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姉と幼馴染みに囲まれて



 僕は田村○○。僕には、年上の幼馴染みが居ます。


ピンポーン

○○:はーい。

ピッ

?(インターホン):こんにちは。上がっても良い?

○○:あ、良いよ。今開けるね。

?(イ):はーい。

🚪ガチャ

○○:いらっしゃい。奈於ちゃん。

奈於:お邪魔します。

 彼女がその幼馴染み。名前は弓木奈於ちゃん。姉の親友。

奈於:真佑は仕事だったよね?

○○:うん。泊まりの出張。明日、朝一で帰るんだって。

奈於:そっかそっか。

○○:・・・今日、ホントに泊まるの?

奈於:真佑に言われたんだ。今日は泊まってって。

○○:そ、そっか・・・

奈於:もしかして、嫌だった?

○○:え!?う、ううん!全然いやじゃないよ!むしろ、ウレシイクライダシ。ボソッ

奈於:え?

○○:あ、ううん!何でもない!いつもありがとう。

奈於:ふふっ。気にしないでよ、好きでやってるんだから。

○○:うん・・・

 僕は今、高校三年生。奈於ちゃんは大学四年生。そして姉は働いている。僕に家族は姉しか居ない。両親は、僕が幼い頃、事故で二人とも亡くなった。それからは、叔父夫婦に引き取られ、育てられた。その時に出会ったのが奈於ちゃんだった。僕達を育ててくれた叔父夫婦は、二人とも亡くなってしまい、今は、姉弟二人で暮らしている。姉は、僕を養う為、日々働いている。そんな僕のお世話をしてくれてるのが奈於ちゃんだ。

奈於:残り少ないなぁ。

○○:え?

奈於:○○君のお世話を出来るのも。

○○:ど、どうして?

奈於:だってさ、私ももうすぐで、大学卒業だよ?今は就活生だし、就職すれば、今みたいに来れる回数も減っちゃう。でしょ?

○○:・・・うん・・・

奈於:まあでも、今すぐって訳じゃないけどね。あ、そうだ。洗濯は?

○○:あ、回したけど・・・もう終わってると思う。

奈於:じゃあ、干しとくね。

○○:うん、ありがとう。

奈於:どういたしまして。


一時間後・・・


奈於:お昼ご飯は?

○○:特になにも。

奈於:そっか・・・なんか希望は有る?

○○:うーん、何が良いかなぁ・・・

奈於:なんでも良いよ?

○○:じゃあ、チャーハン!

奈於:チャーハンかぁ・・・ふふっ。ちょっと待っててね。

○○:うん。・・・あ、僕も手伝う!

奈於:え?良いよ。座って待ってて。ね?

○○:え・・・(心:嫌だ・・・一緒に、居て欲しい・・・)ギュッ🤌

 僕は咄嗟に奈於ちゃんの服の裾を掴んだ。

奈於:・・・○○君?

○○:あ・・・ご、ごめん・・・

奈於:・・・手伝ってくれる?

○○:!?う、うん!

 そして数分後・・・

奈於:○○君、お皿出してくれる?

○○:うん!えっと・・・コレで良い?

奈於:うん!大丈夫!

○○:はい!

奈於:ありがとう。・・・よっと!はい!完成だよ。

○○:わぁ、美味しそう・・・早く食べよ!

奈於:ふふっ。はいはい。じゃあ運んでくれる?

○○:はーい。

奈於:ふふっ。


リビング


奈於:じゃあ、食べよっか。

○○:うん!

二人:いただきます。

○○:パクッ👄

奈於:どう?

○○:うん!美味しい!

奈於:ふふっ。良かった。パクッ👄うん、美味しい。

○○:・・・奈於ちゃん・・・

奈於:なに?

○○:・・・ううん。なんでも、無い・・・

奈於:・・・ねぇ、○○君。

○○:なに?

奈於:・・・大学、何処に行くかって決めてる?

○○:え?ううん、まだ決めてない。

奈於:じゃあさ。

○○:・・・

奈於:私と同じ大学、目指してみない?

○○:え?

奈於:私ね。真佑が働いてる会社に就職しようと思ってるの。

○○:そうなの?

