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賢慮を測る指標?統合的複雑性

概念的/統合的な複雑さのためのコーディングマニュアル

Coding manual for conceptual/integrative complexity

chrome-extension://oemmndcbldboiebfnladdacbdfmadadm/https://thatpsychprof.com/wp-content/uploads/2014/07/MANUAL.pdf


統合的複雑性という概念があるらしい。

これはどれだけ複雑に物事を捉えられるかの指標で、その人が話している言葉を分析することで得られるらしい。

どれどれと思い、点数付けマニュアルに目を通してみたが、なかなか難しい。どうも私の統合的複雑性は高くはないのかもしれない。


ちょっと大事そうなところだけ、ちょいちょい書くと

・統合的複雑性は7点満点。

・概念としては以下の通り

キャプチャ

・1点の例

「手作りの家具は、熟練した職人がいないために高価である。」

・3点の例

「手作りの家具は効果である理由は、一つの要因として熟練した職人がほとんどいないために、また他の要因として、多くの人が高品質の仕事を評価していないとうことがある。」

・5点の例

「手作りの家具の市場価値は、作り手がさまざまな価格で製品を生産しようとする意欲と買い手が様々な価格で購入しようとする意欲の両方によって共同的に決定される。専門用語で述べれば、価格は供給と需要曲線の交差点として示される。」

・7点の例

「手作り家具の市場価値は、供給者が様々な価格で製品を生産する意欲があり、購入者が様々な価格で製品を購入する意志があることによって共同で決定される。専門用語で言えば、価格は供給と需要曲線の交差点である。多くの要因が、その交点がどこにあるかに厳密に影響を与える。例えば、景気後退期には、需要が急激に落ち込む。なぜなら、人々は、あまり美的に魅力的ではないが、もっと機能的な形態の商品を選択するからである。その多くの職人が職を失う。繁栄期には、逆の選好パターンが出現する。その結果、手作りの家具をめぐる高価格な入札戦争となる可能性がある。しかし、市場は通常、均衡状態に戻る。つまり、商品不足によって価格が押し上げられ、つくり手が職に戻ることができるようになる結果、あるいは、高価格によって買い手が市場から退出し、需要が減る結果として、バランスの取れた状態にに戻ることができるようになる。」


まあ、なるほどなあとおもう。今回のウクライナとロシアの戦争を考えると、色んな国の色んな政治家の統合的複雑性はどれほどのものなんだろう、と思ったりもする。

人の物言いは正しいとか正しくないよりも、どれだけ統合的複雑性が高いかで判断するのも一つなのかもしれない。

人間の歴史も制度も慣習も倫理も、複雑な世界で手痛い経験をした不幸をどうにか減らそうとしてきた試みの産物なのだから。


Q: 統合的複雑性は経営分析でも使えるんだろうか?


明日目を通す論文:

トップマネジメントチームの統合的な複雑さと分散型の意思決定が企業の社会的パフォーマンスに及ぼす影響

The Effects of Top Management Team Integrative Complexity and Decentralized Decision Making on Corporate Social Performance

https://journals.aom.org/doi/abs/10.5465/amj.2008.0762


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