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BIRKENSTOCKのBOSTON

私の持っているビルケンシュトックのボストンは、大学時代に研究室の中履き用として使っていたものである。大学時代の酸いも甘いも、いや甘さはなかったので、酸いという酸いが足裏から染み込んでくるようで、禍々しいサンダルである。ネットで安く買ったので偽物を掴まされている可能性も無くはないが、すでに10年選手に育っているため、良い買い物をしたのは間違いない。

何と言ってもこの唯一無二のフォルムが素晴らしい。つい触りたくなる官能的な曲線美である。
たださすがに10年以上も経つと、見た目的には近所のスーパーに履いていくことさえはばかられるボロさ具合ではある。それでも、敷地内の移動(ゴミ出しや郵便物の確認など)には未だ重宝しているため、玄関の端に鎮座し続けている。
ボストンという名を冠しているサンダルなので、一度はこれを履いてボストンの街を闊歩したいところだが、ボストンどころかポストまでしか出られないとは悲しい限りではある。


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