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IDEA:仕事を面白くしたいなら最高のチームを作ろう

Googleが提供しているオンライン学習ツール「Coursera」を活用して最近学んでいるプロジェクトマネジメントコースで得た洞察がある。

ちなみにプロジェクトマネジメントのコースは、どの業界どの職種においてもマネージャーと呼ばれる立場に就いているひとは一度は学んでおくとどこかで必ず役立つはすなので結構おすすめ。

早速、そこで得た洞察とはの話で、この記事のタイトルにあるように仕事において最高のチームを作ろうということだ。

私は職種をガラッと変えたジョブチェンジを経験している。業界も職種も異なる転職だ。具体的には教育からITへといった具合に。

教育業界は経験値の違いはもちろんあれど、共通の知識や技能を持ち合わせた(教員免許を所持している)人々で構成されているのが基本だ。一方、IT企業はソフトウェア開発に対しさまざまな専門技能や各ロールごとに責任を持つ領域が異なる職能横断型チームで成り立っていることが多い。

自分自身の経験上、同職種チームであろうが職能横断型チームであろうが、最高のチームを作る以外に仕事が面白くなる方法はいまのところ見当たらない。

これまでも無意識ながら経験してきたにも関わらず改めてこの洞察を得たのは、今回たまたま受講したコースのプロジェクトマネジメントがソフトウェア開発の職能横断型チームのようにさまざまなステークホルダーと密接に絡み合う仕事だからだ。

作るのは最強のチームではなく、最高のチームだ。

能力も人格も申し分ないメンバーを集めて最強のチームを作りたくなるが、オールパーフェクトではないがプロジェクトなり目標なりを達成できそうなメンバーを集めて最高のチームを作りたい。

最強のチームであっても最高のチームになるとは限らないが、最高のチームであれば最強のチームになれる可能性は高そうだ。

KEY BENEFITS:チームの生産性を高めることができる

チームがすべて。

特にマネージャーはチームの生産性を高めるためにあらゆる活動を行おう。

それをひっくるめて表現したのが、最高のチームを作ろうである。

企業で働くことは営利追求をし続けることにほかならない。アウトプットではなくアウトカムが求められる。

チームのメンバーが顧客の課題解決に意欲を燃やしビジネスにおける業績を出すことにこだわる。

そういうチームであることが必要だ。

それは、顧客に選んでもらえる製品やサービスを届けることにつながる。

HOW TO MAKE IT WORK:チームメンバーを傭兵にさせない

最高のチームを作り、生産性を高め顧客に選ばれる製品やサービスを提供することで企業の業績を上げる。

そのためにはチームのメンバーを社内受託のような依頼した業務をひたすらこなしてもらうだけの道具みたいに扱わないことだ。あなたの傭兵にしてはいけない。

『INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント』のなかでプロダクトマネージャーとして成功するために必要最低限なこととして以下のように語られている。

・あなたのユーザーや顧客の専門家になることから始める。学んだことは、良いことも悪いことも積極的に開発チームで共有する。顧客に関しては、質的にも量的にも、あらゆることの理解において開発チームや企業で頼られる人になる。
・重要なステークホルダーやビジネスパートナーとの間に強固な関係を作るように努める。そうした人々に2つのことを確信してもらう。(1)あなたは目に見えないところで課されている制約を理解している。(2)あなたはそうした制約の下で実行できると考える解決策だけを提案する。
・自分の製品や業界に関して誰もが認める専門家になる。これについても広い心で積極的に知識を共有する。
・最後に、自分の製品開発チームと強固な協力関係を築き、育てるように懸命に努力する。

INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

プロダクトマネージャーに限らず、あらゆる職種のマネージャーにおいて、その専門領域に関する知識と経験が深いことは当たり前の事実だ。そうでなければそもそもマネージャーというポジションに就いていないだろう。

マネージャーとして優秀な人材を育成するためにはそういった専門領域の知識や経験とはまた異なったスキルが必要なのは言うまでもないが、それが難しいというのも理解はできる。

だが、人材を育成するスキルをも備えている人をマネージャーにすべきだ。そうでなければ最高のチーム作りはできない。

私が考えるチームメンバーを育成し最高のチームを作るための要素はこれだ。

1.リーダーシップを発揮し積極的にメンバーと関わること

毎日何かしらのコミュニケーションをとる。メンバーの働き方、顧客や同僚との関わり方、何に働く意義を感じているのか、何を目指しているのかなど各メンバーが日々何を考えながら働いているのかを知るための機会を持つこと。職種やロールで括らず、個としてみるようにする。

2.メンバーに権限を委譲すること

自分がやったほうが速いし、自分がやったほうが質も高い。それを自分でやらずにメンバーができるようになるにはどうしたらいいのかを考えて実行するのがマネージャーの仕事。まずは、権限を少しずつ委譲する。そしてやりたいようにやらせてみる。心配になって事細かにHowを言わないこと。What(何を達成したいのか)だけを伝えれば、自分で考えて試行錯誤する。その過程でマネージャーの背中を見て学び取ろうとするはずだ。

3.メンバーの成果を測定し長所を評価して伸ばし短所を認識させ克服させること

メンバーを育てて自分の戦力にしようとする気があるなら、しっかりメンバーを評価すること。そうでなければメンバーも人間だから、使い古されて終わりだと思った瞬間に他へ移籍するか、そのままただタスクをこなすだけの傭兵になってしまうだろう。自分の背中を追いかけて成長し続けてもらうには、成果をちゃんと確認すること。長所はもっと伸ばして武器になるように、短所は本人に認めさせて克服できるようにモチベートする。キャリアを広げることと顧客や企業に貢献できている部分を客観視できるようにしてあげる。

4.魅力的なビジョンを描き共有すること

メンバーは誰の何に惹きつけられて仕事にパッションを感じ日々あくせく働くのだろうか。それは、マネージャーが描いたわくわくするようなビジョンだ。社会的に意味のあることやビジネスへの貢献につながることであるのは当然として、メンバーもチームの一員としてそれを共に実現したいと強く思えるような魅力的あるビジョンを描き共有すること。そのビジョンに向かうことが価値あることだとわかってもらうこと。ひとりでノリノリになっていても周りからの協力がなければ大きなビジョンは達成できない。

これらはあくまでも一例にすぎず、自らが今回のオンライン学習プログラムで得た洞察やその過程で参考にした文献、これまで関わってきた上司の観察などをベースにしたものである。

あなたの考える最高のチームを作る要素は何だろう?

最高のチームを作りメンバーの生産性を高めビジネスが成功した結果、顧客に愛されてやまないサービスや製品が世に広まっていることを願うばかりだ。

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