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ほんとにただの、3月の「日記」。

くどうれいんさんの『日記の練習』や、古賀及子さんの『5秒日記』にあこがれて、書き始めた日記。3月編。
早速、忘れる日もありつつ、書き続けている。
その日の出来事、とりとめもない思いをつらつらと。


3月1日(金) 単5電池

長男が「今日から3月!」といって飛び起きた。時の流れを感じながら生きている、と夫が褒めていた。早起きで余裕があるのと、賞味期限が切れそうなのとで、朝ごはんはサンドイッチに。みんなで食べた。
食後、長男と使い終えた電池を並べて遊んだ。単5電池というのがあると知って、調べてみる。見たことのない小さな電池。ふたりで「へえ〜」と声をあげた。



3月2日(土) 玩具のかたづけ

雪がちらつく寒い日。でも、部屋に日差しが入るので、気持ちもなんとなく前向きだ。
長男と夫は留守。
次男と二人なので、平日のような気分だ。
子育てセンターに寄付するために、玩具の片付けや整理を開始。しかし、次男の相手でなかなか進まない。寝ている間にすればいいのだが、その隙間時間に家事をするのは、自分の自由時間のターンを消費しているような気がして、ものすごく損した感じがする。だからしない。
案外寝ているうちにテキパキ片付けた方が、気分よく終われるような気もするけど。
それでも良い天気のおかげで、片付けはかなり進んだ。驚くほど捨てるものばかりで、家の中にゴミを溜め込んでいた事実にたじろいた。


3月3日(日) 信じて任せる


よく働いた。土日とも。天気が良くて、ホルモンバランスがいいからか。
夫に次男を預けて、長男との二人時間を確保する。長男の希望で、すこし遠いレストランへ向かった。片道一時間。
そのあいだ、夫に次男を任せられるのか不安で、つい何度も様子を確認するLINEをしてしまった。信じて任せるって難しい。
幸いことがうまく運び、次男は無事に過ごせたようだ。


3月4日(月)


3月5日(火) 息子のために、ここにいる。


子育てセンターへ向かうも、最近なんだか気を遣う。なんだろうこの違和感は。私はここで、誰と何して、どうなりたいんたろう。来る意味を見出せずにモヤモヤとする。
いや。わたしは息子のためにここにいるんだ。家でわたしと二人で過ごすより、たくさん刺激をもらえるから。だから、わたしが他のママと無理に仲良くならなくていいし、係や仕事に奔走しなくてもいいんだよね。
ああ疲れたな。


3月6日(水) 悔し涙とオールフリー

市の玩具貸し出しサービスの返却に向かうも、次男号泣で撃沈。来たことのない場所に連れてこられると、大号泣する次男。館内に響く声に、わたしの心も軽々折れた。
なぜか悔し涙を流しながら、帰りの車を運転した。こんなことすらできないなんて。そんな自分が惨めで泣けた。
どうやら昨日あたりから、心の雲行きが怪しい。たぶん、ホルモンバランスが乱れてきているせいだ。こんな時は何をしてもうまくいかない。

夕方、悲しい気持ちがおさまらず、スーパーでオールフリーを買った。ノンアルはこれが一番好きだ。ミックスナッツをお供に流し込む。
ミックスナッツも、この歳になってようやく食べられるようになった。食べていると、すごく「噛んでるな」と思う。ふだん、いかに食べ物を丸呑みし、味わっていないかを痛感させられる。奥歯で何度も噛み砕いた。


3月7日(木) 夜のひとりドライブ

日記やnoteへの関心が薄い。noteを書くためのことが考えられない。だからこそ、書き続けた方がいいのだろうけど、活力がわかない。
なんだか眠い。
朝から長男に冷たくしてしまい、さらには次男も持て余しながら、そのまま子育てセンターの行事に参加した。つまらない気持ちに自分を当てはめようとしてしまい、帰宅時も、ああなんだか孤独だと感じた。
このままでは子どもに悪影響が出そうだ。
そう思って、寝かしつけのあと、家を夫に任せ、一人でドライブに出た。
夜風を浴び、コンビニスイーツを食べ、書店で文庫本を買って帰った。

