📚️創作大賞感想📖 1年0組を読んで
ガガガ大賞で名前を見かけてから、愛夢ラノベP先生の作品を読んでいました。
しかし、なぜか4ヶ月ほど沈黙されており、まさか筆を折ったのではないか、という不安に襲われていました。
ただ、直近の講談社ラノベ文庫新人賞でも1次を通過しており、単に忙しいのだろうと待っておりました。
そんなある日、4ヶ月の沈黙を破り、何の前触れもなく、1年0組が公開されたのです。
それが下記の作品です。
【1年0組】
さて、楽しみに読み始めます。
どうやら8番出口ライクと◯◯しないと出られない部屋を融合させた作品らしく、さすがP先生らしく、テーマ選びが上手いなと思いました。
ワクワクしながら作品に目を通すのですが、ここで注意点があります。
P先生は最初に答えを書いてあるので、ぼんやりとは読めません。
何なら読者が油断している冒頭が最もネタバレを含んでいます。
その冒頭には、『右脇腹の強烈な痛みで目が覚めると』と書いてあります。
これ、おそらく重要な事実なのです。
だから、頭に入れて読み進めます。
そこからはアンノーンとの出会いやルールの説明があり、1年0組から8組に行くまでが描かれます。
ネタバレに配慮しますが、教室の変化が過去にリンクしていたり、季節が進んだりと、少し不思議な空間の中で、ホラー演出が続きます。
そんな中で、少しずつヒントが散りばめられ、主人公の美桜が真実に気づきます。
ちなむと、その様子を一人称視点で書くことで、読者も追体験できるようにしています。
で、普通の作家なら、「なんだ夢か」みたいな夢オチにしちゃうのですが、P先生は終盤に一工夫してあるのです。
まぁ、オチは書けないんですけどね。
この読者の心理を想像しながら、少しでも驚かせようとしてくる。ここがP先生の魅力なのです。
てか、なんなら冒頭の1行も終盤の伏線になっているのです。
一体、どういう意味なんだ?
そう思われた方、私の拙い文章では作品の良さを十二分に語れません。
だからこそ二万字の短編・1年0組を読んで欲しいと思い、感想文を書きました。
はい、終わりです。
最後にP先生は作品のまとめも作ってあるので、こちらから好きな作品を選んでも良いと思います。
たぶん5部門8作品を応募しているので、きっと自身に合う作品があると思います。
愛夢ラノベP先生の作品まとめ