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呼び覚まされた音楽の記憶。思いがけず懐かしい再会〜オッコ・カム指揮 シベリウスの交響曲第2番〜

暑くもなく、寒くもない、ぽかぽか陽気の秋の日。
澄んだ青い空、雲が流れ、ときおり吹く風も、さわやかで、心地いい。

例年になく生い茂った草達のおかげで、急な斜面もずいぶんと登りやすい。
もう少ししたら、雪も降るはずですが、まだまだ草達は、元気いっぱいです。

いつの間にか、私の頭の中で流れているメロディ。

宿に戻っても、ずっと流れ続けている。
この曲はなんだっけ?


シベリウスさんの曲だったと思うけれど、
フィンランディア?
いえ、交響曲第2番?

動画を探してみて、そう、これは、交響曲第2番。
久しぶりに、ゆっくり聴いてみる。

大好きな、ヤンソンスさん指揮を、まず拝聴する。
素敵!!

ただ、なんだろう、なにか、しっくりこなくて、、。
次に、バルビローリさん指揮のを聴いてみる。
こちらもいいなぁ~。

うーん、でも、、。
記憶を掘り起こして、
オッコ・カムさんのお名前を、思い出す。
動画を探し出して。

ああぁ。これです。
昔持っていて、何度も何度も聴いていたCDは、この方のです。
この録音だったと思います。
音も、テンポも、間も、空気感も。

目を閉じ、音楽に身体をゆだねる。
身体に残る音楽の記憶。

高く澄みわたる青い空に、にゅにゅっと雲が生まれ、空を見上げると、遥かから鳥のさえずり。
そして、私には見えない存在たちが、祝福のラッパを吹き、にっこりほほえんで、軽やかにダンスしている。
そんな第一楽章のはじまり。
胸の痛くなるような、憧れと、懐かしさが溢れてくる。

ああ、本当に、お久しぶりですね。
大好きです。
またお会いできて嬉しいです。

ありがとうございます。

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