奈於:うん。それでね、この家からその会社までは、結構時間が掛かるでしょ?

○○:うん。

奈於:でも、私の借りてる部屋からなら、徒歩10分程度だから、朝の通勤も楽だと思うんだ。

○○:なるほど・・・

奈於:○○君、プログラミングに興味が有るって、言ってたよね?

○○:うん。

奈於:私の大学には、そういう事が学べる学科も有るし、良いと思うんだけどな。

○○:・・・

奈於:もし、そういう事になったら、一緒に住まない?真佑も一緒に、三人で。

○○:でも・・・

奈於:勿論、同じ部屋じゃなくても、隣の部屋とかさ。

○○:・・・ホントに、良いの?

奈於:勿論!まあ、真佑にも確認しないといけないけどね。もし良かったら、考えてみてね?

○○:・・・うん。

奈於:☺️


四時間後・・・


○○:?あ、奈於ちゃん!雨!

奈於:え?あ、ホントだ・・・あ、洗濯物!○○君、私が取り込むから、受け取ってくれる?

○○:分かった。


数分後・・・


奈於:はい!

○○:はい。

奈於:オッケー、これで全部だね。

○○:うん。でも、奈於ちゃん濡れちゃってるけど。

奈於:あ、うん・・・お風呂、借りても良いかな?

○○:あ、うん!着替えは?

奈於:持ってきてるよ。あ!

○○:どうしたの?

奈於:バスタオル忘れちゃった。

○○:家のを貸すよ。

奈於:ありがとう。助かるよ。じゃあ、いってくるね?

○○:うん。いってらっしゃい。


20分後・・・


奈於:ふぅ~、さっぱりしたぁ・・・○○くーん、上がったよ。アレ?居ない・・・

🚪ガチャ

奈於:あ、おかえり。

○○:上がってたんだ・・・!?プイッ

奈於:ん?どうかした?

○○:な、なんで、そんなに薄着なの?

奈於:暑いから。

○○:・・・/////む、無防備すぎるんじゃない?

奈於:?家の中だし、大丈夫だよ。

○○:・・・そっか。(心:男として、見られてないのかな・・・)

奈於:○○君?

○○:・・・僕もお風呂に入ってくるね。

奈於:うん!いってらっしゃい。


10分後・・・


🚪ガチャ

○○:ふぅ~、さっぱりしたぁ・・・あれ?奈於ちゃん?・・・あ、奈於、ちゃん・・・

○○:ジーーーッ😐️ドキッ💓

奈於:あ、おかえり。

○○:・・・

奈於:?○○君?

○○:あ・・・

奈於:ボーッとしてたけど、大丈夫?

○○:う、うん。大丈夫。

奈於:何か有ったら、すぐ言ってね?

○○:うん、分かった・・・

奈於:うん。

 その後、テレビを見たりしながら過ごしていたら、僕のスマホが鳴った。

📱Prrrrrrrr

○○:ん?姉ちゃん?もしもし。

真佑(電話):あ、もしもし。○○?元気?

○○:元気だよ。どうかしたの?

真佑(電):ううん。なんとなく。

○○:ふうん・・・仕事は?

真佑(電):今、取引先を出たところだよ。

○○:そっか・・・

真佑(電):奈於は?

○○:今はお掃除してるよ。

真佑(電):少しは自分でやりなよ?奈於だって、いつまでもお世話してくれる訳じゃないんだから。

○○:・・・

真佑(電):○○?聞いてる?○○?

○○:あ、うん・・・ねぇ、姉ちゃん?

真佑(電):?なに?

○○:・・・奈於ちゃんはさ・・・居なくなっちゃうのかな?

真佑(電):どうしたの?急に?

○○:・・・怖いんだ。僕から、大切な人が離れていくのが・・・父さんや母さんも居なくなって、引き取って育ててくれた、叔父さんと叔母さんも居なくなって・・・そしていずれは、姉ちゃんと奈於ちゃんも居なくなっちゃうんじゃないかって・・・😢

真佑(電):○○・・・大丈夫だよ!何があっても、あなたの側に居るから。絶対に!

○○:・・・うん・・・グスッ😢

奈於:お掃除、終わったよ・・・○○君?

