできれば揺るがないわけですね。


リシアルート


リシアが初めて牢獄に行って娼婦たちと話をした時に大失言をして「おいおい……」と思ったものです。
まさに「知らないことは罪」ですね。 

ただ、ここからリシアは変わります。
必死に現状を理解しようとし時には挫折しそうになっても主人公の言葉や支えによって乗り越えていきます。 
今まで信じてきたものを否定することは簡単なことではないですよね。
疑問に思っても疑いたくないと思うのが人の心というものです。
それを乗り越え真実を見つけるために前に進み始めたリシアのことを強いなと思いました。

そして、リシアがヴァリアスを挙兵させるために説得する場面、あの言葉あの行動は国王としての決意がなければできないものでしょう。
その覚悟と勇ましさには敬わずにはいられません。
近衛兵たちが迷わず栄誉礼を捧げたのも理解できます。
そんな成長したリシアへの最後のご褒美として父親(先代王)からの愛情を受け取れたシーンはウルッときましたね。 

このように成長していった姿を見たからこそ、致すシーンの前(CS版なのでカットされてますが)の意味わからない甘えた発言には苦笑しましたが…… 

ストーリーの最初と最後ではリシアが別人のように見えますが、突然変わったのではなく少しずつ着実に成長していったので説得力がありますね。


ティアルート


世界を取るか好きな女を取るか、合理的に考えれば世界を取る……のかもしれない 
でも人間は合理的なだけの生き物ではない
好きな女を犠牲にしてまで世界を救い生きてはいたくない……
少なくとも主人公のカイムは最後にそう考えます
対して、主人公の兄であるルキウスは一部の人々を犠牲にしても世界を守ろうとします どちらが正しいのか……
きっとどちらも正解でも間違いでもないのでしょう
自分ならどちらを取るか分からないですし……
ただ、ルキウスの手段は酷いと思いますけどね 
もう少し人間の尊厳というものを考えてほしかった…… 

この物語の最後、主人公は生まれてきた意味を見つけます 
そんなもの見つけるのは難しいだろうと思っていましたが、そんなに大げさに考えるものではなかったのですね 
後悔しない道を自ら選ぶ……今後の人生の教訓にしたい考え方です

そしてティアも生まれてきた意味を見つけるのですが、こちらはあまりにも……あまりにも……重いものでした
ティアは人生のいつでも苦しい思いをしてきました
最期に見つけた生まれてきた意味、それが彼女にとっての救いあるいは報いになったのでしょうか……
 ティアは幸せになるべき女の子だったと思います
この感想を書いている今もティアのことを思うと涙腺が緩みます……

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