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藤巻氏の日銀破綻論の鉄壁ぶりを改めて確認する一問一答

 元米系投資銀行日本支店長の藤巻健史さんが皆さんの疑問に一発回答します。その回答はいずれも凄いの一言です。

問 日銀保有国債は満期保有ですから、償却原価法による簿価会計を用いるため評価損は計上されません。

答(藤巻氏の金のツイート🫵)
 そもそも日銀が国債保有に簿価会計を決めた時(1990年代後半)、日銀は民間金融機関と同じ会計処理(=満期保有は償却原価法、途中売却の可能性のある者は時価評価)を採用すると公表しました。当時の日銀は3か月未満の短期債しか買っていませんでしたから、満期保有≒簿価会計は許容できました。しかし異次元緩和以降の保有国債はほとんどが長期国債です。インフレになれば金融引き締めをしなくてはいけません。本来は売りオペをしなくてはいけないのです(もっとも今の黒田日銀はそれやったら財政破綻&日銀の破綻で、出来ませんが=出口が無い)。
 従って満期保有のはずがありません。本来の会計の趣旨からすれば、長期債の爆買いをした段階で、時価評価に変えねばならなかったのです(2021年12月22日)

問 金融商品会計の下では、満期保有有価証券には償却原価法が適用されることになっています。なんでもかんでも時価評価するわけではありません。

答(藤巻氏の金のツイート🫵)
 会計基準がどうであろうと、取引相手のリスク審査や業績評価は全て時価評価。私のボーナスも会長のボーナスも完璧な時価評価で決まる。債券も満期保有だろうがトレーディングだろうがすべて時価評価。それが外資。日銀を評価するにも時価評価。株主のためには徹底的な損の回避。そのための時価評価(2022年4月13日)

答(藤巻氏の金のツイート🫵)
 わが社は株や債券や不動産をを大量に持っている。時価評価だと半額だが、わが社は簿価会計やっているから損は財務上出ていない。だから銀行よ、健全財務のわが社に金貸せよ、と言われて金貸す銀行がいるか?外資にとって簿価評価など過去の遺物。相手の審査は自分たちの基準(時価で)で行う(2022年4月13日)

問 簿価会計なんていまだに使ってるのが時代遅れなのでは。

答(藤巻氏の金のツイート🫵)
 その通りです。国会で質問しました。満期保有の債券は簿価会計、途中売却の債券は時価会計が日本では常識で金融庁も日銀も民間銀行に要求しているのに自分だけは簿価会計。この規則を日銀自身が作った当時は3か月程度の短期債権だからそれでもいいけど、今は大部分が長期債。状況が変わっているのに(2020年3月10日)

問 日銀は、赤字になって、負債が増えても倒産しない気がするのですが。

答(藤巻氏の金のツイート🫵)
 膨大な債務超過になった場合、誰が資本注入をするのでしょうか?政府は赤字です。日銀が紙幣をさらに刷ってそれを政府に渡しその紙幣で日銀に資本注入?そんな中央銀行の発行する紙幣(円)は他国が買って外貨を売ってはくれません。輸入不能になります。新しい中央銀行を作り新紙幣発行が不可欠です(2018年8月15日)


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