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「創作」「ショートショート」

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「毎週ショートショートnote」の企画に参加したときの作品。 寝る前の息子に「何かお話して」と言われて、適当にしゃべった創作話。 いずれは、オリジナルの物語を書けるようになりたい… もっと読む
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記事一覧

「お父さんのふしぎな歯ブラシ」。

タロウくんの歯ブラシは、どこにでもある普通の歯ブラシです。 でも、お父さんに磨いてもらう…

るい
4日前
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トラネキサム酸笑顔【毎週ショートショートnote】

ロボットは、今日も主人のために働く。 困ったことは、すぐに脳内で検索をかけ、問題解決。 …

るい
6日前
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雪解けアルペジオ【毎週ショートショートnote】

奏でられるアルペジオを聴きながら、玲奈は外を見つめた。 寒い冬が終わる。 雪が溶けたら、…

るい
13日前
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春ギター【毎週ショートショートnote】

店先で、ひときわ目立つ桃色ボディ。 桜のあしらわれたそのアコギは、「春ギター 格安」のポ…

るい
13日前
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深煎り入学式【毎週ショートショートnote】

「ブラック飲めないの?だっさ」 彼女は、小馬鹿にしたように笑って、深煎りコーヒーのカップ…

るい
4週間前
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「はぐるまのでんき」

*** あるとき、タロウは不思議に思いました。 電気って、どうして、つくんだろう。 お母…

るい
1か月前
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命乞いする蜘蛛【毎週ショートショートnote】

「お願いです!命だけは!」 悲痛な声で、蜘蛛が叫ぶ。 しかし、敵は聞く耳持たない。 容赦ない攻撃をすんでのところで交わした蜘蛛は、そのまま走ってその場を離れた。 少しでも遠くへ‥! 必死に足を動かした。 一体どうして、こんなことに。 始まりは、唐突だった。 家の中心で空を見上げていたら、突然の揺れに襲われた。 強い衝撃。 気づけば、地面に落ちていた。 痛みに襲われ、しゃがみ込む。 しかし、それがいけなかった。 敵は、蜘蛛が動きを止めるのを見逃さなかった。 「やめろ!

「きいろしんごうのひみつ」。

*** 信号機の「きいろ」くん。 いつも悲しい顔をしています。 それは、「あか」くんと「…

るい
1か月前
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会員制の粉雪【毎週ショートショートnote】

掲示板に、城からの張り紙が出された。 『粉雪配付。会員限定』 会員たちは、すぐ桶を手にと…

るい
3か月前
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トロンボーンの口調【毎週ショートショートnote】

トロンボーンは、厚みのある伸びやかな音色が特徴だ。 そのあたたかい音は演奏を支え、副部長…

るい
3か月前
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レとルと、三角関係。【毎週ショートショートnote】

「やめて、私のために争わないで!」 こんな漫画みたいな台詞を、まさか自分が吐くなんて。 …

るい
2か月前
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突然の猫ミーム【毎週ショートショートnote】

朝起きると、母さんが猫になっていた。 いや、何を言ってるか分からないと思うが。 朝起きて…

るい
2か月前
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お返し断捨離【毎週ショートショートnote】

ホワイトデーは【お返し断捨離本舗】! 【お返し断捨離本舗】では、バレンタインにもらった贈…

るい
1か月前
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「まほうのどうぐやさん」

まほうのどうぐやさんは、商店街の一番はしっこにあります。 小さくて、ぼろぼろで、いつも電気はついていません。 タロウくんは、通るたんびに「ここはやってないのかなあ?」とふしぎでした。 あるとき、タロウくんはお母さんと夜ごはんを食べにレストランへ行きました。 家の近くなので、手をつないで歩いて行きました。 タロウくんはハンバーグ、お母さんはステーキを食べ、帰る頃には、外はすっかり暗くなっていました。 商店街を歩きながら、タロウくんは言いました。 「おいしかったね!また行