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推し短歌 #鬼の陰陽師

                                      鬼灯桜雅

【解説】
登場キャラクターの中で、「すべてが手に入らなかった男」というキャッチコピーで紹介されている

鬼灯 桜雅(ほおずき おうが)/  CV 福西 勝也

について、溢れる悲哀に応援したくなる気持ちと、物語りの最後に訪れてほしいある種の期待を込めて、ファンアートの一環として短歌で応援することにした。

鬼灯桜雅の公式の設定は以下の通り。
主人公である紅緒の双子の兄で、織姫(ヒロイン)の許婚だが、織姫は紅緒のことが好き。鬼灯家に生まれながら、鬼の力を継承できず、陰陽師としては落ちこぼれと言われ、アマテル寮の焔に弟子入りして剣術を磨いている。

とあり、見た目は主人公になるべくして生まれてきたビジュアルなのに、双子の妹に全てを奪われているという悲哀溢れるキャラクターとなっている。朔たろ先生の描くイラストでは、斜に構える様子で描かれており、真正面で描かれていない点に、辛い過去があったことを想像させる。
私自身、中学生と高校生の頃、スポーツ万能で親の期待を一身に背負っていた妹がいた身として、桜雅ほどの絶望ではないが、気持ちがちょっとわかってしまう。。。

短歌については、鬼の陰陽師自体はこれから製作に入るため、公式から提供される設定情報と、想像で補完することになるのだが、許婚である織姫の事を桜雅はきっと好きだ。その織姫が妹である紅緒に惹かれていく様子をずうっと見てきたはずだ。その過程では真正面から織姫を見てきた昔に比べ、紅緒に惹かれる織姫の横顔を見る時間が増えていき、自分に向けられなくなっていく視線や、少しずつ薄れていく関心を感じとっていたのではないだろうか。それは自分にはどうしようもできないという絶望も感じていたかもしれない。下弦の月は不完全という自分、満ちることが無い自分、人気の無い自分を象徴している。

物語りの最後には、桜雅くんが少しでも自分を取り戻せてることを願っている。

【鬼の陰陽師について】
サイバーパンク×陰陽師×音声ドラマを製作コンセプトとした「鬼の陰陽師」は、作家・音響監督の「ミナヅキじゅん」さんが「株式会社SQUAD.U」を設立することになり新たな船出を記念して製作する、オリジナルの音声作品。(クラウドファウンディングも実施中10月10日迄)

#推し短歌
#鬼の陰陽師
#ファンアート





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