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手術後・抗がん剤治療後の体調不良はどこで診てもらえばいいのか(その2)

痺れについて

主治医から手の痺れは副作用かもしれないが足の痺れについて整形外科に行くように、と勧められていた。しかし、消化器内科の一件から他の病院も行くのを戸惑っていた。

手術を受けた産婦人科で痺れ止めの薬を処方してもらっていたが、気休めでしかならなかった。

痺れについては、主治医に話しても解ってもらえない、と諦め始めた頃

病院内で患者さん同士が話せる場が再開されていると知った。コロナ禍で中止になっていた為、私が卵巣癌に罹患した頃はやってなかった。それが再開されたという。

病院内の相談室に行けば詳細が解るかと、相談室を覗いてみたが、その日は残念ながら相談会は開かれていなかった。

帰ろうとする私に相談室の受付の方が認定看護師さんを紹介してくれた。抗がん剤治療について専門に勉強をされている方という。気乗りはしなかったが、予約を取ってくれたので会ってみることにした。

後日、その認定看護師さんに痺れについて話したところ、私のカルテを見て主治医と同じように整形外科の受診を勧めてきた。

私は、紹介状無しに町の病院に行くことに不安があることも話した。認定看護師さんは、手術をした病院の他の科に初診料を払って診てもらったらどうか?とアドバイスをしてくれた。

大きな病院だから初診料だけで7千円。2つの科となればその2倍?それにMRIなどの検査料?一体いくらになるのだろう。仕事をしていた頃は、多少高くても診てもらっていただろう。

この1年、検査や手術、治療と、どれだけ医療費がかかったか。有り難い高額医療制度を使っても、合計するとかなりの金額になっていた。

しかし、医師と看護師さんと2人から言われては、もしかしたら私が思い込んでいるだけかもしれない、と考えられるようになった。頑なに自分が正しいと思ってはいけない。それに他の科で診てもらえば、もし私が思っている通りだった場合、副作用ということの証明になるかもしれないとも考えた。

1年半程前に診てもらっていた整形外科に行くことにした

その日は、いつもの医師と違ってムスッとした表情の少し年輩の医師だった。金曜日だけ別の医師らしい。診察室に入った途端、その表情だけで不安になった。

しかし、その医師に「〇〇病院で産婦人科の医師に言われた。」と話すと急に態度が180度変わった。時折、笑顔を見せながらしっかりこちらの話を聞いてくれた。

この医師は、患者が「副作用かどうか調べて欲しい」と勝手に言っている、と思ったらしい。私の問診票の書き方がいけなかったのだろう。受付の方には詳しく話したのになぁ、まっいいか。そんな事を思いながら、次々と検査を受けた。

ゴムハンマーで膝下を打診して腱反射をみたり、MRI検査をしたりした。医師は、MRI検査の結果を見ながら自信あり気に「痺れは十中八九副作用からですね。産婦人科の先生にそう言ってください。」と私に伝えてくれた。はっきりスパン!と言い切ってくれた。

この痺れは、手も足も抗がん剤の副作用だった

産婦人科の医師も抗がん剤治療の認定看護師さんも副作用からの痺れだと言っても半信半疑だったが、整形外科医が認めてくれた。

解ってくれる人がいることが嬉しかったし、なんだかほっとした。少し年輩のムスッとした医師と思ってごめんなさい、と心の中で謝りながら帰宅した。

後日、整形外科を勧めた認定看護師さんと話す機会があった

「副作用からの痺れでしたよ。」と結果を伝えると、「何からの痺れなのか解って、これで安心ですね。」とさらりと言われた。

痺れの原因が副作用からだと解っても何にも安心では無いが、原因が解ったから良かったということだろう。

MRIまで撮ったから検査費が高かったのよ、と心で泣いた。医療費ばかりかかっている身としては、結構痛手だったなぁ。

その後の症状

手術の傷は今も痛むが、腹痛と腰痛は感じなくなってきている。手足の痺れは続いているが、突然力が入らずに倒れるようなことはなくなった。

血圧も相変わらず不安定なままだが、目の前が白くなることはなくなってきている。

反対に倦怠感と頭痛は酷くなっている。それから、体中の強張りが出てきている。筋肉が固まりやすく、動き始めがぎこちない。小指の関節が一部膨らんできている。こちらは抗がん剤の副作用よりも子宮や卵巣を取ったことによる更年期症状が出てきているのかもしれない。次回の産婦人科受診時に医師に話してみようと思っている。

手術や治療を受けた後のこの体調不良はどこで診てもらうことが正解なのかな?この体調の悪さとどう付き合っていけば良いのか。そのうち良くなるのなら良いが、今はまだ不安の方が大きい。

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