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 自己実現から自己超越へ

春分が終わり、冥王星が水瓶座に入り、天体的には何かが起きる気配満々と言われています。実際起きるだろうし、意図的にも起こされるでしょう。
冥王星は太陽系の中で一番外側の惑星です。地球から離れている惑星ほどその影響力は強いと言われます。

私が春分かその前あたりから感じ始めているのは、自己実現の時代が終わって自己超越の時代に入ったなってことです。

自己実現は「自分の才能と可能性を十分に発揮して、本来あるべき自分になること」ですが、「理想とする自分やライフスタイルを手に入れること」ととらえられがちです。
前者の場合であれば、「自己実現を活かして自己超越に向かう」と言えますが、後者の「自分のための成功や幸せを得ること」を自己実現とすると、それはもうダサいよね、という時代に入ったなという印象です。

行動のモチベーションが「自分の幸せを実現すること」から「世界全体の幸せを実現すること」に移行したと感じています。今までもそう思っていた人もいるし、まだそうでない人もいますが、全体的な流れとしてそういうエネルギーが入ってきたなと感じるこの頃です。

これは私の主観による話なので、自分が感じていることを全体に置き換えているだけかもしれないということも踏まえての話となります。
水瓶座の時代、風の時代と言われますが、改めて、なるほどそういう雰囲気が
強まるのね、と感じています。

わかりやすくいえば「利他の精神」と言えますが、自分的にはニュアンスは「自己超越」です。

利他というと「人のためになにかをする」と感じます。ここには「自分と他者」という関係性が存在します。

自己超越になると自己を超越するので、自分と他者の区別があいまいになります。自我はあれど、自分の行動の動機が自分のためではなく「自分以外」になります。それは他人かもしれないし、社会かもしれない、世界や地球、自然環境かもしれません。

つきつめれば、自分がやりたいからすることになりますが、自分の利益のためではなく、世界全体が良くなるためというのが動機になります。個人の幸せのために競争し合う社会構造が終わっていく流れに入ったんだなと感じます。

冥王星が山羊座から水瓶座に移ったことによる影響でしょうか。人間の集合意識や無意識も天体の影響を受けます。今はまだその先駆けの先って感じです。

他者のためと言っても自己犠牲ではなく、利他の精神です。先ほども書きましたが、利他は人のためになにかをするという印象を受けます。人のためになることをする/したいという自我がここには潜んでいます。無心になることで利他ができるという考えもあるでしょうが。

今、私が感じているのは、人のためになることをしようとか、良いことをしようとか考えていない状態です。無心の状態、自然な状態で、そうするのが当たり前な感覚になっていくと思います。

人の役に立ちたいから行動するわけではなく、そうするのが自然だからそうするという感覚です。だから自己超越という言葉が似合っている気がします。超越といえど、スーパーヒューマンになるのではなく、本来あるべき姿の自然体になるって感じです。

個人的な願望が薄まり、全体を見て、その関係性の中で自分がすることを知ってそれをします。そこに道徳や善という概念は働いてないです。それが普通なんです。

例えば、日本だと財布が落ちていたら、持ち主が困っているだろうからと拾って警察に届けます。盗もうと考える人はあまりいません。良いことをしたとは思うでしょうが、わりと普通の感覚です。

もちろんそこには教えられてきた道徳や教訓はありますが、日本にはそういう空気感があります。それを洗脳とも呼べますが、自然体という言葉を私は使いたいです。

風が吹いたら木の葉がゆらぐように、コンスタレーションの中で、自分の配置と役割、機能を知り、ただその通りに動く、

そんなエネルギーの始まりです。
まだ始まったばかりなので、その通りに行動する人はあまりいないだろうし、実感が湧かない人の方が多いと思います。まだ今までのエネルギーが記憶の中では強いから。

水瓶座に入った冥王星は今年5月に逆行で山羊座に戻り、来年の11月には水瓶座に定着して約20年間留まるそうです。その頃にはその感じがもっと強まっているように思います。

本当に自我が薄れていく感じかも。それを心地よく感じる人と、ものすごく恐怖を感じる人といると思います。プロセスは人それぞれ。

日本人にとってはわりと馴染みがあると思いますが、西洋の人々にとってはかなり葛藤が起こりそうです。それが暴動や争い、事件に発展することもあるでしょう。事前にその感覚をつかんでおくと、なるほど、これはその前兆か、、、と思えます。

感情、情動中心で動いている人は今のうちに、客観的な見方、俯瞰視、抽象度高く見る習慣をつけておくといいです。
感情はあなた自身ではなく、物事に対するあなたの自動反応だと知っておくことです。自分自身と感情は別物だと知りましょう。

エックハルト・トール氏は、「ペインボディ」という言葉を使います。痛みを感じるボディ(意識)と自分を切り離します。「あなたは痛みを感じているのね」とその自分を見つめる自分を養いましょう。これからはこれは必須項目です。

感情、情動中心で動いている人はエゴの支配下にいるのできつくなります。エゴは自分が消えることにとても恐怖を感じます。そうならないようにあれこれ罠を仕掛けます。

エゴ支配を卒業した人は自分を客観視できる人です。情動に振り回されることなく、前頭前野での論理的思考ができます。この状態の人は理論やパターンで物事を見ますので冷静に判断します。大脳辺縁系で感じていることを前頭前野で理性的に理解します。要するに高い抽象度で物事を見るということです。
情報に振り回されないためにもそれは必要です。


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