○○:あ、奈於ちゃん・・・

奈於:どうしたの?

真佑(電):○○。

○○:なに?

真佑(電):奈於に変わってくれる?

○○:うん・・・奈於ちゃん、はい。

奈於:あ、うん。・・・もしもし。

真佑(電):あ、奈於。

奈於:真佑?どうしたの?

真佑(電):○○の事、気にかけてあげてくれる?今は特に気にしてるみたいだから・・・

奈於:うん、分かった。

真佑(電):なるべく早く帰るから。

奈於:気をつけてね。

真佑(電):うん!じゃあ、○○の事、お願いね?

奈於:分かった!気をつけて帰ってきてね。

真佑(電):うん!じゃ!

奈於:うん。はーい。

📱ピッ

○○:奈於ちゃん、姉ちゃんはなんて?

奈於:良い子にしててね、だって。

○○:・・・良い子にって、そんな子供じゃないし。

奈於:ふふっ。真佑が仕事始めて、もうすぐ一年半だね。

○○:うん。

 叔父さんが生きていた間は、学費を工面してもらっていたのだが、叔父さんが亡くなった事で、学費が払えなくなってしまった。だから姉ちゃんは、大学を中退。僕を養うために、就職した。

○○:・・・

奈於:どうしたの?

○○:姉ちゃんは、幸せなのかな・・・

奈於:え?

○○:姉ちゃんには、夢が有った。アイドルになって、沢山の人々を幸せにしたいって夢が。

奈於:言ってたね。

○○:でも、僕の所為で、夢を諦めるしかなかった。

奈於:○○君の所為じゃないでしょ?

○○:僕の所為だよ。僕を養うために、夢を諦めて就職したんだから。両親が亡くなった時もそうだった。

奈於:・・・

○○:僕が我が儘を言ったばっかりに、二人は事故に・・・

奈於:○○君。それは違うよ。

○○:違わないよ!僕が・・・我が儘を言わなければ・・・二人が事故に遭うことも無かった・・・姉ちゃんが、夢を諦めることも無かった・・・😢全部、僕の所為だよ!僕なんか、産まれてこなければ良かったんだ・・・

奈於:!?バカっ!

○○:!?

奈於:そんな事言わないで!産まれてこなければ良かったなんて、絶対!

○○:グスッ😢でも・・・僕が居なければ、誰も不幸にならずに済んだ・・・姉ちゃんだってきっと・・・

奈於:真佑がいつそんなこと言ったの?真佑に言われたの?居なければ良かったって。ねぇ、言われた?

○○:言われて、ない・・・けど!言えないだけかもしれないじゃん!

奈於:絶対に無い!真佑はそんな事、一切思ってないよ!前に言ってたもん。毎日幸せだって。会社の人達も、みんな優しくて、近所の人達も、色々気にかけてくれて。私達は恵まれてるんだって、とても幸せだって。

○○:・・・でも、それは周りの人が優しいってだけで・・・

奈於:これからも三人で仲良くしたい。

○○:え?

奈於:真佑が前に教えてくれたの。真佑の今の夢を。

○○:今の、姉ちゃんの、夢?

奈於:うん。


💭


真佑:私、幸せなんだ。

奈於:どうしたの、急に?

真佑:会社の人達は優しくて、良い人ばっかりで・・・それに、近所の人達には気にかけてもらえて、奈於も、私達と仲良くしてくれて・・・ホントに恵まれてるって思う。ありがとう。

奈於:☺️どういたしまして。

真佑:奈於。

奈於:うん?なに?

真佑:少し、聞いてもらっても良い?

奈於:?うん。どうしたの?

真佑:私ね。夢が有ったの。

奈於:アイドルになって、沢山の人を幸せにしたい、だっけ?

真佑:うん。今は、その夢は叶わなくなっちゃったけど、その代わり、新しい夢が出来たの。

奈於:新しい夢?

真佑:うん。コレからも・・・私と○○と奈於。三人で仲良くする事。

奈於:・・・私も?

真佑:うん。奈於も、私の大切な人だから。

奈於:真佑・・・

真佑:何度も言うけど、いつもありがとう。

奈於:☺️うん!

