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臨床推論 Case71

QJM. 2023 Jul 28;116(7):542-543.
PMID:36975608


【症例】
27歳 女性

【主訴】
左上肢のしびれ

【現病歴/現症】
⚫︎ 半年前から左上肢がしびれる
⚫︎ サーモグラフで左上肢の温度が低いことに気がついた

⚫︎ そのため病院を受診した
⚫︎ 外傷や放射線治療歴はなく、その他の症状なし
⚫︎ 喫煙歴もない

⚫︎ 受診時発熱なし、右BP108/52mmHg 左BP72/48mmHg
⚫︎ 左上肢の拍動は弱かった
⚫︎ 血管雑音は聴取されず

⚫︎ 造影CTとったところ以下の通り血管狭窄を認めた

What’s your diagnosis ?








【診断】
高安病


【考察】
⚫︎ サーモグラフィーは非侵襲的に頸動脈狭窄、末梢動脈疾患、血管の炎症を指摘できる
⚫︎ 本症例は患者自身が病院外の施設でのサーモグラフィーで気づいた
⚫︎ しびれは非特異的な症状なので見逃されやすいので診断の遅れにもなる

⚫︎ これは高安病に対してサーモグラフィーでステロイドの治療効果を追うことができた症例(J Vasc Surg Cases Innov Tech. 2017 Sep; 3(3): 112–114.)

⚫︎ 足の虚血に対して治療前と治療後の変化(J Vasc Surg Cases Innov Tech. 2017 Dec; 3(4): 205–208.)

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