ワークスペースを確保した注文住宅について

近年ではリモートワークの普及により、自宅で仕事をする方が増えています。注文住宅を建てることを検討している方の中にも、家の中にワークスペースを作りたいという希望をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

今回は、注文住宅のワークスペース作りに適した場所や注意点などを紹介します。注文住宅の間取りを考える際は、ぜひ参考にしてください。

1.ワークスペースとは?

ワークスペースは、英語表記で「work space」となり、仕事などをする作業スペースのことを意味します。
家で仕事をする場所といえば書斎を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、ワークスペースは書斎よりもオープンなイメージです。書斎は一般的に特定の人が使用する部屋ですが、ワークスペースは家族全員が兼用して使用するケースもあります。
また、ワークスペースは自由なスタイルで家に取り入れやすく、狭い空間にも作りやすいという特徴があります。

2.ワークスペースを作るメリット・デメリット


注文住宅にワークスペースを取り入れることにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。ワークスペースを作る前に、メリットとデメリットについて知っておきましょう。

(1)メリット

ワークスペースを作れば、仕事などの作業に集中しやすくなります
テレワークの際にも家族の声や生活音を気にすることなく集中して作業ができ、オンライン会議も快適に行いやすいです。パソコンや資料などの必要な道具を置く場所も一か所にまとめられるので、作業効率が上がると同時に、家の中が散らかりにくくなります。
また、家事などの隙間時間に作業をすることができ、作業途中の場合もそのまま置いておけるなどのメリットもあるのです。

(2)デメリット

ワークスペースがあると便利だというメリットがある反面、使い勝手が悪いと使用する頻度が減ってしまいます。
せっかくワークスペースを作ったのに使用しなければ、荷物置きなどになってしまい、スペースの無駄使いになります。そのため、ワークスペースを作る際には、使いやすいように作ることが大切です。
また、収納が少ないとワークスペースに物が溢れて散らかってしまい、作業効率も下がってしまうため、ある程度の収納を作るべきでしょう。
限られたスペースの中でワークスペースを作ることになるため、無駄なスペースになってしまわないように事前に計画を立てることが大切です。

3.注文住宅でワークスペースはどこに取り入れるべきか?

注文住宅でワークスペースを作る場合、まずは「個室タイプ」にすべきか「半個室」や「オープンタイプ」にすべきかを検討しましょう。
ワークスペースのタイプによって作れる場所が異なるため、どのようなワークスペースが必要なのか考えることから始めてみてください。

(1)個室タイプ

個室タイプのワークスペースは書斎に近いものですが、書斎よりも狭いスペースに作ることが一般的です。
個室タイプは誰にも邪魔されることなく集中でき、仕事に打ち込みやすい環境を作れます。オンライン会議や仕事の電話などをする際も、家族の声や生活音が入る心配がありません。
そのため、オンライン会議をすることが多い方や、子どもに邪魔をされずに家で仕事をしたい方は、個室タイプが向いているといえます。個室を作る場合は、2階の寝室の近くなどに作ることが多いです。

(2)半個室やオープンタイプ

個室タイプのように独立した部屋ではないものの簡易的な半個室にするタイプや、完全なオープンタイプにする場合もあります。
個室ではないため完全に生活音などを遮ることはできないものの、集中して仕事に取り組めるスペースになります。半個室やオープンスタイプは以下のような部屋の一角に作られることが多いです。

①リビングの一角
リビングにワークスペースを作るケースは多いです。
リビングは家の中でも空間が広く、机やパソコンなどを置いても邪魔にならないからです。ワークスペースを作りたいけれど空間に余裕がないときなどにもおすすめです。リビングのテーブルで作業をする方もいらっしゃいますが、ワークスペースを作った方が仕事への集中力や快適性を高められます。
ただし、リビングは家族で過ごす生活空間なので、ワークスペースを作っても仕事に集中できないこともあるかもしれません。一方で、仕事をしながら家事や子どもの様子を確認できるというメリットがあります。オープンスタイプにすると家族の視線が気になるという場合には、目隠し用の間切りを設置するとよいでしょう。

②階段下のデッドスペース
階段下はデッドスペースになりやすいため、収納部屋などが作られることが多いですが、このスペースをワークスペースにするという選択肢もあります。デッドスペースを有効活用でき、落ち着いて仕事ができる空間になるでしょう。仕事をするスペースとしてだけではなく、家族が自由に使えるスペースとしても活用できるというメリットもあります。
ただし、階段下なので圧迫感や足音が気になる可能性もあるので注意が必要です。

③階段の踊り場や廊下の一角
階段の踊り場や廊下の一角というオープンな場所にワークスペースを作るケースもあります。家族が行き来するスペースなので、コミュニケーションを取りながら作業できることがメリットといえます。
スペースとしては狭くなるので、テーブルや棚は造作家具がおすすめでしょう。そうすれば、狭いスペースでも有効活用できます。また、来客などが来たときに目に入る可能性がある場所なので、整理できるように収納を考えることが大切です。

④キッチンの一角
子育てや家事をしながら仕事をしたい場合は、キッチンの一角にワークスペースを作ってもよいでしょう。キッチンの延長としてワークスペースを作れば、仕事だけではなく家事をするスペースとしても活用できます。
仕事に集中したいという方には向いていませんが、小さなお子さまの様子を見ながら家事と仕事を両立させたいという方に適したワークスペースの場所だといえます。
キッチンの一角にワークスペースを作る場合には、家事動線の邪魔にならないように注意しながら設置場所を考えましょう。