真佑:これからも宜しくね。

奈於:もちろん。


○○:・・・姉ちゃんが、そんな事を・・・

奈於:うん。だから、産まれてこなければ良かったなんて、絶対に言わないで。そんな事言ったら、真佑が悲しむよ。

○○:グスッ😢ひぐっ、うぅ~、ウワアアアン😭

奈於:もう、泣かないの。ギュッ

○○:ウワアアアン😭

奈於:よしよし。ナデナデ👋

 しばらく泣き続けた○○は、奈於の腕の中で眠ってしまった。

○○:すぅ、すぅ、すぅ、すぅ・・・

奈於:ナデナデ👋ふふっ。これじゃあ動けないなぁ・・・(心:○○君。私も真佑も、ずっと側に居るからね。)

○○:んっ。すぅ、すぅ、すぅ、すぅ・・・


三時間後・・・


奈於:そろそろ晩ご飯の時間だけど・・・起きそうに無いなぁ・・・

ガチャ🚪

?:ただいま!

奈於:え?あ、真佑?

真佑:ただいま!

奈於:シーー🤫

真佑:え?あ、○○?なんで?

奈於:泣き疲れて寝ちゃった・・・

真佑:泣き疲れてって、何があったの?

奈於:また考えすぎてたんだよね。

真佑:そっか。

奈於:ところで、帰りは明日って聞いてたんだけど?

真佑:あ、うん。そうだったんだけど、思ったより早く終わっちゃって、だから帰ってきたんだ。○○の事も心配だったし。

奈於:そっか。おかえり。

真佑:ただいま。えっと、この感じだと、晩ご飯はまだかな?

奈於:うん。

真佑:気持ちよさそうに寝てるね。

奈於:うん。ホントに。

真佑:・・・

奈於:真佑。

真佑:・・・え?あ、なに?

奈於:さっき、○○君にも話したんだけどさ。

真佑:うん。

奈於:一緒に住まない?

真佑:・・・へっ?

 奈於は、○○に話した事を、真佑にも話した。

奈於:ていう訳なんだ。

真佑:確かに、メリットだらけだね。

奈於:一応○○君も、考えてくれる事になったの。だから、真佑も考えてみてよ。

真佑:・・・○○が決めたことに賛成すると思うよ。

奈於:ふふっ。だよね。

真佑:奈於、ありがとう。

奈於:気にしないで。私だって、○○君と真佑の事大好きだから。

真佑:奈於ぉ・・・奈於が友達で良かったよぉ~😭

奈於:もぉ~、あんたまで泣くんかい。まったく・・・ふふっ。真佑、おいで?

真佑:奈於ぉ~!ギューーーッ

奈於:わっ!ふふっ。よしよし。ナデナデ👋


数分後・・・


奈於:落ち着いた?

真佑:うん。ありがとう!

奈於:どういたしまして。

二人:ふふっ。

真佑:さてと、晩ご飯どうする?

奈於:あぁ~、○○君をどうにかしないといけないけど・・・

真佑:私が作るよ!

奈於:・・・○○君をお願いね。

真佑:いや、私がご飯作るよ!

奈於:真佑?そうやって前に作ったの、覚えてるよね?

真佑:・・・はい・・・

奈於:ふふっ。じゃあ、○○君の事、お願いね?

真佑:・・・はい。

奈於:うん。○○く~ん、ゴメンね。はい真佑。

真佑:はい。

奈於:じゃあ、ご飯作ってくるね。

真佑:お願いします。

 そう言って奈於は、キッチンに立った。そして、○○と真佑は・・・

真佑:・・・ナデナデ👋

○○:すぅ、すぅ、すぅ、すぅ・・・ギュッ

真佑:?○○?

○○:・・・で・・・

真佑:?

○○:・・・ないで・・・行かないで・・・姉ちゃん・・・奈於ちゃん・・・ギュッ

真佑:大丈夫。ちゃんと此処に居るよ。ギュッ

○○:んっ。ん~~・・・奈於、ちゃん?

真佑:大丈夫?

○○:アレ?姉ちゃん、なんで?

真佑:早めに帰ってきたの。それより、大丈夫?