帰宅後、もう何もできないほど眠かったので、そのまま布団に逃げ込む。夫と会話もできない。家事もできない。できないできない、できないだらけだ。
私は育児ノイローゼなのかもしれない。そう思い立って、YouTubeで育児ノイローゼになった方の心境をつづった動画を見た。その人が、育児の辛さを代弁してくれたおかげで救われる。辛い気持ちを形に残してくださってありがとうございます。
そのまま病みまくって就寝した。



3月8日(金) 自分を喜ばせる

昨日のドライブのおかげなのか、今日は予定がないからか。朝は、幾分気持ちが前向きになった。朝から何もせず、子どもたちとゆるゆる過ごした。やりたかったことの一つ、「noteの記事を書く」もやり遂げた。こうして少しずつやりたいことをやって、自分を喜ばせてやらねばやるまい。



3月9日(土) 雪の中のお出かけ


長男を楽しませようと遠出しておでかけ。大雪の中、雪の多い地方に向かってしまった。
準備や帰り際に小さなトラブルがあるたびに、「無理だ」と感じる。キャパオーバーだ。
遊んでいるときは楽しい。子どもたちはかわいい。でも、やっぱりこのままでは良くない。長男との関係がギクシャクしている気がして落ち込む。


3月10日(日) 風邪の予感


次男が風邪かな。鼻水が出ている。
長男も様子がおかしい。ウイルスの波動を感じる。
それでも有り余るエネルギーを発散すべく、近所の体操教室の体験に行った。トランポリンで跳び回り、少しは発散されただろうか。
参加する子どもたちが飛び跳ねるたびに、埃が舞って、くしゃみが出た。


3月11日(月) 嘔吐

おかしい。ノロな気がする。
嘔吐した。
よく車でしなかったと自分を褒めてやりたい。
寒気がひどい。
点滴。


3月12日(火) 不調

胃腸炎なのか?
よく分からないが頭痛と胃痛。


3月13日(水)


3月14日(木) 爆発


ひさしぶりに開く。
日記の存在を忘れていた。
そんなこと考える余裕がなかった。
時間は、取ろうと思えば取れたのかもしれない。頭をよぎったけど向き合えなかった。
昨夜、ひょんなことから爆発した。
ずっと夫に聞いて欲しかった。
ずっと夫に、助けて欲しかった。
声を出して、泣いて泣いて泣いた。




3月15日(金) 春の訪れ

Eテレの「みいつけた」で、桜と梅と桃の違いは花びらの形だと言っていた。お、それなら近所のあの花も何かわかるやん。そう思って散歩がてら見てみたら、花同士がぎゅって束になってて、さっぱり訳がわからなかった。桃か梅か、何か分からないけど春らしい。
次男は初めてダンゴムシ見つけた。一瞬も迷うことなく、踏もうとしていた。



3月16日(土) 空の下のぜーたく


長男と自然体験に参加した。
とても天気がよく気持ちいい日。長男は植物や生き物にはあまり興味がないのだが、森の中で友達と活動できることには喜びを感じているようだ。連れてきてよかったと心底感じた。
すがすがしい空の下、涼しい空気を吸いながら、パンとシチューを頂いた。わたしまで、晴れた気持ちになる。最近依存がちだった携帯も手から離れ、なんとなく顔が上を向く。
空の下でご飯を食べるぜーたくを、思う存分堪能した。



3月17日(日) スタバに響くごちそうさま

スタバに来ている。あまり人がいない。
一人の時間をもらったので、朝のオープンから陣取っている。
小学生の女の子二人がケラケラ笑う声が店内に響く。やかましいような、微笑ましいような気分だ。
食べ終わった二人は立ち上がり、大きな声で「ごちそうさまでしたー!」と言いながら、トレーを戻して出て行った。
まるで、小学校の給食のおばちゃんに食器を返す時と同じように。
給食室と同じ「ごちそうさま」が、スタバに響くことに思わず笑ってしまった。なんなん君ら、子どもらしいな。



