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なぜ正義感は暴力行動を引き起こすのか?

正義は暴力の温床となる。しかしなぜ正義は人を暴力的にさせてしまうのだろうか。今回取り上げる論文は、正義と暴力の関係について脳活動の変化から調査したもの。

道徳の暗い側面 – 道徳的信念と暴力の支持を支える神経メカニズム
The Dark Side of Morality – Neural Mechanisms Underpinning Moral Convictions and Support for Violence

実験ではリベラルな政治的思想を持っているもの24名に、以下の条件の写真を見せ、その時の脳活動を測定している。

・自分と同じ政治的思想を主張している人が政治行動として暴力行動を行っている。

・自分と異なる政治的思想を主張している人が政治行動として暴力行動を行っている。

結果として、自分と同じ政治的思想の人たちが暴力行動を支持する程度が高いほど、報酬やモチベーションと関連する線条体と、意思決定に関わる腹側線条体の活動が高いこと、さらに不安や恐怖に関わる扁桃体の活動が低下することが示されている。

これらのことから政治的思想に対する支持は、暴力行動に繋がりやすいのではないかと論じられている。

Q: そこにはどのような心理的機序が関わっているのか?
明日読む論文:
なぜ社会政治的信念が個人の道徳よりも優先されるのか: 進化論的な観点
Why socio-political beliefs trump individual morality: An evolutionary perspective

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