⑤収納スペースの一部
クローゼットや物置などの収納スペースに余裕がある場合、その一角をワークスペースとして活用するケースもあります。ワークスペースと収納を同時に確保できるため、散らかりにくく快適な作業場を作りやすいでしょう。
ただし、収納スペースの場所によっては圧迫感や空調が効かないなどの問題が生じることがあります。ワークスペースとして活用できるかどうかを慎重に検討することが大切です。

⑥寝室の一角
寝室の一角にワークスペースを作るという方法もあります。
寝室はプライベートな空間なので、リラックスして作業できるというメリットがあります。日中であれば個室に近い状態で利用でき、オンライン会議なども生活音を気にすることなくできることがメリットです。
しかし、夫婦で生活リズムが異なる場合はおすすめできません。夜遅くまで仕事をする場合には寝室で作業すれば一方の負担になってしまうため、夫婦の生活リズムが同じ場合のみ選択できる場所だといえます。

4.注文住宅でワークスペースを作るときのポイント

注文住宅でワークスペースを作る際には、後悔しないために押さえておくべきポイントがあります。ワークスペースを作る前に、以下のポイントについて確認しておきましょう。

(1)コンセントの位置と数

ワークスペースを作る際に必ず確認すべきことは、コンセントの位置と数です。
コンセントがなければパソコンや家電の使用ができず、仕事ができないという場合があります。また、コンセントの位置が適切でなければ、延長コードの使用が必要になります。
延長コードは見た目が悪いだけではなく、子供が足を引っ掛けてしまうなどの事故や、タコ足配線による火災につながる恐れがあります。
こうした問題を防ぐためにも、デスクの設置する場所とコンセントの位置はあらかじめ決めておくべきでしょう。その際には、使用する機器の数に合わせたコンセントの数も検討すべきです。追加でコンセントを増やせば費用が高くなってしまうケースもあります。

(2)インターネット環境

自宅で仕事をする場合、インターネットは欠かせません。回線が不安定では作業がスムーズにできず、ストレスになってしまいます。また、オンライン会議や資料作成などで大容量のデータを送受信する場合には、通信速度も重要になります。
ワークスペースではインターネット環境が安定するように、有線LANやルーターの設置などに気をつけましょう。

(3)快適性

ワークスペースでは集中して作業をするために、快適さがポイントになります。
机と椅子さえあれば仕事はできるというわけではありません。長時間作業することも考慮すれば、空調や換気口が近くに必要です。
エアコンが効かない位置にワークスペースを作ってしまうと、夏や冬はワークスペースを使えないという事態が起こる可能性があります。また、日当たりがない場所では開放感がなく、ストレスを感じることもあるでしょう。近くに窓を作れば採光を取り入れることができ、快適さが増します。

(4)さまざまな用途で使用できるようにする

勤務先のリモートワークに対する方針変更や転職などによって、ワークスペースで仕事をする機会がなくなる可能性もあります。また、週の半分は在宅勤務をしているものの、週の半分は出社をしていてワークスペースの使用頻度が低い場合もあります。そのような場合、ワークスペースを仕事だけではなく、他の用途でも利用できるようにしておくとスペースを有効活用できます。例えば、お子さまの勉強スペースや家事スペースとして兼用することも可能です。
また、将来的にワークスペースが不要になった際には収納として使えるように設計しておいてもよいでしょう。

5.ワークスペースを注文時に作るべき理由

ワークスペースは後から作ることも可能ですが、住宅を注文する際に作っておく方が望ましいといえます。ワークスペースを住宅の注文時に作っておくべき理由として、以下のようなことが挙げられます。

(1)家の間取り全体のバランスから考えられる

ワークスペースを後から作るとなれば、既にある間取りからワークスペースを作る空間を探さなければなりません。生活動線やライフスタイルなどを考慮して作られた家に、後からワークスペースを作った場合、不便さが生じることもあります。
注文時からワークスペースを作ることを決めておけば、ワークスペースを含めて生活動線などを考えられます。そのため、家の間取りのバランスもよくなり、快適な住まいになります。

(2)造作家具を組み込める

造作家具とは、オーダーメイドの家具や作り付けの家具のことです。その空間に合わせて設計・製作される家具なので、家の雰囲気に統一感を出せるだけではなく、サイズ感にも無駄がありません。
ワークスペースは限られた空間の中に作ることになるため、後から購入したテーブルや椅子を置くとスペースがより小さくなって圧迫感を覚えることがあります。ワークスペース自体も狭くなってしまうため、快適さに欠けてしまう可能性があるでしょう。
造作家具ならばワークスペースにピッタリのサイズ感で設計・製作されるため、狭い空間に設置することも可能なのです。

(3)後から作れば費用や手間がかかる

住宅が完成して住み始めてからワークスペースを作る場合、当然ですが費用がかかります。とくに造作家具の製作やコンセントを後から作るとなれば、費用は高額になる可能性があります。
近年ではDIYも人気があるため、ご自身で棚や机などワークスペースを作ろうとする方もいらっしゃるかもしれません。DIYは慣れていなければ非常に手間がかかりますし、失敗することもあります。壊れたりするなどのリスクもあって危険なので、専門家である工務店や職人に任せることをおすすめ!


※情報引用元 ポラス株式会社

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