3月18日(月) 定まらない心

昨日の一人時間から、足元がふわふわしている。パワーが溜まったのか、よく分からない。体は軽いような、気は満たされていないような、不確かな気持ちだ。私は何をすれば満足し、何をしたいのか。相変わらずよく分からない。
ひさしぶりに用事ができて、職場へ向かう。あたたかく声をかけてもらえて安心した。
復帰後、自分がどうしたいのか考えるよう言われたが、今はあまり思いつかない。この一年で気持ちを見極めねば。分からないことがあれば、リストアップして聞いてくださいと言われ、自分の仕事のことなのに受け身だったなと小さく反省もした。


3月19日(火) まぶしい雑誌

託児に子どもたちを預けて美容院へ行った。
ふわふわと現実味のない毎日。
うまく息抜きできているのか、深く考えないようにしているのか、できないのか。どうにも目の前のことに集中できない。

美容院の雑誌の終わりの読み物コーナーが好きだ。本の紹介やコラムの方が、もはや服より面白い。女性の自信のなさについて書いてあるコラムを読みながら、この雑誌の高価な服も、わたしの自信を失わせるなぁと悲しくなる。服を見るのは好きなはずなのに、楽しく読めない自分が情けない。
じゃあいっそ、「母の実態と本当の日々」が綴られたような雑誌があったら、わたしは果たして読むだろうか。‥見ないかな。見たくない。目を逸らしたいもの、現実からは。


3月20日(水) 電気カーペット

祝日。天気も悪く、とにかく寒い。買い物以外は、家に籠る。春はまだか。まるで冬だ。
電気カーペットをつけて、お腹を下向きにして寝そべると、体の中心がポカポカとあったかくて、本当にたちまち眠くなる。


3月21日(木) 食べたくもないくせに

食べたくもないのに、次男が車で寝てしまった時間を持て余し、ついドライブスルーでマクドナルドを買ってしまった。べつに食べたくもなかったのに。
案の定、食後は胃からむかむかひてきて、重い空気がせりあがってきた。胃の消化機能はいまだ不調なのに、私は相変わらず食べるをやめられない。
断食せねばならない環境にいきたい。いつでも食べられる環境にいながら、自分の都合の良いときだけ断食したいだなんて。まったく贅沢なやつだわたしは。


3月22日(金) 作らない選択

次男の1歳半健診だったので、それに向かって進む1日だった。次男は泣いたものの、なんとか気を持ち直し、積み木も無事にやり遂げた。なぜかわたしも、一仕事終えた気分だ。
今日はなにも作りたくない。
夜ご飯を作らない選択は、夕方のわたしを救ってくれる。
今日は長男が修了式だったので、それにかこつけて寿司を頼んだ。ゴミは出るけど、作らなくて済むし、皿洗いも最低限なので楽チンだ。



3月23日(土) ご執心モード

あ、noteのことばかり考えはじめている。よくない。これを「ご執心モード」と呼んでいる。気分を変えて、小説を読もうとしたのに進まない。ご執心モードのときは、実は記事が面白くない。自分よがりで頭でっかちだからだ。
こういうときは、いさぎよく離れた方が案外気が抜けていいのにな。


3月24日(日) 日記の意図

日常を切り取って書けばきっといくらでもおもしろいことが溢れている。でも、ぼんやり過ごすと、どうも頭が自分の内面にばかり向いてしまって、くよくよ反省や悶々を生み出してしまう。
改めて日記の意図を見つめ直さねば。
日記は、とりとめのない日常のメモだ。愚痴や不快を吐き出す場所じゃない。負のループに陥ってしまったら、立ち止まらなければ。
日記は簡単じゃない。練習あるのみだ。
日常の、ぽつりの落ちてるかけがえのないものを拾う練習を毎日しているのだ。


