Hammock2000

山梨県北杜市八ヶ岳山麓と東京世田谷を拠点に、オーガニック素材とエシカルな生産体制を… もっとみる

Hammock2000

山梨県北杜市八ヶ岳山麓と東京世田谷を拠点に、オーガニック素材とエシカルな生産体制を基本に作られたオリジナルハンモックブランド  日々の思いを徒然なるままに綴ります http://www.hammock2000.jp

最近の記事

インド徒然日記 03/魅惑の飲み物カルー

「兄弟、出発するぞ!早く起きろ!」 ドンドンと木扉を叩く音とその声にびっくりし目を開けると、まだ外は真っ暗だが微かに朝の気配を感じた。 毎年訪れる南インドの某所。盃を交わしたわけではないがお互いを兄弟と呼ぶ友人のテイラーがいる。彼はものすごく腕が良く、洋服はもちろんのこと帽子や財布やバッグなど型紙もおこさず、なんでもミシン一つで作ってしまう。仕事も早い。ただ、仕事よりも人生を楽しむことに時間を費やしている。毎年滞在ついでに彼に洋服やら小物やらをオーダーしているがいつも帰国寸前

    • ハンモックのお手入れ -洗濯編-

      毎日うだる様な暑さが続く中、ハンモックの出番が多い今日この頃いかがお過ごしでしょうか?この記事をハンモックに揺られながら眺めている方もいることでしょう。春、桜の開花情報が出始めるとハンモックについてのお問い合わせや質問が増えてきますが、そこで多いのが洗濯方法についてのご質問。そんなに頻繁にする必要はないにせよ、この時期は洗濯にもってこいの太陽が輝いていますのでハンモックも洗濯して心地よくゆらゆらしてみましょう!今回は簡単にできる洗濯方法をお教えいたします。 ここまでできたら

      • Hammock2000 - 20 years anniversary movie

        自分は幸運なことにハンモックを生業にすることによって南インドのタミルの人々と知り合うことができました。そしてタミル人に興味を抱き、寝食を共にし、彼らの優しさや懐の深さを知りました。 ハンモックを通して日本の方々にタミル人の素晴らしさと魂をお届けできたら幸いです。

        • 夏の楽しい過ごし方

          今年も早いもので夏至が過ぎ、もうすぐ夏本番。もうすでに蒸し暑くて寝苦しさを感じている方も多いのではないでしょうか?睡眠は人間にとって大事な要素、これを怠ると仕事や生活に支障を来たすこともしばしば。そして最終的にはストレスも生じます。これではいかんいかん。 ではどうするか?その一端を担うのがハンモック。もともと暑さを避けて睡眠を得るためにできたものだけあって、現代においても便利な実用アイテムとして世界各地の熱帯、亜熱帯気候の地域を中心に生活の一部にしっかりと根付いています。

        インド徒然日記 03/魅惑の飲み物カルー

          Peaceな光景

          その光景に出会ったとき思わず笑顔になる、身体の緊張が解ける、または涙がこみ上げるような瞬間は誰しも経験があるだろう。自慢のバイクや車を走らせ通り過ぎる光景、愛しのペットが陽だまりで熟睡している光景、憧れのスターが目の前のステージで熱唱している光景など自分の趣味嗜好にも大きく関係していると思われる。 このように「平和だなー」と素直に思える光景は十人十色であるが、日本人に共通した「Peaceな光景」もあるように思う。その最もたるものは、春の訪れを告げる桜ではないだろうか?長く寒い

          Peaceな光景

          インド徒然日記 02/I love INDIA

          インドが好きだ。初めて彼の地に降り立ったのが約30年前。しばらく期間は空いたがインド人と仕事をするため再訪し、それからは毎年のように訪れるようになった。この国は一括りには出来ない。言語、宗教、文化、人種など同じ国とは思えないほどに多種多様である。仕事で毎回同じ所へ滞在するが新発見の連続だし、初めての場所を訪れる時などは驚きと感動の嵐である。常に五感を刺激され、人の優しさ、素朴さ、純粋さに触れ、いかに自分がイチ日本人として汚れているか痛感し情けなくなることがしばしばある。 そ

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          エコ寝のすすめ

          かれこれ30年近く前、ヨーロッパを一人旅した経験がある。電車に乗って地続きの国境を越える度に言語も通貨も建物の屋根や壁の色も変わるのは、日本という島国育ちの自分にとってとても新鮮だった。そしてスペインを訪れた。列車でバルセロナに到着し安宿にチェックイン。荷を下ろし、遅めの昼食をとるために外に出るとほとんどの商店がシャッターを下ろしている。今日は日曜日か祝日か?と思っているとそれはシエスタなるスペイン独自の文化であることを知った。 知らぬ土地で言葉もろくに分からず昼飯難民になっ

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          山の生活

          自分の住処は、北に八ヶ岳南に富士山そしてそれらを繋ぐように茅ヶ岳や甲斐駒ヶ岳南アルプスと名だたる山々に囲まれた標高800メートルに位置している。 田舎を持たない東京生まれ東京育ちの所謂江戸っ子の自分がこの地で生活を始めて20年が過ぎようとしている。東京では昼夜逆転の生活をしていたため引っ越した当初は周囲が闇に包まれても眠気は襲ってこず長い夜を過ごしていた。そして山の朝の凛とした空気も味わえずにいた。それがどうして、今は夜明け直前に鳴く鳥の声が目覚まし代わりになり夜は早々に店仕

          無駄な時間

          「人生に無駄な時間などない。」 自分の知識不足で申し訳ないが、もしかすると誰かの格言か教えなのかもしれないこのフレーズは誰もが一度は見聞きした事があると思う。そして自分もこのフレーズが好きだし全くもってその通りであると思っている。しかしその意味合いは過去と現在ではちょっとずれが生じているように思う。 昔は何か行動をしようと思い立ってもその過程には様々なムダがあったがそのムダな行動や思考にも意味がある、そしてその行動や思考にこそ人生における気付きやひらめきがあるのだと自分に

          無駄な時間

          ハマック ハマカス ハンモック

          ハンモックの起源には諸説あるが、南米に棲息するハマックという樹木の繊維質な表皮を編んで中空で寝る事ができるようにした事が始まりの一つと言われている。それは暑さはもちろん虫や動物などの外敵から身を守るためだったのであろうと推測できる。 そしてハンモックが世界で爆発的に広まったのはその後の航海時代となる。その名の通り長い航海の間、船員たちが荒波の船内でも日頃の疲れを癒し安眠できる寝床として活用され世界各地に寄港した際にその地の人に広まっていったと言われている。ハマック、ハマカス

          ハマック ハマカス ハンモック

          インド徒然日記 01/人間の森

          昨今はスマホ一つで海外渡航への航空券手配や旅先の情報を誰でも簡単に得ることができるが、自分が海外旅行に目覚めた30年前はツアー客を除いてそのほとんどが黄色く分厚いガイドブックを頼りにまさに地球を歩いていたと思う。そして自分も自然とインドという国に惹かれその本を片手に訪れた。 当時見聞した先人の著書などで数少ない情報を探り、インドの凄まじさや常識や文化の違いに注意するようにと自分に言い聞かせ予備知識として頭に入れておいたにもかかわらず、平和ボケ世代の二十歳そこそこの自分は教科

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