キンブナ
キンブナの魚拓を取った。
26センチあった。
尺ブナという言葉があるくらいだから、正直、「マブナ」で26センチはひとに自慢するほど大きくはない。
だが、キンブナに限れば、事情は変わってくる。
「マブナ」というのは、「ヘラブナ」に対立する「キンブナ」、「ギンブナ」をひっくるめた呼び名で、大きくなるのはギンブナのほうだ。
ギンブナは、30センチを超えるものが時々釣れる。中には、50センチを超えるものもいる。
対してキンブナは、18センチが、一般的に知られた上限で、ウィキペディアなどでは、15センチと書かれている。
26センチが如何にけた外れの大物であるかがわかるだろう。
ギンブナの体色は、黒い背中に美しい白色であるが、キンブナは燻したような黒みがかった金色である。この獲物も燻したような金色だった。
確認した限り、背鰭分岐軟条数は14本、鰓耙数は26本で、形態的にもキンブナの特徴と一致した。
尤も、マブナはこの形態的特徴をもってしても、キンブナ「と思われる」という具合に、断定はできないのだそうで、なんだかもやもやする。
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