3月25日(月) 一人で二人を満たさない

長男の春休みが始まった。
息子たちを遊び場に連れて行ったが、やはり手が足りない。何度も困った。長男が転けても一番に駆け寄ってやることはできない。遊びのそばにいてやることもできず、しばしば彼は一人になった。
もしかして、一人で二人を育てるなんて無理なのでは。そんなふうに思えてならない。
でも、考え直す。満たし続ける必要はないのだ。量より質だ。わかっている。
でも分かっているのに、質を高められない。わたしはわたしを満たせていない。


3月26日(火) とりあえず動く


朝、一田憲子さんのブログを読んで、なんとなく前向きになった。
「やりたいことをやるために、とりあえず動く。どうやるかはやり出してから考える。」
そんな言葉に励まされて、すぐに今日やりたいことを考えてみた。隙間時間で、子どもがいてもできること。読書かな。
そう思い立って、東野圭吾さんを読み始めた。スイスイ読める。この選択は正解だった。


3月27日(水) 英語教室

英語の体験会にいった。
わたし自身、英語への苦手意識が強く不安だったが、長男が思ったより乗り気で参加するのですこぶる感心した。
何の抵抗もなく、先生の呼びかけに返事をする。英語で数を数えたり、真似したりする。
そんな長男の姿を見て、自分の中の偏見に気づいた。
長男にとって、英語は身近なんだ。わたしがつい遠ざけているだけで、長男自身はきっかけさえあれば英語を話す意欲があるんだ。
それに気づけたことが、とても嬉しくなった。
長男を誇らしく思う。そして、英語教室にもちょっと興味がわいた。



3月28日(木) 長男の後押し

久しぶりにママの体操教室へ向かう。
来る予定だった友達が不参加となり、なんとなく億劫だったが、一緒に行く長男が前向きに「行く」と言ってくれたので、背中を押されて参加した。問題もなく参加できて、ほっとした。
私はすぐに尻込みする。でも、こうして子どもの言葉に励まされると、頑張ってやろうと思えることが多い。彼らの純粋で前向きに進む力には、心底パワーをもらう。ありがとう長男。くよくよしたら、また励ましてね。


3月29日(金) 夜更かし

最近夜更かししている。日付が変わる頃まで、本を読んだり、アニメを観たり。アニメの連続視聴なんて本当に久々だ。育児が始まってから、アニメの連続見したことなんてあったろうか。長い動画ならあった気もするが、アマプラでアニメを見る事自体、ほぼ初めてのような気がする。
見たのは「ダンジョン飯」。漫画も好きだったが途中までしか見ておらず、それでもYouTubeやXで話題になっているのを知り、面白そうで見てみたくなった。漫画より、動きがあっておもしろい。主要人物達の声もイメージ通り。ひさびさに楽しみができたが、すぐに見終わりそうです惜しい気もする。
この日は夜更かしのせいで、とてつもなく眠かった。


3月30日(土)  子どもの体力

長男が仲良くしているお友達のお家にお邪魔した。子ども同士で遊ぶのは楽しそうで、親としてもありがたかった。子どもの体力が有り余っていて、走っても走ってもまだまだ元気。暑い日だったので、親の私の方がヘロヘロの先にバテ始め、「そろそろ帰ろかー」を連発した。


3月31日(日) 今月のふりかえり

ふりかえると、月始めの好調期からの落ち具合が大きかった。
こんなに振り幅が大きい自分の心が心配になる。

まだまだ、その日のささやかなきらめきや、とりとめもない子どもの言葉や、夫とのしょうもない戯れとか、空や日差しの移り変わりなんかには、ぜんぜん目を向けられない。

それよりも、自分の心の浮き沈みにばかり囚われてしまう。
日記も自然とそのことで溢れる。

読み返して、気持ちがあったまる日記。
読み返して、「ああ今月もよく生きたなあ」と思える日記が書けるようになりたい。

4月は「始まり」の月。
いろんな始まりを、噛み締めて過ごしたい。

📕今月読んだ&買った本

・岸田一郎「本をどう読むか」
・恩田陸「灰の劇場」
・東野圭吾「ブラックショーマンとなもなき町の殺人」
・東曜太郎「カトリと眠れる石の町」

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