○○:・・・夢を見た・・・姉ちゃんと、奈於ちゃんが、死んじゃう夢・・・

真佑:そっか。

○○:アレ?奈於ちゃんは?

真佑:あ、奈於なら今は・・・

○○:居ない・・・姉ちゃん、奈於ちゃんが居ない!

真佑:落ち着いて?奈於ならちゃんと・・・

○○:奈於ちゃんが居ない!ねぇ、奈於ちゃんは?ねぇ、ねぇ!

真佑:落ち着いて!奈於ならちゃんと居るから。ね?

○○:でも居ないじゃん!ねぇ、奈於ちゃんは何処?!まさか・・・奈於ちゃん、居なくなったの?ねぇ、姉ちゃん!

真佑:落ち着いてってば!ギュッ

○○:!?姉、ちゃん・・・でも、奈於ちゃんが・・・

奈於:どうかしたの?!

真佑:あ、奈於!ほら、○○。奈於だよ。

○○:あ、奈於ちゃん・・・

奈於:起きたんだ・・・どうかしたの?

○○:グスッ😢奈於ちゃ~~~ん😭ギューーーッ

奈於:わっ!どうしたの・・・何かあった?

真佑:見たんだって・・・私と奈於が死んじゃう夢。

奈於:あ、そっか。ゴメンね。ご飯作ってたんだ。

○○:グスッ😢奈於ちゃん・・・僕、一緒に住みたい。

奈於:○○君・・・ホントに、良いの?

○○:うん・・・三人で仲良くしたい。

真佑:!?

○○:姉ちゃんの夢を、叶えてあげたいんだ。だから・・・

奈於:☺️分かった。じゃあ、受験勉強を頑張んないとね。

○○:あ、そっか・・・うん。頑張る。

奈於:うん!

真佑:ねぇ、ねぇ!晩ご飯、みんなで作らない?

奈於:おっ、良いね!そうしよっか!

○○:うん!

真佑:ねぇ、二人とも。

二人:なに?

真佑:・・・いつか、ホントの家族になろうね。

二人:え?

真佑:奈於が○○のお嫁さんになったら、私も嬉しいから。

二人:・・・/////

真佑:ふふっ。


数年後・・・


○○:ただいま。

二人:おかえり。

奈於:ご飯出来てるよ。

○○:あ、カレーだ。やった!

真佑:その前に、手洗ってきなさい。

○○:はーい。

奈於:ふふっ。

 あれから僕は、ひたすら受験勉強して、奈於ちゃんと同じ大学に合格。奈於ちゃんも無事に就職出来た。そして今は、一緒に住んでいる。

○○:いただきます!パクッ👄んっ!美味い!

奈於:ふふっ。良かったよ。

真佑:相変わらず美味しそうに食べるね。ふふっ。作りがいが有るよ。

奈於:アナタは作ってないでしょ。

真佑:えへへ、まあね。

奈於:会社の方はどうなの?

○○:ん?あぁ、順調だよ。優秀な社員も入ったしね。

奈於:そっか。

真佑:まさか、会社を設立するなんてね。○
○が社長か・・・なんか、感慨深いよ。

○○:ありがとう。

 僕は大学在学中に、ゲーム会社を起業した。優秀な社員もそれなりに入り経営は順調だった。そして、私生活では・・・

○○:奈於ちゃんの方は大丈夫?無理してない?

奈於:大丈夫だよ。

○○:奈於ちゃんはすぐ無茶するから。

奈於:それは○○君もでしょ?

真佑:どっちもどっちだよ。ね?

奈於:あ、蹴った!

二人:え!?

奈於:ふふっ。元気な子が産まれそうだね。

○○:きっと奈於ちゃんに似たんだろうね。

奈於:いやいや、○○君に似たんだよ。

真佑:まあまあ、どっちでも良いじゃん。

二人:☺️うん。

 大学合格後、僕は奈於ちゃんと付き合い始め、大学卒業後に結婚した。そして今、奈於ちゃんのお腹には、新たな命が宿っている。

○○:・・・奈於ちゃん。

奈於:うん?

○○:ありがとう。僕と、家族になってくれて。

奈於:ふふっ。うん!

真佑:これからも皆一緒だよ!

三人:🙂



END





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