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インド徒然日記 02/I love INDIA

インドが好きだ。初めて彼の地に降り立ったのが約30年前。しばらく期間は空いたがインド人と仕事をするため再訪し、それからは毎年のように訪れるようになった。この国は一括りには出来ない。言語、宗教、文化、人種など同じ国とは思えないほどに多種多様である。仕事で毎回同じ所へ滞在するが新発見の連続だし、初めての場所を訪れる時などは驚きと感動の嵐である。常に五感を刺激され、人の優しさ、素朴さ、純粋さに触れ、いかに自分がイチ日本人として汚れているか痛感し情けなくなることがしばしばある。

おじいちゃんと孫、さとうきびジュースで一服

そんな日本人におけるインド感について常々疑問に思うことがある。インドについての本や雑誌を見ていると「インドはヤバい!ぶっ飛んでる!」、「インドには呼ばれている人とそうでない人がいる」などのニュアンスの言葉を時々目にするが、これは日本人の上から目線、勝手に日本のが上といった思い違いから出る言葉であろうと思う。実際はインドはヤバくないし、ぶっ飛んでないし、誰でもウェルカムである。個人的には日本人のほうがヤバいし、ぶっ飛んでるし、閉鎖的だと思う。
ではなぜそういった誤解が生じるのか考えてみるに、例えばインドでは手で食事をするという風習というか文化というものがある。これを日本人は不衛生、貧しいと考えてしまいがちだがインドでは誰が使ったか分からないスプーンやフォークを使って食事をする方が不衛生だと考えている。ただそれだけの話であってどちらが上でも下でもない、いろんな考えの人がいるのである。That's all.なのだ。

路上の神様

基準/スタンダードを日本とするから変な誤解が生じるのだ。これは日本の教育にも問題がある。自分も過去に日本は<先進国>、インドを含むアジア諸国は<発展途上国>と学校で習った記憶がある。そんな記憶が頭の片隅にこびりついているから先のような誤解が生じるのかも知れない。インフラが整い清潔で便利で安全な日本は素晴らしいが、その代償として昨今の日本人は他人を思いやり自分で思考し行動するといった人間らしさを失いつつあるのではないだろうか。インドも最近は近代化が進んでいるがその人間らしさは彼らのDNAにしっかり刻まれておりこの先も無くなることはないだろう。

インドはすべてがシャッターチャンス!

インドには道端のチャイ屋、鉄道駅やバスターミナルなど街のいたるところに衝撃と感動がゴロゴロしている。全てが映画のワンシーンを観ているかのようで全く飽きないのである。そんなインドが好きでたまらない。That's all!

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